ＭＹ　ＨＩＤＥＯＵＴ ～私の隠れ家～

５／２７(土)より全国ロードショーです。


"GOAL!"
監督・・・ダニー・キャノン
出演・・・クノ・ベッカー、スティーヴン・ディレイン、アンナ・フリエル、アレッサンドロ・ニヴォラ、マーセル・ユーレス、デヴィッド・ベッカム、ラウール・ゴンザレス、ジネディーヌ・ジダン、アラン・シアラー、他。

・物語序盤・
メキシコでの貧しい暮らしから脱出する為、サンティアゴ少年の一家は、アメリカへと密入国をする。
それから十年の月日が流れた。
ロサンゼルスで一家は暮らしていたが、生活は決して楽なものではなかった。
母親は家を飛び出してしまい、サンティアゴは昼間は父親と共に豪邸の庭の清掃作業をして働き、夜はアルバイトをして、少しずつお金を貯めていた。
彼の夢はいつかプロのサッカー選手になる事。
ある日、英国の元プロサッカー選手のグレンは、地元のチームでプレイしているサンティアゴを見て、彼の並々ならぬ素質を感じ取る。
グレンはサンティアゴに英国ニューカッスル・ユナイテッドで入団テストであるトライアルを受けるよう勧める。
しかし父親は馬鹿げた夢など見ずに、地道な生き方をするよう息子を叱るが…。


試写会場には、セレッソ大阪の選手二人モリシマさんとヤマダさんがゲストで来られていました。
サッカーに疎い私は、全然有難みが判りませんが、わりと有名な選手みたいでした。
そしてお笑いコンビのサバンナも、ダブルゲストという事で登場。
３０分くらい前座のお喋りが続きました。
私としては、終了時間が遅くなるので、とっとと終わって下さいというのが本音でしたわ。
折角来てくれたのに、ゴメンナサイね。(^^ゞ

映画についてです。
映画史上初めてＦＩＦＡ(国際サッカー連盟)の公認を受けて作られた、正統派サッカー映画です。
なんとサッカーをネタに三部作作るそうな。
完結編はドイツ・ワールド・カップで撮影を行うそうです。
今回はステップ１、イングランド・プレミアリーグの戦いという副題が付いています。
ＦＩＦＡ公認映画だけあって、デヴィッド・ベッカム、ラウール・ゴンザレス、ジネディーヌ・ジダンら現役スター選手がチョイ役で登場します。
観る前は、試合のシーンで登場するのかと思っていましたが、パーティー会場での遭遇でした。
ちゃんと台詞もあるんですよ(笑)。

ストーリーは、予想外の事態は一切起らない、本当に直球ど真ん中。
主人公サンティは、密入国者で貧しい暮らしをしており、プロサッカーの世界とは一生縁の無いような世界で生きています。
しかし拾う神の登場。
才能があるから、イギリスへおいでとお誘いを受けるサンティ。
でもトラブル発生。
彼がコツコツと靴の中に貯めていた秘密の貯金を、父親がトラックを購入する為に無断借用です。
だけど大丈夫。
孫の夢を叶えてあげたい心優しいおばあちゃんが、自分の大切な物を売って旅費を作ってくれます。
という具合に、次々に主人公に災難や挫折が訪れるのですが、その度に解決策が用意されていて、サンティはとんとん拍子にステップアップしてゆきます。
絵に描いたようなサクセス・ストーリーですね。
絶対に主人公が成功する事は判っているので、安心して観ていられる映画ではありますが、逆に言うと、全てが読めてしまって退屈な映画でもあります。
主人公の周りには常に彼を助けてくれる善意の人達が居て、あまりに調子が良すぎます。
世の中、そんなに甘くはないでしょう。

また俳優陣に華が無いのも寂しいですね。
名の通った俳優が居なくて、どの人を見ても、知らないなぁという感じ。
主役くらいは有名俳優を起用しても良かったのではないでしょうか？
クノ・ベッカー？それ、誰？って感じですからねぇ。
出演作「ジャスティス闇の迷宮」、観たけど、それ自体が物凄くマイナーな映画だし…。
制作費の殆どをサッカーの方に使ってしまって、脇役俳優しか雇うお金が残っていなかったのでしょう。
ストーリーも在り来りだし、出演者も地味となると、三部作まで漕ぎ付けるのが大変そう、と他人事ながら心配してみたり。(^_^;)
個人的に、スター選手ガバンの、自分勝手そうで実は結構イイ奴というキャラクターは愛嬌があると思いましたけど。
でも俳優的には、誰なんだよコイツ？という事に変わりは無いです…。

サッカーシーンは本物の英国プレミアリーグで撮影を行っただけあって、良く撮れていると思います。
サッカー好きの人が観たら、おおっと思うのかもしれません。
サッカーに興味が無い人が観ても、サッカーシーンは楽しめるのではないでしょうか。

ターゲット層は、やはりサッカーファンなのでしょうね。
映画としては捻りもないし、特に面白いと唸る部分もありません。
ストレートでシンプルな作品もたまには良いかと思って観る分には楽しいかもしれません。


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