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徳島県市場町の第三セクターの宿泊施設「金清(かねきよ)温泉白鳥荘」が、10月上旬、盲導犬を連れた聴覚障害者の団体の宿泊を拒否していたことが分かった。
白鳥荘がわによると拒否した理由として、「身体障害者補助犬法の改正については知っていたが、経験がないので断った。また、施設が老朽化しており、夜間は職員も一人になるので、災害発生時の対応が心配だった。」ことの二つをあげている。 夜間の対応については、一見理解できそうにも思う。だが、見方を変えれば視覚障害者へのあからさまの差別ともとれる。一人で心配なのなら健常者の場合も同じだろうし、その日だけ職員を増やすなど対応はできるからである。それにこの理由は取ってつけたような感じがする。 補助犬法の改正について知っていて拒否したことについては論外であろう。盲導犬についての知識は相当に普及しているし、宿泊になんらの障害はないからである。 一方、例の「レディース宮殿黒川温泉ホテル」での宿泊拒否については、1日、同ホテルを経営するアイスターの江口忠雄社長が会見し、「宿泊拒否はホテル業として当然の判断。宿泊予定者がハンセン病元患者であることを直前までひた隠しにした熊本県に責任がある」「まだ{ハンセン病については)一般的に認識されていない。県が発行する啓発パンフレットも見たことがなかった」と県側を批判した。 ホテルの前田篤子総支配人も「個人的にはなんら差別をした思いはないが、結果として楽しみにしていた宿泊をお断りして申し訳ない」と答えた。 政府や自治体の啓蒙が足りないのはそのとおりである。それを批判してもいい。だが、宿泊拒否が当然、差別をしていないというのは、間違っている。その当時もそうだったし、いろいろは経過のあった現在では特にそうである。あれだけの経験をしながら、なんら理解の改善、深まりが見られないのは残念なことである。 この二つの対応を通して思うのは、間違っている、違法だと知りながら堂々と当然だ、正しいと居直る発言が増えているなということである。それも当然そういうことを是正する先頭に立つべき立場の人がである。 居直り発言といえば、すぐ連想されるのが、小泉首相である。イラク問題での居直り、国債問題での居直り、居直り発言は数え切れない。そのほかにも著名な政治家の居直り発言が目立つ。最低限政治家として守るべきモラルが崩壊しているようである。 第三セクターの責任者、ホテル経営者などのモラル崩壊も政治家達のやり放題、無責任の風潮が反映しているのではないかと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2003/12/02 12:28:59 PM
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