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Mar 26, 2006
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カテゴリ:映画鑑賞記録
"FEARLESS""霍元甲"
監督・・・ロニー・ユー
アクション監督・・・ユエン・ウーピン
出演・・・ジェット・リー、中村獅童、スン・リー、原田眞人、ドン・ヨン、コリン・チョウ、ネイサン・ジョーンズ、バオ・キージン、ソムラック・カムシン、他。

・物語序盤・
道場を開く武術家を父に持つ少年霍元甲(フォ・ユァンジア)は、父と同様に自分も強くなりたいと望んでいた。
しかし彼の父は、息子が自分と同じ道を進む事に難色を示し、読み書きの練習ばかりをさせていた。
母からも人から尊敬されるような人格者になるよう諭されるが、ユァンジアは親友であるジンスンの協力の下、隠れて武道の練習を続けていた。
やがて成人したユァンジアは、天津一の格闘家へと成長していた。
しかし名声が高まるに連れて、彼の態度は傲慢になり、料亭を経営するようになったジンスンは、彼の増長ぶりに眉を顰める。
ある時、ライバルである格闘家に門下生が怪我をさせられた事で、ユァンジアは報復に向かい、その結果相手を死に至らしめる。
しかし恨みを買った彼は、最愛の母と娘を殺されてしまった。
絶望の果てに、天津を離れ、放浪の旅に出るユァンジア。 
 
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約100年前の中国に実在した伝説の武闘家、霍元甲(フォ・ユァンジア)を主人公にした作品。
彼の人生と共に、1910年に上海で開催された史上初の異種格闘技戦を描いています。

一言で言うと、面白かったです。
オープニングは、いきなり1910年の上海で行われた霍元甲対4人の外国人格闘家との戦いで幕開けです。
序盤からジェット・リーのアクションが、続けざまに観られる美味しいシーンから入ってくれて、気分が高まりました。
相手の武器に合わせて、ジェット・リーもその都度、武器を変えます。
剣あり槍あり、彼の武術をのっけから堪能できる訳ですよ。
この冒頭部分の入り方が気に入りましたね。
辮髪のジェット・リーを観るのも久し振りのような気がします。
中国に帰ってきてくれたのね~という感じで嬉しかったです。
今作はアメリカ映画でもあるのですが、監督がロニー・ユー氏なので、安心して中国を観られますね。
ジェット・リーの使い方も弁えているし、納得の出来でした。

問題点というと、これは映画そのものの出来栄えとは関係ないのですが、映画館で流される予告編に苦情を言いたいです。
中盤までのストーリーが、全部判ってしまう内容だったんですよ。
霍元甲という武術家については、その名前すら知らなかったのですが、予告編で栄光を掴み、どん底に叩き落され、田舎で癒されてゆく迄のエピソードが全部流れに沿って見せられていました。
初めて知った人物で、初めて観る映画なのに、途中まで全部知っているというのが、物凄く残念でしたね。
映画は新鮮な気分で観たいので、予告編はストーリーが露見しないように注意してほしいです。
もう一つは、エンディングのテーマ曲差し替え。
折角、高揚した心地で満足感に浸っているのに、いきなり日本語の歌が流れてくるのは如何なものかと…。
中華な気分から、一気に日本に引き摺り戻されました。
歌の善し悪しではなくて、エンディングまでオリジナルで観せてもらいたいものです。

映画はストーリー的にも確りした作りになっていたと思います。
強くなり対戦相手を打ち負かす事だけに喜びを感じていた元甲。
挑戦相手を倒し続ける事で、全ての人の頂点に立ったかのような錯覚に陥り、徐々に驕慢になってゆく性格。
幼馴染で親友のジンスンの苦言にも耳を貸さず、周囲の恨みを買い、自ら悲劇を招く結果に…。
一度落ちる所まで落ちて、自分を見詰め直した元甲自身の成長も良かったですが、それに応えてくれたジンスンの友情に胸が熱くなりましたね。
あんな良い友達を持って、元甲は幸せ者ですよ。

日本代表の武術家・田中安野役で出た中村獅童は、なかなか美味しい役どころでした。
西洋の選手が単なるやられ役だったのに対して、中村獅童は元甲の思想に共感し、互いをリスペクトし合える相手という描き方でしたので。
台詞は中国語と日本語の二通り。
日本語の時に、喋り方が棒読みな気がしたんですけど…。(^^ゞ
でも役柄的にカッコ良かったですけどね。

同時、諸外国から東洋の病人と言われていた中国。
元甲は周りがそう言うのは構わない、本当に怖いのは、自分が病気である事に気付かない事だと言いました。
流派の違いだけで憎み合い、時には相手の命を取って勝ち誇る国内の武術家達。
祖国が諸外国から侵食されている時に、何故自分達は同国人同士で争い合っているのか?
国民の意識改革を目指して、流派を越えた組織を作った元甲。
最期は非業の死を遂げ、志半ばでの他界だったかもしれませんが、彼の理想は後続の人々に確りと受け継がれたと思います。

ジェット・リー、最後のマーシャル・アーツ作品と言われていますが、それに相応しい映画だったと思います。
彼の美しい武術をたっぷり観られて、筋書きも確りしていてと、期待を大きく上回る出来でした。
しかしマーシャル・アーツを捨てて、この先彼は、演技派俳優にでもなるのでしょうか?
一ファンとして、今後を心配しております。(^_^;)
頑張れ、ジェット・リー。

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最終更新日  Mar 31, 2006 02:54:38 AM
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