へムライブラ3
私の最近受けている血友病医療の薬剤について感想をを語れば、血液製剤の概念から外れた画期的な新薬の発売に伴い、充分満足でき納得できる、また将来に希望をもてる態勢が既に整ってきている、ということです。この長く待たされた新薬であるへムライブラについては、まだ若干の不安は残されているものの、現在、私が期待していた以上の治療効果を得ることができています。 私がへムライブラを使い始めてから既に9ケ月経過しましたが、体のいたるところに発生し、絶えることがなかった痣を、使い始めてまもなく経過した頃から見ることがくなりました。皮下出血である痣の場合、よほど酷くなければ痛みはさほど感じないのですが、今以上に悪化しないかと心配し、常に気にはなっていました。 私は、今週の火曜日の早朝、睡眠中、高さ35Cm程のベッド上から床に転げ落ちました。しかし、落ちた後、体に何の変化もなく、何事もなかったかのように生活できたのには驚かされました。実を言うと私は、昨年の4月、同じようにベッドから落ち、この時は痛みで起き上がれなくなり救急車で入院に至りました。ただし、この二つのエピソードには、二つの条件の違いがありました。一つは、長年使い古したパイプベッドから、昨年の7月より介護保険を利用した介護用電動ベッドに変わっていたことと、もう一つは、5年以上の続けてきたノボセブンの定期補充療法から、昨年6月よりへムライブラの定期投与に変わったことでした。ちなみに、二度とも同じ状態で落ち、ベッドは平らの状態で高さは殆ど変わっていませんでした。 医学的には、患者毎に異なる不足する凝固因子量が健常者平均のの40パーセント未満であれば、血友病と診断されます。人体の血液の量は、体重の約1/13であると言われており、体重60Kgの大人の場合、約4,5リットルになります。従来の血液製剤で不足する凝固因子を補う場合、健常者平均のの40パーセントにまで上げなければ、やはり病的状態となってしまいます。 成人の重症血友病患者の場合、半減期のある血液製剤で血友病状態から脱却するためには約2,000単位以上の量を使い続ければなりません。にもかかわらず、患者会や血友病専門医、製薬会社らは、「毎日、製剤を1,000単位使えば、あるいは週三回1,000単位づつ使えば健常者と同じように生活できる。」などと、過剰に血友病患者を煽ってきました。今のところ、へムライブラはAPTTでしか治療効果を計測できないようですが、少なくても私は現在、血友病状態から脱却できていると、確信しています。ちなみに、へムライブラ皮下注にも薬剤であるため半減期があり、この期間は約1ケ月であると、私は聞いています。このため私は現在、二週間に一度の間隔で、へムライブラの投与を受けているのです。 ※モバイル版やタブレット版ではトップページを直接表示できませんので、PC版サイトに移行してご覧くださいますようお願いいたします。※