|
テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:JAZZ(Far North )
お天気がいいと、、朝晩、、空の高さに思わず天を見上げちゃいます。 「天使?」が活躍してるであろうすいこまれるような色の向こうに寂しさも見つける。 そのまま視線を落とすと「人間界、地上」は賑やかな色がひしめき合っていて一見不調和。 でも、じっと見つめていると、そんなこともないな、って、気分になるから不思議。。 毎日毎日、、繰り返す小さな輪っかの中での日常。 その上、その中で僅かなことで、小さく縮んだり、大きく背伸びしたり、、相変わらずの懲りない毎日。 秋の恋しい9月は珍しなぁ、って、思ってたけど、、台風が来て雨が降ったら秋みたいにいなった。(笑) 愛し恋しい雨の古町。。雪の古町。 縮んでばかりもいられん。。高い空にあわせて北欧をかけよ。 随分前から独り言で書いてたけど、ノルウェーって、国にはノルウェー時間って言うのが存在すると思ってます。もちろん、あの魔物がすんでるECMのレインボースタジオだって、この時間に支配されてるのだと思ってる。そこから流れ出てくる空気は、なんとなく灰色で冷ややかなんだけど、冷たいって、イメージとはちょっとちがう。大好きなスウェーデンとも、、ちょっとちがう。ましてや、デンマークとは全然違うよねぇ。 Tore Johansenはノルウェーのトランペッター。 「Man Woman and Child / Tore Johansen featuring Karin Krog」大好きなクリスマスアルバムのリーダーです。 本当に柔らかで暖かな音色なんだけど、その時間の流れ方はノルウェー時間。 はじめて購入したクリスマスアルバムは、「Gemini RECORDS」って、ところからでていたのですが、現在は自分でレーベルを起こして「Inner Ear」と言うレーベルを作ってます。これで、7枚目かな? 閣下は、このメンバーみたらすぐに買いだったでしょう、って、仰ってくださいましたが、 北欧友だちに教えてもらったときは、実は、わたし的には、ちょっと微妙な感じだったのです。 過去の音作りは、なんつうか、アコースティクな響きをいかした、教会、森の朝、、オーロラの夜空が想像できる静寂な感じで、いかにスティーブスワロウが美メロの哲人だとしても彼のエレベがどう響くんだろう、って、小さな脳みそでは手を出しかねる要因もあったのです。でも、買った。(爆) かけてびっくり、期待以上にいいと思います。つうか、期待が薄かったのか。。 トーレのオリジナルが3曲、スワロウが4曲、そして、ラーシュが2曲の持ち寄りです。 まずは、トーレのI.S. で静かにメロディが流れると部屋の空気が変わります。丁寧にフレーズを重ね、インテンポになると、かなりちがった方向性の持つ各自の音が一体となって踊り出す。 地味になりがちなトーレにやさしく色彩を加えていくラーシュヤンソン。 ラーシュのピアノは、何処で誰と居ても彼サイン入りの音符が出てくる。非常に美しいスティックさばきを聴かせるアンダーシュシェルベリ。その中を微妙な感触でスティーブのベースが縫って、ソロはリリカル。 そのスワロウのソロからはじめる彼のオリジナルItem #8 は、陽気な感覚なんだけど、トーレーのざっくりしたトランペットがはいると北欧の景色になる。 おぉ、オリジナルより、アップテンポで、聴き慣れたテーマをトランペットがとって、グイグイと惹きつけていく。この曲のタイトルの持つ深遠なる問いかけをヤンソンの真剣な切り口で切り出し、メンバーでスリリリングに展開していく。トーレーにも炎がつく瞬間。一転、トーレのオリジナルLoose Psalmは、天国に行く怪談でも登っていくように淡々と。続く、トーレのオリジナルS.Wandersは、シェルベリの強気だけどとても音の美しいドラムソロからはじまるのだけど、暗さと少し深刻なムードを持ったS.Wanders。 ここから後半は、スティーブのオリジナル中心になります。 まずは、スティーブの初期の名作Eiderdown。トーレって、うまいなぁ、かっこいいなぁ、なんて、改めて思ったり(爆)、バース交換の楽しそうなシェルベリはきっとあの笑顔だろうなんだろうなぁ、なんて、楽しい演奏が続く。ラーシュヤンソンのオリジナルNew Roomで、ラーシュのピアノはリリカルに、そして人生の切なさも加味して。。トーレはおやすみ。。 コリア&バートンでも演奏してるFalling Grace。スティーブさまは、ロマンチックな人ですよねぇ。 そして、終演はあのクリスポッターもふいてるバラードItem #7。2曲目のItem #8と一緒にクリポタ参加のDamaged in Transitに入ってます。これがまた心の襞に染みこむような切なく美しいメロディで、1音、1音、、まるで子どもの練習のように弾くヤンソンのピアノ、想い出をめぐらせるようなトーレのトランペット、時を忘れさせるようなスティーブのベース、静かな空間にヨリ静寂をもたらすシェルベリのシンバル。。 すべてが、やさしく溶け合って、重なって、、この世の終わり。。 ではなくて、終演。 長い夏にさよならしたいあなたに。 トーレ、ラーシュ、シェルベリにスティーブって、どうよ、って、思っているあなたに。 1.I.S. 2.Item #8 3.I Am That 4.Loose Psalm 5.S.Wanders 6.Eiderdown 7.New Room 8.Falling Grace 9.Item #7 Tore Johansen (flh) Steve Swallow (el-b) Lars Jansson (p) Anders Kjellberg (ds) はやく、彼岸花が咲かないかな。 稲刈りもはじまったのですねぇ。早生品種の新米がでてますネ。 と、オタッキー情報。。 昨夜、家族はサッカー等で盛り上がってましたので、夕刊をチラ見してた。(爆) と、何故か、、「福永武彦」の名前が。。 ン?福永武彦が誰?って人には、この情報はいらないので、その説明は割愛。って、面倒なだけななんじゃ。(爆) どうやら、大学ノートに書かれた彼の日記が発見されたようだす。 45年~47年の3冊と51年~53年の1冊。 おぉ。。若き日の赤裸々な?苦悩や想いが綴られてるのだろうか。。 って、ことで、新潮の10月号を買わねば。。と言うことで、買ってみたのですが、、 もう、そのまんま福永の書きかけ短編でも読んでいるように、福永だらけ。 おまけに、最初の奥さまのお名前は、、わたくしと一緒。 おまけに、池澤夏樹さまの文章までついて、30頁だぞぉ!! マイミク福永ファン、立ち読みはできませんぜぇ。 んじゃ、退散♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年09月08日 18時18分10秒
[JAZZ(Far North )] カテゴリの最新記事
|