渚の空-アニメの道

に、にぱぁ～～～～♪







部活メンバーは、村にある古道具をオークションに出すため、学校に集まって整理していた

圭一はその司会に選ばれたのだが、どうみてもそれらは売れそうに無い
しかもまだまだ家具などの大きなものは神社に運んであるのだという






そんな中、魅音が圭一たちにおはぎを差し入れに持ってきてくれた

喜ぶ皆・・・しかし、圭一だけ顔色が優れない


圭一　『そういえば、レナもおはぎ作るの上手だったよな。小さいけど、丁寧で・・・』

レナ　『レナ、おはぎなんて作ったこと無いよ？』


そして黙り込む圭一・・・そこへ梨花が圭一へ話しかける


梨花　『圭一、どうしましたですか？』


圭一　『デジャブ・・・だっけ？はじめてなのに見たことがある感じ・・・』


梨花　『圭一、ありもしない記憶なんてありませんです。もし圭一が覚えているのならそれは本当にあったことなのですよ。ここでなければ、別の世界で』


圭一　『梨花ちゃんが言うのならそうかもしれないな・・・夢みたいなもんだけど』


梨花　『夢でもいいのです。話してください。』


圭一　『えっと・・・俺が家に居て・・・多分、学校を休んだんだよ。それで魅音とレナがお見舞いだって・・・おはぎを持ってくるんだ。あ、いや、やっぱり俺の妄想だよ』


梨花　『話すのです！』


圭一　『二人が帰ってからおはぎを食べるんだ・・・それでおはぎの中に・・・もうやめよう、ただの夢だよ』


梨花　『圭一！』


圭一　『針が入ってた・・・』



しかし、結局圭一は、魅音やレナが針なんか入れるはずないとバクバクおはぎを食べるのであった







今度は場所を神社に移し、家具など大きなものの掃除をしている部活メンバー

小さくて可愛い家具を見つける度にレナはまっしぐらに『お持ち帰り～♪』と飛び掛る



詩音　『レナさん、さっきから家具ばっかり見てますよね。一人暮らしでもするつもりですか？』


レナ　『ううん。お父さんがね・・・やっと就職したから、心機一転・・・家の模様替えでもしようかと思って』


どうやら、レナの父親は茨城にいた頃に離婚のショックで働こうとしなくなったようだ。
雛身沢に引っ越してきてからも勤労意欲がわかず、金遣いも酷くなる一方・・・
母から受け取った高額の慰謝料を知らない女の人に貢いだり・・・おかげで変な夢を見るようになったと言う

そして、その言葉に梨花が反応する


梨花　『夢？どんな夢なのですか？』


レナ　『私が・・・その女を殺す夢』


圭一　『でもそれってただの夢だろ？』


レナ　『そう・・・ただの夢、でもすごくリアルな夢』


そしていつか、その夢が現実に起こるのではないか・・・
そう考えたレナは、魅音に相談したのだ


魅音　『ダメだよレナ！口にしなければ伝わらない事だってあるんだから！私だって・・・聞かされなければ分からなかったよ』


そしてレナは魅音の言うとおりに父親を叱った


『しっかりしてよ！』


そして、レナの父親はその言葉が効いたらしく、その後再就職

見事に惨劇を回避したのだ







家具の手入れも終わり、帰ろうとする部活メンバー
そこへ梨花が詩音に問いかける


梨花　『もしかしたら、詩ぃも変な夢を見てるんじゃないですか？』


詩音　『え？』


魅音　『馬鹿馬鹿しい話だよ・・・詩音が私や沙都子を殺すんだってさ』


そう、詩音も変な夢について魅音に相談していたのだ
しかし沙都子はそれを否定する


沙都子　『詩音さんが、そんな事するわけありませんわ！！』


詩音　『そうですよね。だって悟史君に頼まれたんだもん』







深夜、梨花はいつものようにワインを飲んでいた

皆、前の圭一のように過去の惨劇を覚えている・・・

皆が同時にそうなる事など今までにはなかった・・・
皆、自分からそれぞれの惨劇を回避しているのだ

これほど幸先の良いスタートは二度と無いかもしれない
しかし、問題は鷹野と富竹の二人が殺されてしまうこと・・・これを回避しなければ梨花は殺されてしまう可能性が高い


梨花　『自分の命より先にあの二人の命を救う事が先決・・・という事か』