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英語表現・ことわざメモ ~奪取・英検1級編~

英語表現・ことわざメモ ~奪取・英検1級編~

語彙

英検1級の単語。
それまで単語を集中的に勉強してこなかった私にとって、ものすごく高い壁でした。
(初受験では、なんと8点!)

このままでは合格は出来ない、一念発起したのが2006年2月。
それから一次試験合格まで、11ヶ月の間、必死で対策をしました。

長くなると思いますが、私の挑戦・・・読んでください。



単語の覚え方に関しては、高校時代、そして非常勤講師時代も、譲れないこだわりがありました。

それは・・・

「単語集を使うなど邪道」

ということ。

え? あれ?

今までの日記でも何度となく書いていますが、私、語彙対策に
プラ単をフル活用しました。




「アンチ単語集」派の私が、どうしてプラ単を活用するにいたったのか。
具体的に、どんなふうに活用したのか。
その軌跡を振り返りたいと思います。



実は最初、この単語集を正攻法で攻めようとして、なんと見開き1ページ目で挫折しています。

冒頭に書いた2006年2月までに、何も対策せずに2回も受験し・・・語彙には集中的な対策が必要なんだ、身を持って実感しました。

けれど、どうすればいいのだろう・・・はっきりとした方針もないまま、本棚にあったプラ単を引っ張り出してきました。

そして、受験した問題と照らし合わせて確認してみると、ものすごい数の単語がプラ単から出題されているのです!!
(参考までに、2006年度第1回、2回ともに16問、第3回に12問出題されています。ちなみに25問中です)

半分(以上)はプラ単掲載語!?

こんないい本を持っているのに活用できていない!!

2006年2月。これをしっかり使って、対策をしていくことを心に決めました。



その後、試行錯誤をしながら、自分にあう方法を探すわけですが、それも一朝一夕に進んだわけではありません。
方法が完成するまでにも、何ヶ月もかかりました。

なんだか、もったいぶってすみません。
本題に入ります。
ポイントは、以下の3点です。

1:プラ単をリストとして使う
2:(単語の)エピソードをラベル化する
3:人工的に出会う機会を作る



まず、1の「プラ単をリストとして使う」の説明をしたいと思います。

こちらの画像1(別窓で開きます)をご覧ください。

これはプラ単の巻末についている索引部分です。
「プラ単を頑張ろう!」と思った時点で、自分がどれくらいの単語を知っているのか、索引ページ全てに目を通して、数えてみました。

ちなみに当時のことは別ブログに書いていたので・・・
その記録を見てみると、

プラ単掲載単語1672語中、意味を知っていたのは・・・

144(2月8日時点)。

悲惨なものでした。

「とにかく毎月数えてみよう。」

そう思い、次の月も数えてみました。

3月10日時点での語彙数:210/1672

ん?増えている!!

この1ヶ月間にしていたことといえば、自分の好きな読解をやっていた、くらいのものです。

ノルマ表に関してもそうですが、自分のやったことが形になって見える。
それがものすごく励みになりました。
以降、11ヶ月間、それを続けていくことができました。



このリストチェックという作業、私にとって二つの大きな効用がありました。

その一つ目。単語を覚えるにあたって、

A:単語集で、どんな単語を覚えるべきかチェックする

B:実際の場面(長文内)で出会う


この二つの方法が代表的かと思います。
通常、どちらかに偏ってしまいがちだと思うのですが、定期的にリストチェックをすることで、A←→Bを繰り返しながら、進めていくことが出来ました。
続けていくうちに、いいスパイラルが出来上がって、「ああ!プラ単で見た単語だ!」という語句に出会う回数が増えてきました。

そして、二つ目。

リストを毎月(最後のほうには、週1くらい?)読むことで、どんな単語を覚えたらいいのか、勘がついてきました。
何度も目を通しているうちに「(意味は知らないけれど)見たことある」単語が、頭の中に刷り込まれていったように思います。

どんな単語を覚えたらいいか、目安を知っている・・・それだけでも、かなり気持ちが楽になりました。

あと、画像の補足をすると・・・。
索引部分はトータルで20ページ強です。チェックのたびに色を変えていたので、このままではごちゃごちゃになる・・・途中から拡大コピーを利用するようにしました。
コンパクトで、それ単独で目を通すことが出来るので、よかったです。




