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カテゴリ:映画鑑賞記録
"NEW BLOOD""熱血青年"
監督・・・ソイ・チェン 出演・・・ニキ・チョウ、ウィニー・レオン、バーナード・チャウ、サイラス・チャウ、マーコ・ロク、他。 ・物語序盤・ ある夜、一組の若いカップルが心中自殺を図った。 病院に運び込まれたものの、AB-型の血液のストックが無く、三人の男女が輸血に協力する。 発見者である警官のロク、建築家のエリック、そしてジョイという女性である。 しかし彼等の助力も空しく、癌に侵されていた女性の方は死亡する。 一方、男性の方は一命を取り留めたものの、生死の境を彷徨っていた。 死んだ女性は怨霊となり、恋人と自分を引き裂いた憎い3人に復讐を始めた。 ロク、エリック、ジョイの全員が悪夢に魘され、恐怖に慄く。 そしてエリックは白昼の路上で、血まみれになって死亡してしまった。 また少女時代、母親が父親を殺す場面に遭遇したという過去を持つジョイは、精神的に追い詰められてゆき、生き残った片割れの青年を殺そうとする。 「2」となっていますが、特に「カルマ」とは関係ないと思います。 邦題だけの話かと。 原題がなんか笑えません? 熱血青年て…。 中国語では意味が違うのでしょうが、日本語だと全然ホラーのタイトルじゃない。 劇場未公開作品ですが、まあ、自宅で観るならこんなもんですかね。 ジャパニーズホラーを意識しつつ、欧米のオカルト映画の亜流でもある。 香港という、特殊なお国柄(元・英国植民地)も手伝っていて、とてもちゃんぽんな雰囲気です。 宗教がキリスト教なのですが、葬式の場面を見る限り、怪しい土着のお祭りみたいで、あれが香港のキリスト教葬儀のスタンダードなのだろうか…? 香港の人に訊いてみたいものです。 怖さのレベルとしては、観る人によるでしょうけど、あんまり怖くないです。 映像としてびっくり箱的な表現は少なく、精神的な迷路に誘い込むような手法を使っていました。 同じ場面を、微妙に途切れさせて繋げたり、不安を煽るようなカットが多用されています。 色合いも全体的に青っぽく統一されていて、恐怖というより、圧迫感や閉塞感を感じました。 結末もホラーらしく、救いのない纏め方をしていたので、これに関しては私好みの終わり方でした。 全体的に説明が少なく、前述したように観客を無言の迷宮に閉じ込めてしまう手法は、アジア的ですよね。 教訓としては、心中したい人は死なせてあげるのが一番の人助け、って事ですわ。(^_^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jul 9, 2007 02:01:41 AM
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