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テーマ:★キャンプの話★(532)
カテゴリ:道の駅・キャンプ場・宿
2023/08/21~08/23
かねてから用意していた二泊三日のキャンプに出掛けてきました。 場所は御嶽の北嶺にあたる岐阜県高山市朝日町胡桃島にある「くるみ温泉&キャンプ」 ![]() 通勤ラッシュ前の時間を狙って、荷物満載の軽で名古屋を出発。 ひたすら下道と国道41号線で約4時間、途中美濃太田で朝食、萩原のバローで食材の買い足し、道の駅ひだ朝日村で昼食、地元の酒屋で酒を買い求めるなどしてチェックインの13時に合わせ朝日村に到着。 ![]() 軽で2泊のキャンプは初めての経験、重たいビールや酒を積み、荷物一杯の軽では秋神ダム付近の坂道になると悲鳴をあげ、いかにも辛そうに上ってきましたが、胡桃島あたりでは比較的急坂もなく平静に走ってくることが出来ます。 燃費の悪い大きな四駆でなくとも、意外に軽のナンチャッテ四駆で十分かもしれない。 写真はキャンプ場下流の宮の前付近から秋神川上流の眺め。![]() 写真は県道435号線沿いのくるみ温泉&キャンプ入口。 秋神川左岸沿いの温泉宿とキャンプ施設を併設したもので、こちらのキャンプ場利用者は好きなだけ温泉に浸かる事ができ、尚且つ目の前を流れる秋神川で魚と戯れる事も出来る。 しかもサイトへの乗り入れも車高が低い軽でも底を打つようなことはなく、スタックするような荒れた所もない。 リスクを避けたい向きには安心して利用できるキャンプ場。 ![]() チェックインは13:00、チェックアウトは12:00となっています。 基本料金は1サイト3000円~一人1500円で車一台がサイトに横付けできる。 ![]() くるみ温泉全景。 県道沿いの立地ですが、行き交う車の交通量が少ないので静かな山小屋風の宿。 宿の右手に細い沢が流れており、橋を渡った右側がキャンプサイト。 ![]() 橋の上から沢を覗けば、清らかな流れの中に梅花藻も自生する。 下流は繁殖のため立ち入りが禁止されていますが、橋から上流は魚のつかみ取りエリア。 細く浅い緩やかな流れなので、子供につかみ取りを体験させるには安心できる。 ![]() 左手は宿に宿泊している方専用のBBQエリア。 ![]() サイト南側の眺め。 バンガロー、コテージが点在し、それ以外はオートキャンプサイト。 写真中央にサニタリー棟がありますが、寒い時期の食器洗いには嬉しい温水が出る。 ![]() テント設営。 利用したサイトは北外れのトイレに近い場所を選択。 トイレは出来て日も浅く、スタッフの方が毎日清掃してくれるので設備も綺麗で異臭もしない。 車を目隠し代わりにして秋神川沿いにテント、メッシュタープ、フライシートを設営。 ![]() 設営時に黒い雲が流れ込み、通り雨に見舞われましたが、それもすぐに上がり、濡れ鼠にならずに車の積み荷を全て展開、薪に火を付けたところで一息入れてビールで乾杯。 台風以降、高山や下呂付近で雨雲が湧く傾向だったので、設営・撤収時は降られるものと覚悟しましたが 滞在期間中に酷い雨に降られる事もなく嬉しい誤算。 キャンプ場の標高がそれほど高くないので陽射しがあると暑く、長袖の出番はなかった。 しかし暑いとは言っても山だけに、名古屋のジメッとした暑さとは違い、木陰や川から吹き上げる風は心地よい。 ![]() 一息入れて宿泊者の特権、宿の岩風呂でひと汗流す。 利用者は営業時間内に何度利用しても無料。 休憩室もあり、そちらではビールやcoffeeもあるので温泉三昧を味わえる。 ![]() 岩風呂。 宿なのでドライヤー、シャンプー類もあり、タオル一つあれば問題ない。 また、宿に宿泊者がいれば朝8時から利用できる。 ![]() 温泉はやや薄い茶色を帯びた無臭の冷泉で僅かに鉄分を感じるもの。 ここから南に濁河温泉がありますが、あの湯の様に白いタオルが赤く染まるようなことはない。 効能は筋肉痛、関節痛、冷え性に効果があるようです。 入浴施設のあるキャンプ場は見かけますが、家族4人で入ると一回数百円、結構な金額になる。 サイト利用料は多少高目かも知れませんが、この部分を考えるとそうとは思えないかな。 ![]() サイトで見られる自然。 地名が胡桃島、宿はくるみ温泉と付くだけに一帯には胡桃の樹が無数に見られ、その他にも蕗やウド、タラの樹など春には食材に困らない。 当然、これらの実りを糧とする動物も豊富で、猿・イノシシ・熊・蛇は当たり前のように生息しています。 ![]() サイトから眺める秋神川、このあたりは深い淵や激流もないので親水エリアとして整備され、河原に降りる階段やベンチが置かれており、目の届く範囲でライフジャケットを付けたうえで子供を遊ばせるには良い場所。 ![]() 秋神川上流の眺め。 ここから少し奥に氷点下の森があり、山路を更に進めば鈴蘭高原に続きます。 ![]() 下流の眺め。 魚と戯れたければ宿で遊猟証も販売されており、翌日のものも交付してもらえます。 日中は川遊びで賑わっていましたが、翌日の朝に毛鉤を流して見ました。 人が頻繁に出入りする場所でも、毛鉤を目がけ岩の下から様子を見に来る小さな岩魚の姿を見かけました。 残念ながら写真に収める事は出来ませんでしたが、川を吹き抜ける風と水の冷たさは久し振りに感じるもの。 沢に分け入る脚力も衰え、これが年相応なのかもしれない。 ![]() 初日の晩御飯。 最近このパターンが多い。 ![]() 朝日村の酒屋さんで手に入れた「氷中貯蔵 氷点下の森 熊の涙」 蔵元は高山の「平瀬酒造」、こちらで瓶詰めされ、氷点下の森の貯蔵タンクに貯蔵されたもの。 少し値段は高いが、白ワインに通じる芳醇な味わいのお酒で、貯蔵数量が2000本ということからこの地域でしか流通しないそうです。 個人的にロックで飲むのがいいかもしれない、飲んで外す事はないと思います。 ![]() サニタリー棟。 綺麗に管理され、残飯はチェックイン時に渡される専用の水切り袋に入れサイトに持ち帰り、自宅で処分するシステム。 サイトから出る廃棄物で唯一回収してもらえるものは、撒きを燃やした後の炭と灰のみ。 後で出てきますが、サイトにおいても食糧や食べ残し、焼き網などは寝る前に車に入れておくのがいいでしょう。 ![]() 薪は家から持参した元ウッドデッキをカットしたもの。 解体後2年過ぎてもキャンプの回数が少ないだけに一向に減らない。 嵩張るだけに頑張って燃やそう。 ![]() 昨年コストコで買ったLEDソーラーランタン、防災用で買ったがキャンプの定番になった。 タープ内で食事用に使っていたガスランタンから、これに変えましたが、使い方を間違えていたようです。 LEDは眩しいくらいに明るく、重宝しますが、これは屋外の誘蛾灯として使用すべきもので、タープ内で使用しない方がいい。 理由は簡単、LEDは発熱する事もなく、火を使わないので安全ですが、虫は寄って来るが殺せない。 このサイトは川も近い事もあり写真の様にカゲロウや多様な虫が寄ってきます。 カゲロウは悪さはしないが、羽蟻は困ったものでテーブルが羽蟻だらけとなりました。 速攻ガスランタンに代え、LEDランタンはテントの前に誘蛾灯として置き換えた。 ガスランタンだと飛んできた羽蟻は熱で死に、マントルで焼かれていく。 この灯色はタープ内の用途には向かない、そもそもソーラーなので外で使う方が合っている。 ![]() くるみ温泉&キャンプの夜。 県道を行き交う車も全くなく、サイトの明りと、周辺に付けられたソーラー照明の明りのみ。 一歩外に出ると真っ暗、天気が良ければ頭上には満天の星空がきらめく事だろう。 滞在中は雲が多く生憎そんな光景には出くわさなかった。 ![]() 小鷹神社。 キャンプ場から30分程下流方向に歩いた宮之前地区に鎮座する神社。 県道脇に一ノ鳥居があり、そこから続く参道は遥か先の山の入口に立つ二ノ鳥居に続いています。 創祀や由緒の詳細は不明ですが、明治44年(1911)に字川島より無格社の山神神社を合祀したとあります。 祭神は大己貴大神、少名彦神、大山積大神をお祀りするようです。 所在地 / 岐阜県高山市朝日町宮之前字森下247番地![]() 上は小鷹神社ニノ鳥居付近に普通に置かれた獣捕獲用の罠。 下は県道435号線沿いで見かけた光景。 ![]() 県道沿いには地元の方がコスモスや季節の花が植えられ、歩いていても退屈する事はない。 