テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:映画鑑賞記録
"CONTROL" 監督・・・ティム・ハンター 出演・・・レイ・リオッタ、ウィレム・デフォー、ミシェル・ロドリゲス、スティーヴン・レイ、キャスリーン・ロバートソン、他。 ・物語序盤・ 麻薬のブローカー達を射殺して、死刑を宣告された凶悪犯リー・レイ。 関係者や遺族の見守る前で、リー・レイは薬物注射によって処刑された。 しかしその数時間後、彼は死体保管庫で目覚める。 目の前に現れた男達の一人、ハート・マーサー製薬のコープランド博士は、研究中の新薬の被験者となれば、死刑を回避できると持ち掛ける。 その新薬“アナグレス”は、人間の凶暴性を抑え、脳の性質を変える薬物だった。 リー・レイはこの提案を承諾し、極秘の実験が開始された。 最初の内は逃亡を図ったり、反抗を繰り返していたリー・レイだが、暫く経つと“アナグレス”の効果が現れ始め、彼は事件の際に巻き添えにしてしまった青年に対して、罪の意識を抱くようになる。 観終わって初めに思ったのは、場末の映画館で公開している超マイナー映画のわりに、確りした映画だなぁという事でした。 多分、東京と大阪の、しかも小さい映画館でしか公開されていないと思うのですが、普通に全国ロードショーできるレベルでしたよ。 主演がレイ・リオッタ、脇がウィレム・デフォー、ミシェル・ロドリゲスという面子では、客が呼べないという判断なのでしょうか。 そうだとしたら、残念ですね。 辻褄が合わない点や可笑しな描写も無く、ドラマの脚本も確り構成されていて、最後まで退屈せずに観られました。 特にお金を掛けた所も無く、低予算で作られた映画だと思いますが、映画はお金を掛ければ良いというものではないという事ですね。 幼い頃、母親が恋人に殺される所を目撃し、その後も殺伐とした環境の中で、幼年期、青年期を送った主人公は、当然のように人の心を持たぬ強暴な男に成り果てていた。 男は麻薬のブローカーのアジトに押し入り、そこに居た連中を何の躊躇も無く射殺する。 そして逃亡する際に、アパートの階段を上がってきた無関係な住人にも、無慈悲に銃弾を浴びせ掛けた。 被害者は一命は取り留めたものの、脳に障害を残し、幼児の様になって実兄の元で介護生活を余儀なくされる。 犯人リー・レイを激しく憎悪する被害者の兄。 そして麻薬のブローカーの背後にいたロシアン・マフィアも、リー・レイが被験者として死刑を免れた事を知り、報復として殺し屋を差し向ける。 投薬によって、少しずつ人間らしい心を持ち始める主人公。 監獄の外の暮らしを始め、初めて優しい気持ちで人を愛し始める。 しかし果たして、薬物で人間の脳の性質を変える事は可能なのか? 男の心を動かしたのは、本当に薬物だったのか? 古い映画ですが「機械仕掛けのオレンジ」を思い出しました。 ドラマ的には全然違うお話ですが。 ラストは少し切ないです。 なかなかの佳作と思いましたので、レンタルででも観て下さい。 ↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Apr 21, 2005 11:33:58 PM
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