なな葉日記～女将のひとりごと

宮城県と秋田県を結ぶ国道398号線が
あの岩手宮城内陸地震から
2年3ヶ月経ってやっと開通しました。
行ってきました。

実は今回、398号線が復旧、開通した!と言って
喜んでばかりはいられないのです。
私にとって忘れられない旅館があります。
温湯山荘の先「佐藤旅館」さんです。
2008年6月の地震で被災し、
ずっと休業してらっしゃいます。
開業のめどは立っているのでしょうか?

　

　

ひっそりとしていました。
ロープが張られ立入禁止になっています。
ブルーシートに覆われた旧館らしき建物。
想像を超える被害の大きさに絶句です。
少しずつ修復はしているのでしょう。
でも、その姿は完全復活へ向けて
安心させられるものではありませんでした。
お湯は出るのでしょうか?

私同様に車から降り、じっと見入る人、
立ち尽くす人、後を絶ちません。

秋田方面へ向かい赤い橋を渡るときに
佐藤旅館さんの裏側の全貌が明らかになります。
その時の驚き、、、
言葉にならず涙がこみ上げてきました。
「こんなにひどいのか」
自然のむごさを改めて思い知らされました。

頑張れ!佐藤旅館さん!
具体的な形で復興の支援をしてきたわけではないけれど
これからでも遅くないと思う。
何か出来ることを探そう。