細かい話はそこそこに ---飛んで水に入る沫の蟲---
放置しているシャーレにミジンコが発生しました。シャーレに元々入っていたのは不純物なしの水であった為、ミジンコの卵が飛来したことは間違いありません。その卵はシャーレに入る前に捕獲したかったのですが失敗しました。図1 : ソコミジンコの抜け殻ソコミジンコというミジンコの抜け殻です。おそらく 『水底にいるミジンコ』 が名前の由来でしょうか。細かい刺があるのに、スルリと上手に抜けているのは大したものです。この殻の主は図2です。図2 : ソコミジンコの一種図1は横から、図2は上から見ています。抜け殻はまるでエビですが、ミジンコもエビも同じ甲殻類なので似ているのです。ちなみに甲殻をまとっていれば甲殻類と言うわけではありません。卵で増え、初期の姿がノープリウスという幼生であるのが甲殻類の特徴です。フジツボも幼生の時期はノープリウスなので甲殻類に含まれます。図3 : 頭部ミジンコの分類はかなり面倒です。全体構造は勿論のこと、刺の種類や形、サイズ、その生え方を微に入り細に渡り観察する必要があります。ソコミジンコだけでも50種類以上あるようです。 自分はソコミジンコであることが分かれば満足なのでそれ以上は追及しません。ミジンコは分類も同じくらい細かいものなのです。----------