実はシャイなんです ---砂があったら入りたい---
はてさて、この虫の正体は・・・図1(再掲)正体は、里芋モンスター ・・・ではなく、アリジゴク (ウスバカゲロウの幼虫)でした。----------テラスを取り壊す際に憂慮したことは、テラス下のアリジゴクの事でした。テラス下は雨が入らず、また長い月日で運ばれてきた砂が吹き溜まり、ちょっとした砂漠のようになりました。そして、いつしかそこにアリジゴクが住み着くようになったのです。テラスを取り除いてしまうと、乾燥した砂地を好むアリジゴクは雨で溺れてしまいます。こんなコンクリートジャングルに偶然湧いたビオトープを、みすみすつぶしてしまうのは忍びませんでした。小さいときに飼育していたので、愛着もあったのです。そこで、アリジゴクを一時的に救出することにしました。----------おっとっと。思いのほか数がいたので、シャーレ一つでは足りませんでした。図2 : 一時避難所1匹ではゾクゾクしても、100匹集まればワクワクさ大小様々です。1センチ越えのもいれば、5ミリに満たない個体もいます。一見すると堅そうな外皮ですが、実はぶよぶよです。指でつまむのはなかなか難しいです。アリジゴクはあまり活発的ではなく、土から出してしまうとおとなしいものです。隙を見て、じりじりと砂の中に潜っていきます。図3 : 仮設住宅一時的な避難所として、発泡スチロールケースを使用しました。図3にアリジゴクをのせて、一晩経つと・・・図4 : 月の砂漠う~む。 芸術です。図4では24匹確認できます。新たなビオトープができるまで、しばらくここで退避です。いくつか、こんなものもありました。図5 : サナギの砂団子アリジゴクはサナギに変化する際に、尻から糸を出して砂団子を作ります。一ヶ月も経てば、ここから薄馬鹿下郎・・・もとい、ウスバカゲロウが出てきます。アリジゴクの話もなかなかに面白い話なのですが、長くなりましたので今回はここまでにいたします。----------御指導いただいた皆様方、ありがとうございました。次回の更新は夏明けになります。 陽炎や 足踏み外し 砂の鉢