春高バレー決勝戦…東九州龍谷高校、すごいぞ!!
今日もお休み。父親は仕事、母親は自分の親戚の初七日に行くとのことで、ウチでお留守番。そこで、春高バレーの決勝戦を見ました。 まず男子決勝。対戦カードは深谷(前回優勝・埼玉)×東北(宮城)、昨年の決勝戦と同じ組み合わせになりました。前日、深谷はエースアタッカーの八子(やこ)大輔選手が足をつるアクシデントに見舞われ、東北も九州産業(福岡)とフルセットの大接戦を演じており、どっちもハンディを抱えての対戦になりましたが、結果は深谷がストレートで勝利して、2連覇を達成しました。東北はこれで3年連続準優勝。立派な成績ではありますが、やっぱり負けた悔しさは隠せなかったようです。 続いて行われた女子決勝。対戦カードは東九州龍谷(大分)×京都橘(京都)。かたや初優勝を目指す京都橘に対し、勝てば実に19年ぶりの優勝となる東九州龍谷。旧校名は「扇城(せんじょう)」。バレーファンにはこの校名が馴染みがあるはずです。19年前といえば、この扇城高校、春高バレー・インターハイ・沖縄国体とタイトルを総なめし、高校女子バレー史上最強と言われました。その時のエースが、アトランタオリンピック代表だった永富有紀さん。このあとも、江藤直美・島崎みゆき・森山淳子・小玉佐知子といった全日本級の卒業生を生み出したチームです。 決勝は初優勝を目指す京都橘が、今大会注目のエースアタッカー・西山慶樹(けいき)選手の強打で第1セットを取りますが、続く3セット、東九州龍谷は粘り強くレシーブをつないでからの速い攻撃や確実なブロックで次々と得点を重ねて連取し、みごとに優勝しました。一つ一つのプレーに、なにかこう、魂みたいなものを込めてプレーをしているようでした。 実は大会前、東九州龍谷は今大会ベンチに入るはずだった後藤美佳さんが心臓の病気で突然亡くなってしまうというアクシデントに見舞われてしまいました。悲しみの極限の中、就任2年目の相原監督も、コーチとしてチームに残った名将・大木正彦前監督も、そしてメンバーすべてが、彼女のために優勝しようと一丸になった結果が、まさに歓喜につながったわけです。 優勝が決まった後、代わる代わる後藤さんの遺影を抱きしめていたメンバー、そして泣きながら優勝インタビューに応えていた相原監督と内原主将…ここ何年かの決勝戦の中でも、一番感動的な決勝戦でした。 ところでこの東九州龍谷、来年はこの優勝メンバーのうち、なんと5人もレギュラーが残ります。来年も非常に楽しみなチームですね。