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テーマ:Jazz(1968)
お休み中に大崎善生の書いた「アジアンタムブルー」という本を読みました。
人は、見た目に手があって、足があって、、みたいに、いろんなパーツで組み立てられてます。そして、「人」にみえる。 同じように人の中味も、いろんなパーツで組み立てられていて、そのパーツって言うのは生まれてから今までの経験や体験を通しての記憶のようなもの。 憶えてるもの、憶えてないもの、いろんなパーツの組み合わせで、今の自分が成り立ってる。 継ぎ合わせたわけでも、貼り付けたわけでもないけど、必要な場所に密かに納められてる。 ところが、何かのきっかけで、その中の一つを失ってしまったら、、、、 そんな、自分がバラバラになった、自分を形成してたパーツをはめ直していこうととする小説だった。 なかなか、おもしろかったのですが、この中で、恋人を亡くした主人公を、妻に先立たれた上司がなぐさめる場面で、ワインバーで流れてた曲がFacing YouのRitooriaでありました。 主人公はこの曲を若い頃から良く聴いていた、と書いており 「・・この曲を聴くたびにミュージシャンの心の底に流れる、喜びや悲しみや愛や憎しみといったものがいかに激しく強烈なものなのか思い知らされるようなきがした。・・・」 と、言わせており、この硬質なアルバムの叙情的な曲をうまくつかってるなぁ、、って思ったのでした。 で、LPまわすことにいたしました。(単純なヤツです) でもさ、ワインバーでこのアルバム流すかしら? 30年以上前の、キースの初ソロアルバムです。 この後、衝撃的なソロライブアルバムが沢山でるわけですが、これはスタジオ録音盤でもあります。 しかし、完全即興ではないといえ、その瑞々しい感性が、鉱物の結晶のように光り輝く私の大好きな一枚です。(実は鉱物の結晶大好きっす) キースのライブソロは、天界から神が地上の人間に与えてくれた宝のような音楽というイメージなのですが、若い頃のキースは、それから比べると私は素朴で人間臭い?感じがします。(あくまで、私の思いですけど。。。) ストレートな切り込みで、躍動感あるプレイ。強い主張とはっきりとした美意識を感じます。とにかく、ちまちま聴くアルバムでは無い。 沢山の人が、このアルバムについて触れてるとおもうので、一曲一曲を解説すると私のようなものはボロがでるだけなので、これでお終いにしておきま~す。 1,In Front 2,Ritooria 3,Lalene 4,My Lady ; My Child 5,Landscape For Future Earth 6,Starbright 7,Vapallia 8,Semblence Keith Jarrett (P) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年08月26日 18時12分36秒
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