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MY HIDEOUT ~私の隠れ家~

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Jan 1, 2009
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- 頌春 -

「ことほぐ」は一文字で書くと「寿ぐ」ですね。

語源である「言祝ぐ」の方が意味が伝わり易いかな。

響きが好きな日本語って沢山ありますが、「ことほぐ」もその一つです。

平素は使う機会がありませんが、新年は大いに言祝いで宜しかろう。

おめでとうございます。

皆様に幸多からんことを。



毎度の癖で検索。

「言祝ぐ」で発見した詩。

祝賀ムードとはかけ離れておりますが、気に入ったので転載させて頂きます。

誰かの心に響く詩を書くのは難しいですよね。

それだけに琴線に触れる詩というのは、いつまでも心に残ります。




「朝の祝祭」         作・森永かず子(詩誌「子午線」九十五号より)

目覚めると
すでに鳥は鳴いている
犬もそうだ
彼らの言葉は永遠に彼らを裏切らないが
わたしの言葉は
明後日のわたしを敵にする
眠りのあいだ閉じこめられていた言葉が
飛び立とうとする朝
最初の声はかならず後ずさりして
喉にはりついている

グレープフルーツに切り込みを入れ
チーズを切り
声を切り取る
「おはよう」
清潔な朝にたじろいで
声がうつむく
まるで借り物のように
眠りのあとは貞淑な罪人になる

罪を帳消しにする罰はやさしい
怖ろしいのは永遠に罰されない罪だ
罪の数だけ
秘密の石室を重ねる
そこでは湿った言葉が
あるじ不在のまま
いつまでも生臭くくり返されている

今日も目覚めると光りは満ち
すでに鳥も犬も鳴いている
わたしは影を伸ばす石の塔を隠して
朝を言祝ぐ






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最終更新日  Jan 1, 2009 11:18:14 PM
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