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天界7丁目

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2006年03月02日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
新潮文庫七つの黒い夢を読了。

乙一。恩田陸。北村薫。誉田哲也。西澤保彦。桜坂洋。岩井志麻子。
といった半ラノベなラインナップの作家を寄せ集めた短編集。
俺ァもうラノベなんて卒業だぜ!!と思っている人にオススメ。なんともラノベです。イラストないだけのラノベです。

乙一
この子の絵は未完成


宣伝文にはダークファンタジーと書いているくせに白乙一を持ってくる不思議。
あいかわらずのスタンド能力を扱った切ない短編。
この本の中じゃ普通に面白いのは良いんだがやっぱり昔の乙一の方が個人的好み。失踪HOLIDAYが好きです。でも、暗黒童話はもっと好きです。

恩田陸
赤い毬

また貴様は長編のダイジェスト短編かーーーーッ!!

この前吉川英治文学新人賞受賞した「夜のピクニック」もダイジェスト編があったりしたし、最近の恩田陸の長編新作は読んでないからよくわからんが「イサオ・オサリヴァンを探して」やらもダイジェスト編だとあとがきで言ってたし……ッ!
全然オチが付いてないのに、むしろ今から始まるというのにちくしょう続き読みたくなってきたああわかってるよどうせ恩田陸だから最後の最後のオチはトンデモで済ませることくらいわかってるけどクソッタレ読みたいんだよバカヤローーーッ!

北村薫
百物語


なぜかこれだけ十年以上前に初出。えらく古いな。
ダークファンタジーというより都市伝説みたい。元々短いがさらに要約してあらすじにしたら完全に都市伝説。
むしろそんな調子の創作都市伝説で百物語なんてどうだろう。途中でクドくてダレてくるな。

誉田哲也
天使のレシート

ノーコメントで。

あ、ダメですか。ダメですね。
38ページも喰っているが面白さとページ数は正確に反比例すると言いたいくらいでした。
ラノベらしい早急ないきなり展開にハァハァ三兄弟みたいな状態になり、わかりきっていたラストにファ○ク!と叫びたくなる気持ちを抑えたりみなかったり。
……今年の俺テーマは「否定しない」だったな、そういや。つらいよこの俺テーマ。

西澤保彦
桟敷がたり

ノーコry

39ページも喰ry

マジつらいよ今年の俺テーマ。

10月はSPAMで満ちている
桜坂洋


この一編のためだけに買った本書。何せ開始2行目でいきなり坂崎嘉穂たんが出てくるのだから現代魔法ファンとしては読まずにゃいられないぜ。
そういうわけで「よくわかる現代魔法・特別番外後日談」として読めば美味しいが単品として見ては「これどこがミステリだよバカタレ」というオチが待ってます。
嘉穂ちゃん名探偵っていうより、主人公がなんも考えてないだけじゃあという結論。いや別に追究したってしゃあない問題だが。

それにしても短編でも映えまくる二十代社会人嘉穂たんの魅力。
「時々眼鏡」という新属性を引っさげ「わからないならわからないでいい」を愛用し続ける嘉穂たん。
「~~と思われ」はさすがに使わなくなったようだし社交性は若干上昇しているが根本的に全く変わっていない嘉穂たん。

しかし美鎖さんの「グレーゾーンなら問題無し」とかの信条はばっちり受け継いじゃってるな。何やってんだかあんまり考えたくないな。
特に師匠と同じように「トラブルあっても対抗策作ってあるから犯罪かどうかは事件の詳細ごと揉み消せるよ」という態度も受け継いでそうだ。

猫にも萌える。

岩井志麻子
哭く姉と嘲う弟


ダークファンタジーは、はっきり言ってこの一編しか適用されないんじゃなかろうか。
岩井作品は初めて読むのだが、これはなかなかよい雰囲気ですな。文章で読む退廃的耽美エロはいいね。文章限定で。
基本ホラー作風みたいで、ホラーも好きなので今度読んでみたいと思います。





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最終更新日  2006年03月03日 01時08分57秒


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