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カテゴリ:柴田よしき
出版社: 新潮社 (2009/7/28) RIKOシリーズに登場の、あの麻生龍太郎の若い頃の話を追った短編集。 麻生太郎ではありません(笑) 本庁に異動になるまでのまだ若い時代の物語でした。 ●大根の花 庭に出してあった鉢植えが壊され、数日後にまた同じことがあった。さらに今度はガレージにあった三輪車のサドルが切り裂かれていた。次は子供に危害が及ぶ可能性もある。 雑草を抜いているのを咎める少女。ドーベルマンを散歩させている青年が浮かび上がってきて・・・。 ●赤い鉛筆 首を吊って自殺した女性の部屋から、その吊った紐がなくなっていた。途中から切られ首に巻きついていた部分から上が消えていたのだ。 転職の為に校正の勉強をしていたようだが、その通っていたスクールの教材が入ったバッグもなくなっていた。 もしかしたら別の場所から運ばれたのでは、と麻生は着目し・・・。 ●割れる爪 見ず知らずの女子高生に突然襲い掛かり、顔を引っかいてケガを負わせた若い女はどうやらホームレス風で、風呂に何日も入っていない様子だった。そして何もしゃべらない。外国人なのか。 事件の発端は、散歩中の飼い犬にじゃれ付かれたことから始まっていた・・・。 ●雪うさぎ マンションのベランダで幼女が叫び声をあげて周囲がパニックになった。 母親は心臓発作で部屋の中で死亡していた。 この辺りでは宅配便を装って主婦を襲う事件が数件起きていた。 一度は病死と片付けられた事件だったが、幼女が使っていたおまるが消えたことから・・・。 ●大きい靴 早朝、飼い犬が庭から脱走して、数十分後に帰ってきたかと思うと、口に何かをくわえていた。 なんとそれは人間切断された手首だった・・・。 所轄刑事・麻生龍太郎 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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