カテゴリ:韓国ドラマ
TSUTAYAで「イニョン王妃の男」(原題「仁顯王后の男子」、ハングル表記「인현왕후의 남자 イニョンワンフエ ナムジャ」)をレンタルして、全16話視聴完了しました。
これは是非とも感想を書きたいと思い、久々にレビューエントリーします。 まず設定が「屋根部屋のプリンス」と似てます。 あちらに嵌った方は、こちらも嵌ることまちがいないでしょう! しかも、「イニョン王妃の男」の方が、私はよかったと思います。 「屋根部屋のプリンス」自体、自分の中でも歴代3位に入るくらい評価が高かったドラマですが、更に上という印象です。 2つのドラマの違いなど思ったことを箇条書きにしてみます。 ・「イニョン王妃の男」はtvNというケーブルテレビ局放送のものなのです。 韓国の地上波の放送局のものより大胆で斬新なことができるようです。 キスシーンも大胆、親が出てこない、放送時間が地上波だとCM抜きで65分くらいなのに対し、CMが少し入って50分弱と日本のドラマと同じくらい。 「ロマンスが必要」でtvN放送のものを初めて見てビックリしました。 恋愛ドラマだったら、親は出てこなくていいと思う人にはピッタリです。 ・悪役がいなかった。 「屋根部屋のプリンス」は悪役が極悪すぎて、悪役2人のせいで見るのがつらくなりました。 主役2人が途中うまくいかないのも悪役の嘘のせいで、主役2人の大きな障害になりました。 ・「屋根部屋のプリンス」は男性主人公が朝鮮時代からタイムスリップするのは同じですが、300年前の嬪宮(ピングン)(世子の妻のこと)殺人事件から始まります。 輪廻転生をテーマにしていて、300年前と現代と同じ顔をした人物が生きています。 タイムスリップした世子(セジャ)と臣下たちは、一度現代に来てからは、最後に帰されてしまうまで現代で生活します。 それに対し、「イニョン王妃の男」はお札(ふだ)がタイムスリップのアイテムです。 男性主人公のキム・ブンドは、彼を慕っている妓生(キーセン)が安全を願ってお寺に通って、和尚さんに書いてもらった「時道通来 間必救人」という文字が書かれたお札により、現代と朝鮮時代を行き来できるようになります。 ブンドが現代にきて、朝鮮王朝実録を見たことで、起こす行動により、過去の歴史が変わってしまいます。 しかも何度も行き来することにより、歴史も何度も書き換えられます。これが面白かったです。 ・「屋根部屋のプリンス」では、慣れない現代の生活に驚く4人組が面白かったですが、「イニョン王妃の男」のブンドは1人で現代に来て、秀才の頭脳で瞬時に状況を理解、すぐに適応するのが面白く爽快でした。 ・ユチョン&ハン・ジミンカップルすごく好きでした。 しかしそれ以上にチ・ヒョヌ&ユ・インナカップル素敵でした。 しかもヒョヌssiとインナssiは実際にドラマの後でカップルになったというので、それを知ってドラマを見るとさらにドキドキしました。 ユチョンくんもヒョヌssiも長身で顔が小さく、目が韓国男性っぽくて、最初は特にイケメンだとは思わないのに、見てるうちに素敵に見えてくるタイプだと思います。 ドキドキ、胸がときめくというのでは「イニョン王妃の男」の方が上でした。 ・300年前の言葉を現代で使ってるのがドキドキのポイントの1つです。 これはユチョンくんもヒョヌssiもさらに好感度アップでした。 ・とにかく主人公2人を中心に脚本が書かれてます。 この2人に感情移入できれば、他の出来事もすべてうまくできてるなぁと感心させられる脚本です。 14話ですべて上手くいったと思ったら、その後2話の展開。 でも見てみたらこれも、最高のラスト。 脚本が上手すぎると思いました。 韓国ドラマって、途中までよくても最後失速したり、無理やりだったりしますが、この話は最初から最後までよく練られて書かれていると思いました。 反面、周りの登場人物、特に現代のメンバーは、散々です。 ブンドのタイムスリップのせいで、起きた出来事は記憶になく、違う出来事に書き換えられてしまってます。 あくまで主人公2人を中心に地球は回ってるというファンタジーなのです。 ・私は「シークレットガーデン」にもすごくはまったのですが、後半の展開はそれに似てるような気もしました。 相手のことを思うが故の行動、それに泣かされました。 ・史劇だけだと堅苦しく感じて苦手なんですが、現代と行き来することで、見やすくて歴史のことがわかりました。 朝鮮時代第19代肅宗(スクチョン)の時代です。 第4代の世宗(セジョン)がハングルを作りましたが、20世紀になるまでは漢字が主に使われたようですし、特に役人の間では漢字しか使えなかったでしょうから、朝鮮時代の話ではすべて文字は漢字でした。 現代の韓国人が漢字を見ても読めず意味もわからないのに、私達日本人には意味がわかり、日本語なら読むこともできます。 お札の文字「時道通来 間必救人」も「時シ 道ド 通トン 来ネ 間カン 必ピル 救ク 人イン」と日本語の音読みと似てることもわかるし、意味も「時間の道が未来へ通じ、すき間が必ず人を救う。」となんとなく理解できます。 余談になりますが、韓国人は漢字を学ばず、漢字からできた言葉を表音文字のハングルでのみ覚えているのは、もったいないといつも思います。 ・ファンタジーです。300年の時を超えた壮大な愛という点では、「屋根部屋のプリンス」と同じくらい素晴らしいのですが、「屋根部屋のプリンス」では主役2人の障害が悪役2人だったとすれば、「イニョン王妃の男」では主役2人の障害は、時間と距離と記憶だったと思います。 「屋根部屋のプリンス」も最後は同様に、違う時間を生きなければいけないので、そこは似てます。 主人公2人のラストについては、「イニョン王妃の男」の方が、ストンとうまいところに落としてくれたと思いました。 なぜ「イニョン王妃の男」というタイトルだったのか、最終話で、はっきりとわかります。 更にエンディングの映像が最高。 最初は過去のことなのかと思いましたが、違ってました。 過去が書き換えられてるので、私達視聴者にとっては3度目のお馴染みのシーンです。 といろいろ書いてみましたが、とにかく泣いて、ドキドキしました。 なぜ韓国ドラマを見てるかというと、こうやって現実を忘れてドラマに没頭したいからなんです。 こういうドラマって今の日本では作れないと思います。 本当に心からお勧めします!
ちなみにレンタルがDVD2枚ずつなので、先が待てずネットで動画を探して見てしまいましたが、日本語字幕なしだと、細かいところがわからなくて、特に史劇部分が言葉が難しくて、やはり日本語字幕を見ながら、韓国語を味わい、俳優本人の声で聞くのが1番いいと思いました。 さらに字幕に出てないけれど、セリフでは言っている言葉が聞き取れると嬉しいです。 聞き取れない時は吹き替えにしてみると、言ってることが多くさらに理解できます。 字幕だけだと情報が少ないので、抵抗ない方は吹き替えだと内容が楽しめますね。 今回の吹き替え版は主役2人の声は聞いてみましたが、インナssiの声はなんでもっとかわいい声の人を使わないのか疑問でした。 インナssiは声に特徴があり、本当にかわいいのに、日本語吹き替えだともっと年上のしっかりしたタイプに見えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.05.02 23:50:24
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