上の写真の様に県道沿いには人形の姿をよく見かける。 ![]() 上は夏水仙と呼ばれるもので、ユリのような花を除けば彼岸花そっくり。 山里に夏の終わりを告げる秋桜が咲き誇っていた。 ![]() 上 宮前公民館付近で道路際に馬頭観音像を安置した小さな祠があり足を止めて見たが、その右脇に立つこの建物は集落の不動堂。 下 水口商店。 キャンプ場やGマップ上では営業していると書いてあったので訪れましたが、既に廃業されていました。 さて、ここから上桑之島バス停から秋神川を渡り右岸沿いを歩いてキャンプ場に戻ろうとした際、橋の袂で雑草狩りをされていた地元の方に声をかけた時の話を書き留めておきます。 ・つい先ほど上流の唐谷橋付近で草刈り中「熊」を見かけた。 ・唐谷橋付近の草刈りを諦めここを刈り出した。 ・ここから右岸沿いに唐谷橋方向には行かない方がいい。 ・最近の熊は人を見かけても自ら逃げず、後ろから人に寄ってくる。 ・熊鈴は全く意味がないから。 ・小鷹神社の罠はイノシシ用だが、そこに熊が掛かる。 ・身の丈程に伸びた草を刈るのは面倒だが、熊の姿が見えるようにするために必要。 ・猿も多いので集団に囲まれたら恐怖。 その他に7/28朝日町西洞でクマに襲われた時の状況などの話を聞かせてもらいました。 内容は「罠にかかった熊に銃口を向けていた際に、背後から別の熊に襲われた」というもの。 道路沿いの人形も人口減少に伴い自ら作って置いているとの事だった。 もはや、獣の方が人の数を上回り、人に対する恐怖心は持っていない事は地元の方の話からも伝わってきます。 こうした話は当地だけの話ではなく、どこに行っても同様で出逢った時は諦めるしかない。 色々な要因はあるものの、過度の鳥獣保護が招いた結果なのかもしれない。 積極的に食べるしかない。 ![]() 今時の獣は草や木の実で地道に空腹を満たすより、こうしたものがあれば手っ取り早くて美味しいのは知っています。 キャンプ場全体が残飯や焼いたままの網を放置すれば誘っているようなものです。 寝る前にはそうしたものは「車に入れ、残飯やごみは持ち帰る事」とルールが決められているキャンプ場が多いのもそうした意味もあります。 ![]() その日熊が目撃された唐谷橋はキャンプ場から下流に徒歩5分程。 川沿いに上がってくると真っ先に現れるサイトが自分たちのサイト。 最後の晩は一人火を燃やし続け、テント外周に常夜灯としてランタンを二つ吊るし、枕元にはナイフとライト、ロッドケースを置いて寝る事にした。 昔はこんな事を気にしたことはなかったのだが… もっとも、当時は何処に行くのも相棒(ハスキー)が一緒に寝ていたから安心できたのかもしれない。 今夜も星は見れなかったなぁ。 翌朝は朝風呂に浸かり、朝御飯を食べ終え、雲を見ながらのんびりと撤収、11時にcheck out。 帰途、萩原のバローで荘川の鶏ちゃんを買い占め、飛騨金山のおおふく屋で昼食の蕎麦を食べ、下川辺の養老軒(定休日のはずが臨時営業)に立ち寄って夕方には家に帰り着いた。 蒸しっとした暑さが名古屋に戻って来た実感として感じる。 「くるみ温泉&キャンプ」は軽でもストレスなく辿り着け、オーナーやスタッフもフレンドリーで好印象。 唯一、夜間は誰も見えないようで、夜間サニタリー棟を利用した際に隣接する灰の収集場所で火がくすぶっておりバケツで消化したが、これも利用者が悪いのでしょうが、そうしたところまで巡回がされていないようです。 リピートするかと聞かれれば、この時期は虫が多くて暑いので春先か晩秋なら訪れてみたいところ。 何もせず、渓流のせせらぎを聞きながらのんびりし、温泉に浸かり、飲んだくれるには良い場所です。 くるみ温泉&キャンプ 所在地 / 岐阜県高山市朝日町胡桃島8 HP / くるみ温泉&キャンプ 利用日 / 2023/08/21~08/23 名古屋から車ルート / 国道41号線利用約150㌔、3時間半。 関連記事 / キャンプ前準備 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.08.31 10:52:37
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