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カテゴリ:銭湯
長野県諏訪市湖岸通り「片倉館」
諏訪大社本宮と前宮を参拝し徘徊しただけでほぼ夕方近くになり、一日で四社巡りは諦める事に この要因は一重におやじに問題がある訳で・・・・・ 「最悪車中泊」が現実になりました かみさんが予め最悪を想定し今夜の宿泊場所の候補を決めていたようです ご指示の通り辿り着いた諏訪湖湖畔沿いの無料パーキング 夕方のこの時間は、犬の散歩やランニング目的で駐車場はほぼ満車 運良く空いていたスペースへ駐車することができました 寝場所は確保できました せっかくここまで来たのだから、温泉にも浸かりたい 風呂上りのビールはやっぱり最高だし サッと出てきたお風呂セット、足湯かと思っていたが、どこかに行くらしい 重たい足で湖岸沿いを歩く 左側に工場か美術館の様なレトロな建物、ここに行くそうな 「片倉館」といい、国指定文化財の日帰り温泉施設 大正から昭和の初期の日本の輸出総額の約4割は絹製品であったそうで 当時、シルクエンペラーと云われた片倉財閥により、地元住民に厚生と社交の場を供する目的から1928年(昭和3)に建てられた施設 この形の参考になったのが、2代目片倉兼太郎は大正11 年~12 年の北中南米~欧州視察旅行の際に、ヨーロッパ各国の農村に、充実した厚生施設が整っている事に感銘を覚え、我国にもそのような地域住民のための施設を作りたいと願い建設されたと云われます 特に、当時のチェコスロバキアのカルルスバーグの厚生施設に強く惹かれ、その影響を受けているそうです 夕暮れも迫りレトロな洋館に明かりが灯り、なかなかいい雰囲気です きっと値段もそれなりにするのか? 鉄筋コンクリート2階建ての木造洋風建築の建物は会館、浴場、渡廊下の3棟が国の重要文化財に指定されています この会館は見学が可能で、昭和初期のレトロな雰囲気を味わうことができるようです 当日はお休みで見学はできませんでしたが、普段は一定(5人?)の見学者が集まるとガイド付きで館内を巡ることができます 閉められた扉の前には立派な狛犬が一対置かれています 会館の前を通り過ぎたところに解説板、プールのような大きな風呂に視線が行きます 片倉館「千人風呂」外観 なんとも渋い、このレトロな外観、いい感じです 入口を入り下駄箱に靴を預けて番台でチケットを買い求めます 女湯は番台の左、男湯は右です 男湯入口 年季の入った扉とガラスの取り合わせが良くマッチしています こんなデザインガラス、子供の頃に見覚えがあります 脱衣所の照明も室内の作りとマッチして洋風銭湯の雰囲気を漂わせます 100円ロッカーは使用後返却されます 千人風呂 さすがに写真は撮れませんのでパンフレットからのトリミングしたものです 昭和の初期に建造され、当時のロマンが漂う天然温泉大浴場 かみさんの感想を聞くと浴槽は男女とも同じ大きさでデザインも同じようでした 千人はとても無理ですが、50人程度なら楽々浸かることができます 天然温泉を湛えたプールの様な湯舟は見た目だけではありません その深さにも驚きます、1㍍はあるでしょう、底には玉砂利が敷き詰められ、歩行浴では程よい足裏マッサージの効果が得られ、疲れた足に心地いい刺激を与えてくれます、とても気に入りました (小さなお子ちゃまは目を離さないようご注意を) 歩行浴で疲れれば、浴槽周りの二段の石段に腰掛ければ半身浴、全身浴、もっとリラックスしたければ浴槽周りで横になる事もできます 洗い場にはシャンプーもボティーソープもあり、タオル一本でOKです 浴室内はステンドグラスと壁面に彫刻や装飾が施され、この雰囲気はどこかで見たような・・・・・ 後で分かったことですが、二階の無料休憩所に飾られていた阿部寛と上戸彩のサイン色紙を見て思い出す ここは映画テルマエ・ロマエの撮影の場所となったようです その二階の休憩所に一時間後集合の予定が浴槽周りで寝入ってしまい、ここでも待たせてしまう結果に 「ごめんなさい」です 脱衣所から左の螺旋階段を上がり休憩所へ この雰囲気もドラマや映画で見たような 休憩所入口の色紙や撮影として使われたことを示す資料が多数飾られています 二階休憩所 洋風でありながら、長テーブルが置かれ床に座り込む一画とテーブル席があり、セルフで飲食も提供されています 既にかみさんは座り込んでいます、風呂上がりのビールで乾杯です 男湯は結構人がいましたが、女湯は貸し切り状態だったようで、歩行浴しながら50肩で悩まされている左肩をぐるぐるストレッチしていたそうな ここの湯は単純温泉(張性弱アルカリ性高温泉)で関節痛・神経痛・筋肉痛・五十肩などに効果があり二人には丁度好都合 パンパンに張っていた筋肉も少しは楽になりました 休憩所の奥から階段を上ると屋上テラスに出ることができます 特徴のある建物、至る所にデザインが施されています、無機質な新しい建物にはない温かみを感じる建築物です 諏訪湖に間もなく夕陽が落ちようとしています
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Last updated
2019.10.22 21:56:19
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