テーマ:映画館で観た映画(8351)
カテゴリ:映画鑑賞記録
監督・・・三池崇史 プロデュース・・・プロデュースチーム「怪」、水木しげる/荒俣宏/京極夏彦/宮部みゆき 出演・・・神木隆之介(タダシ)、宮迫博之(佐田)、栗山千明(鳥刺し妖女アギ)、豊川悦司(加藤保憲)、南果歩(稲木陽子)、菅原文太(稲木俊太郎)、近藤正臣(猩猩)、高橋真唯(川姫)、阿部サダヲ(川太郎)、岡村隆史(小豆洗い)、田口浩正(一本ダタラ)、遠藤憲一(大天狗)、石橋蓮司(大首)、忌野清志郎(ぬらりひょん)、根岸季衣(砂かけばばあ)、蛍原徹(豆腐小僧)、竹中直人(油すまし)、他 ・物語序盤・ 10歳の少年稲生タダシは半年前の両親の離婚に伴って、母陽子の実家の鳥取で暮らすようになっていた。 実家には少し痴呆気味の祖父俊太郎も住んでいた。 タダシには、父と共に東京で生活する姉も居た。 都会育ちのタダシは田舎の生活になかなか馴染めず、悪ガキ達の格好の標的となっていた。 ある晩タダシは、神社のお祭りを見に行き、麒麟に頭を噛まれてその年の“麒麟送子”に選ばれた。 麒麟送子とは大天狗を諌めた伝説の存在で、それに選ばれると、大天狗の山の洞窟へ伝説の聖剣を取りに行かなくてはならないのだった。 しかし気味の悪い山中で怖じ気づいたタダシは、バスに飛び乗って家に帰る。 その道すがら、タダシは怪我をしている小妖怪スネコスリと出会い仲良くなるのだった。 妖怪専門季刊誌『怪』を発行するなど、“妖怪”をこよなく愛する人気作家陣、水木しげる、荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆきの4氏がプロデュースチーム「怪」を結成し、68年の妖怪映画「妖怪大戦争」を基に原案を作成、三池崇史監督が映画化した作品。 上記4氏はチョイ役でそれぞれ登場しています。 子供向け映画と言ってしまえば、それまでなのですが、大人が観てもそこそこ楽しめる出来だったと思います。 小ネタ的な台詞など、クスッと笑えるシーンが幾つもありました。 何より主役のタダシ役の神木の演技が光っていましたね。 これだけのキャストの中でも、全く埋もれずに、映画を最後まで引っ張ってくれました。 表情も豊かで上手いし、台詞も自然体で発していました。 並々ならぬ才能を持った天才子役ではないでしょうか? 妖怪の皆さんは、メイクが濃すぎて、誰が誰か判別不能に近かったです。 忌野清志郎がぬらりひょんだったなんて、調べるまで気付きませんでしたし。 小豆洗いの岡村隆史は特に活躍するでもないのに、何気に美味しく且つ重要な役どころなのが可笑しかった。 先に誰が何役かを予習しておいた方が、より楽しめると思いますね。 配役的に残念だったのは、加藤保憲を演じた豊川悦司氏でしょうか。 別に彼が下手な役者だというのではありませんが、加藤保憲(帝都物語に出てくる魔人です)は嶋田久作氏というイメージが定着しているので。 豊川さんの白塗りの顔には、不気味さは感じられませんでした。 やはり嶋田さんで観たかった…。 加藤の配下アギを演じた栗山千明さん。 個人的に好きで応援している女優さんなのですが、キレた悪役で固定してきましたね…。 たまには可憐な乙女の役でも演じさせてあけで下さいよ。 映像面についでですが、CGは拙いと感じました。 ハリウッド映画などと比較すると、もう少し予算は無かったのかと思ってしまう程に。 カクカク、たどたどしい動きが一種の味になっていたとも言えなくもないのですが…。 ハムスターのような小妖怪スネコスリは、ぬいぐるみ丸出しで、どうリアクションを取っていいか迷いました(笑)。 全国の妖怪達が東京に結集するクライマックスシーンは、かなり多くのエキストラさんを使ったようですね。 力が入っているのは感じたのですが、逆にここで私は冷めてしまいました。 ここまでわりとテンポ良く進んでいたのに、お祭り騒ぎで物語が停滞した感じで。 折角盛り上がるべきシーンだったのに、間延びしてしまったのは残念でした。 総評としては、ファミリーで観るには良いかもという感じでしょうか。 ↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Aug 13, 2005 11:16:18 PM
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