「(単語の)エピソードをラベル化する」

まず、私がなぜ英検学習をするまで、アンチ単語集派だったかを書きたいと思います。

私は学生時代、単語集を使っていませんでした。

リーダーの授業で出てくる単語を覚えたのみ。

それも、特に苦労して覚えた記憶はありません。

なぜなら、どういうストーリーの中でその単語が出てきたか、どのストーリーなのか、そしてどの場面なのか、使われていた状況ごと記憶していたからです。

書き出したり、単語カードを作ったりという作業はすることなく、それでも意味はぱっと思い出せる。
受験もこれで乗り切ったので、以降大人になってからも、この方法が一番だとずっと信じていました。




今でもこの方法が間違いだったとは、決して思いません。

ただ、なにせこのプラ単、1600を超える膨大な量の単語が収録されています。




文脈(例文)で覚えるといい、とよく聞きますが、プラ単に出てくる短い例文じゃ、インパクトが薄すぎて、覚えられない・・・。



たとえば、単語集の見開きに、20の単語が載っているとします。

「今日はこれらを覚えよう」

そう思ったときに、そこに出ている単語には、何の共通点もありません。

(アルファベット順とか、出る順とか、あるかもしれませんが、ここではその意味ではありません)

さぁ、覚えたかな、と次の日に開いたときに、引っかかりになるものがない。

そうです!

「引っかかり」

これが一番大事だと思うんです。

(ちょっとかっこつけて、「単語のエピソードをラベル化」なんてタイトルにしていますが・・・ラベル=ひっかかり、つまり思い出すときの、きっかけのことです)

画像2と3をご覧ください。

前回書いたリストチェックを定期的に行いながら、ある程度の語彙が身についてきてから、プラ単自体を読み込む作業を始めました。

読むページ数は特には決めず、知っている単語に出会うまで、とか、気分がいいからたくさん、とか日によって量は違いました。

読みながら、見たことのある単語に出会うと、どこでであったのかを書き留めます。

たとえば、画像2のように、「あ、これ映画の中で、主人公がお医者さんに言われてた単語だ」と、うれしくて(!)書き込みます。

本当は書き込む時点ですでにもう「ひっかかり」は出来ている(=だから、思い出して書けた)のだから、いちいちそれを書かなくてもいいのかもしれません。

だけど、やっぱり自分の性格。
「成果が見える」(=書き込める)のが面白いのです。

画像3のようにTIMEのどんな話に出ていたか(通常は、「TIMEで見た」くらいのメモですが)まで書き込んでいるものもあります。

ちなみに、これを書き込んだのは、その記事を読んですぐ、というわけではないです。

「そういえば、○○で見たなぁ」と思い出せるのがうれしくて。

しばらく寝かせてあったものが、この時点で定着する。
その喜び。知ってしまうと、やみつきになります。



このひっかかり(ラベル)は、映画や長文に限りません。

たとえば、このブログに気になった単語を取り上げて、いろんな薀蓄を語ることがよくあります。

(実際の英検学習中に単語について書いた例:こちら

このように、自分でなんか気になるなぁと調べて、「ひっかかり」を自己作成することもあります。

ブログのいいところはそれだけではありません!

単語のネタを書いたとき、読んでくださった皆さんがコメントをくださいます。

そのコメント自体が、「ひっかかり」になります。
○○さんに、こんなコメントをもらったなぁ・・・、と。
その感動、うれしさのおかげで、その単語は、私の記憶の中に定着します。

他にも、私が日記に取り上げた単語に、別の場所で出会ってびっくりしたという報告をいただくこともあります。
「これで絶対忘れない」という、うれしいお言葉をいただくことも。

自分にとっても、もちろんうれしいことですが、何よりうれしいのは・・・。
私のいう「ひっかかり(ラベル)」が、読んでくださった皆さんのなかにも出来たということです。

引っかかりの共有。なんだか運命的なものさえ、感じてしまいます。

大げさかもしれないし、おこがましいかもしれないけれど、皆さんとこの喜びを共有するためにも、これからも単語について取り上げることは続けていきたいと思っています。




私の覚えた単語には、こんなふうに、一つ一つにエピソードがあるため、記憶を引っ張り出すには「重い」(=本来、なくてもいい情報までついている)のかもしれません。

ただ、このラベルがついていることで、膨大な量の情報が、引き出しやファイルに中身のラベルがついているが如く、整理、引き出しやすくなっているのです。

おかげで、試験(2007年1月に一次合格)以降も、急激に単語を忘れることなく、記憶の中にとどまっています。
そして、これからもTIMEや他の英字記事を読むたびに、エピソードが増えていくのだと思います。

かっこつけだけど・・・その出会いにワクワクしています。

久しぶりに、リストチェックをしてみようかな・・・。







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