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テーマ:散歩(1167)
カテゴリ:地元の史跡
2022/06/11、愛西市立田町福原にある、国営木曽三川公園「船頭平河川公園」の船頭平閘門(こうもん)と河川公園の蓮を見に出かけてきました。
工事渋滞が出来る高速を避け、下道を利用し立田大橋を渡り「立田大橋西」交差点から左折、そこから堤防上に伸びる県道168号線を下流に向け5分程走る。 右側に細い道が現れたらそれを進むと駐車場に辿り着きます。 東に木曽川、西に長良川と揖斐川が流れ、その先には養老山系が聳える。 今でこそ綺麗に三つの川として流れてはいるが、往古は一つに合流し多くの分流が出来ていた。 川は豊かな土壌の平野を作り稲作に都合のいい土地をもたらしてくれた反面、一帯は常に水との鬩ぎあいの場だった。御囲堤や三川分流、輪中や水屋など治水や独特の施設が生まれる事になる。 船頭平河川公園の最大の見所に船頭平閘門がある。三川分離で治水が出来て一安心、反面それまで舟で自由に行き来できた隣の川は「ちょっと待てぇ、河口まで行くんかい?」となる。 それを解消する手段として1899年(明治32)に着工、1902年(明治35)に竣工した施設が閘門。 舟のバイパスだね。 閘門から長良川を眺める、閘門を隔て隣り合う木曽川は長良川とは水位が違っています。 閘門は二つあり、門で仕切られた空間「閘室」に舟を入れ、扉を閉じ其々の川の水位に合つたところで出口の閘門を開け航行するものです。 閘門の下部に小さな門があり、閘門全体を開放せず閘室に緩やかに水を満たす事ができるので舟に乗っているとエレベーターのような感覚かも知れない。 閘門前に着いた舟は閘門前でドアのインターフォン押して開けてもらいます。 写真中央の紐がそれで、神社よろしく鐘を鳴らして担当者に知らせ、スピーカーでコミュニケーションを取ります。 「開けてくれぇ」 今も現役の閘門、施設の詰所には担当者が詰め、扉の開閉をコントロールする。 「毎度、開けるわな、開いたら中で待ってや水入れるんで」・・・なんてやり取りがあるのかもしれない。 閘室から長良川側の閘門の眺め。 閘室全景。 ここへ舟が侵入し水位調整が済み閘門が開くまで待機する。 目的の川の水位と等しくなると巨大なギヤを介して閘門が開かれ航路が現れます。 通行料がいるのか定かではないが一般には無料開放され料金箱やETCなど見られなかった。 生活や物流の舟の利便性を高める目的から始まった閘門、今ではレジャーボートや水上バイクの利用が多いようです。 長良川河口堤にもこうした閘門が設けられていますが、規模は大きく閘室に水が満たされる際は結構荒々しく、カヌーで水位調整を待つときは結構怖かった記憶がある。 その頃のカヌーは今も物置で眠っているけれど、今も使えるようであれば一度通って見たい気にさせる・・・が若くはないか。 閘門扉。 木曽川と長良川の間をつなぐ船頭平閘門、明治以降1994年(平成6)に手動から電動化、改修工事が行われ建設以来現役で稼働している閘門で、2000年(平成12)に国の重要文化財に指定されています。 指定理由は ・ 数少ない明治期に建造され現在も使用されている閘門である事。 ・ 複閘式閘門として最も初期のもの。 写真は木曽川側の閘門脇に改修工事の際交換された初期の扉が保存展示されている。 園内には船頭平閘門の建設に貢献したオランダ人土木技師ヨハネス・デレーケの銅像が立つ。 長良川左岸にある国営木曽三川公園船頭平河川公園。 駐車場の目の前にあり、広大な芝生の園内には水生植物が植えられていて、これからの時期は蓮の開花が近づいてくる。 上は2022/6/11時点の蓮園の様子。 ぐるっとひと回りしてみたが蕾を付け出したくらいでまだ〃気が早いようです。 広い園内で唯一見かけた蓮の花、小雨が降る生憎の天気の中、淡いピンクの一輪の花がとても印象に残る。 森川花蓮田とは一味違ってしっとりと落ち着いた雰囲気の中鑑賞できる。 因みに帰宅の際に森川花蓮田や周辺の蓮田を通りがかったが一輪も咲いていなかった。 どれくらい気が早いのかなぁ、一週間待てばもう少し咲いてくれるかナ。 堤防道路はガードレールもなく、車は結構な速度でかっ飛んで行くが、ネズミ捕りにかからない程度の速度違反で留める事をお勧めします。 どうせ橋の信号や橋を渡るのに必ず渋滞する場所です。 船頭平閘門と国営木曽三川公園船頭平河川公園 休園日 / 毎月第2月曜日(休日の場合は直後の平日)、8月は第4月曜日 12月31日、1月1日 開園時間 ・4月1日~6月30日 9:30~17:00 ・7月1日~8月31日 9:30~18:00 ・9月1日~11月30日 9:30~17:00 ・12月1日~2月末日 9:30~16:30 ・3月1日~3月31日 9:30~17:00 ☎ / 0584-54-5531 所在地 / 愛知県愛西市立田町福原272 訪問日 / 2022/6/11
・駐車場無料、徒歩圏内に神明社、八幡神社等 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.06.16 10:30:13
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