ヘーゲル・大人のなりかた(西研著)
15年ぶりに本著を読み返してみました。ヘーゲル思想のエッセンスを摘み食いできる名著で、読み返すたびに新たなヒントを貰えます。共同的存在であろうとする意志-公(正義)と私(私的利益)の両者を対立概念としない意識-をもつこと。さらに言えば「人間は個でありながらも、共同体が不可欠であることを「自覚」すること」を年始に再確認させられました。「考える」ための小論文(西研、森下育彦著)こちらも、西研さんの著書。思考力と表現力の鍛錬に小論文は最適であるが、考えが深まれば、表現はシンプルになるとする著者の指摘に感銘。受験生のみならず社会人必読の一冊。