Zero Try-1998晩 秋-
豊科S*NYでのVAIO製造業務に挑戦したときの話。Zero Try -仕事のレベルをリサーチ、ついていけるかどうか。原点のZero。 VAIOサービス部(品管)編。 First Try -正社員登用をめざして、1回目のS*NYの業務に挑戦。 1F VAIO部 編Second Try -正社員登用をめざして、2回目のS*NYの挑戦。 2F バッテリー・パック部門 編Third Try -期間派遣スタッフ業務のインターバル期間以降~。 自宅&納屋(蚕室造り)編<プロローグ>まだ正門を入ったところに守衛室(警備室)や、トラック入出ゲートがなかったころのこと。(このころは、VAIOの生産開始から約1年目とあって設計部門が、東京本社近くのテクノロジーセンターにあったらしく、工場の入り口にしかIDロックがなくって、セキュリティーが緩やかで、穏やかでのんびりしてた。工場の屋上にはホワイト地にブルーの文字で、”S*NYディジタル・プロダクツ”の社名を書いた看板がJR大糸線豊科駅近くR146の脇道(合同庁舎近く)から、はっきり見える。それを目印にして、電車通勤の社員と派遣社員たちが徒歩で、通勤してる。Niケイテム借り上げの独身用社員寮アパートの、”ヴィラ滝沢*0*号室”の部屋を出てR146の脇道を通り、通勤の列に混じって工場に出勤する。早歩きで歩くと工場裏門(従業員専用通用門)の警備室前まで10分ほどで到着する。Niケイテムも組立・検査・修理ラインを請け負ったばかりで、新人ばかりで賑やかな雰囲気で仕事をしてる。まだ初々しくておちゃめで、京都ナンバーの自家用大型送迎バスが各寮間を運行。運転担当はサム宇治くんで運転手当てが欲しかったらしい。VAIOサービス部も立ち上がってから6ヶ月くらい、VAIOの組立てラインが稼動してから約1年目。当時のパンフレットを見ると、内臓のHDDも最高で6GB程度・・・拡張標準メモリーは64MBで、CPUクロックも100~200Mhzくらいだった。CD-ROMがオプションで、FDDがメイン・ストレージ。Niケイテム豊科作業所・オオエンドウ・リーダーの業務説明を聞く。オオエンドウ・リーダー:”このVAIOサービス部は面接の合格率が2割で、VAIOを購入したお客さんの修理依頼のノートPCを扱うので、かなり条件が厳しく社員でもなかなか入れない部課なんですよ~!”かんだ:”そうなのか~っ・・・ていうか初めてのS*NY勤務なんで、ピンとこない。”オオエンドウ・リーダー:”あそこの奥の部屋は日研Sgという派遣会社の人たちが、部品磨きをしてます。派遣会社が違うんでNiケイテムとは、あまり関係ないんですが。うちより先に、このS*NYの工場に従業員を派遣してるんですが、組立ラインを担当してるのはNiケイテムだけなんですよ。2FではAIBOっていうロボット型の可愛いペット犬も、つくってますが、今度休憩時間とかに見てくるといいですよ。そこの部屋ではFeliCaカードをつくってます。窓越しに中がみえるでしょ。”工場内見学が済むと2Fの現場事務所に案内されて、Niケイテムと短期の期間雇用契約にサインをする。(現在のテック2Fバッテリーパック組立ラインの、自販機の並ぶ休憩所あたりだった。)1998年 10月いつも通りの時間に出勤し、正門を通り従業員通用口(社員以外)に向かう・・・IDカードは、この工場で以前使っていた古いオートロックシステム更新前ので、カードをリーダーに通すとエラーがでてドアロックの解錠ができなくて工場内に入場できない人が、かなりの人数いて、みんなで困ってた思い出もある。社員食堂レジと飲料自販機、コンビニ売店でしか使えない人が多かった。しかたなく新しいIDカードと交換、貸与されるまで、Niケイテムの管理者の人に顔とネームバッジを確認してもらってから、開けてもらって入場する。・・・更衣室に向かうと・・・中は全面がウォークイン・クローゼット式になっていて、少しシャレテる感じがした。冬場に着てた少し前に流行ったグリーンのMA-1(輸入品)のブルゾンを、クローゼットに掛け自分のネーム・プレートがついたライト・ブラウンの静電ベストを着て所属部署に向かう。かんだ:”S*NYディジタル・プロダクツって作業服がなくってシャレてるな~!”更衣室の往来の通路を通り階段を降りて、1Fの組立てラインの往来を通り事務室脇のロッカーで、安全靴に履き替え、作業準備をしながら仲間に朝の挨拶をする。喫煙ルームから見て、中央の往来の右手にVAIO本体の組立てライン、左手には間仕切り用パーテーションに仕切られたVAIOサービス部(VAIOカスタマーセンター)があった。日本人形のような髪型が印象的だった、葵・コトヨノさんと革パンが似合っててちょっとかっこいい、弥生・ノノナカさんに品質管理事務室の前で挨拶を交わす。眼鏡でふくよかで恰幅のいいオオツカダ品質管理課長にも挨拶する。かんだ:”おはようございま~す!”二人とも松本近郊にから通勤してた信州人、薄毛が始まったばっかりのキザイチ神田に片思いのプラトニック・・・うれしかったんだけど、かなり戸惑った感じ。まだ全然ジャニーズ系に近いっていわれてたんだけど・・・。パーテーションのドアを明けて部屋に入る。松本市から通勤してたボンボンのNiケイテムの期間派遣社員のカワカワクボくん、関西から応援で出張してきたオオコジマさん、はるばる沖縄から応援でやって来たナゴギシさん、カミクボタさん、リーダーサム宇治くんにも朝の挨拶をする。”おはようございま~す!”・・・毎朝9:00になると”日通”のトラックが全国各地のサービスセンターから発送された、お客さんの修理依頼の”VAIOノート”を約200台/日 運んでくる。ほとんどが、スーパーペリカン便の航空便で松本空港から、日通の大型トラックで届く。修理依頼品やHDDのアップグレード/ダウングレードに拡張メモリ増設などなど。・・・昼休みが終わり、午後の始業チャイムが鳴ったあと喫煙ルームに資料を持って集合し、ISO14001のごみ分別リサイクル実施講習会をする。・・・オオカトウVAIOサービス部長も東京から出張して来たりする。かんだ”東京から出張してくるのも大変そうだな~”小学生だったころの夏休みの宿題の絵日記を書く感覚で、ブログを書いてみる。中学生だったころは、担任の先生が国語の先生だけあって、作文に抵抗がない。高校生だったころは、パソコン実習室(PC-6001)でBASICプログラミングの授業をして、キーボードを打つ練習をした甲斐もあって、まだセミタッチ・タイピングぐらいは、できる・・・時もある。自宅の和室で畳の上に長座布団を敷いてうつ伏せになりながら、ノートパソコンでアップロードする。テックが休日の時は、けっこう独身寮の部屋でTVを見ながら、ものぐさしてたりする。