普段は見せないんだけどね
そんなもんもってないよ
なんて
顔してるけどさ
ほんとはね
心の奥の方に
ぎゅっ ぎゅっと
小さく押してしまってる
外に出すことは
あんまりないし
誰にだって
貸すことはないけど
君にだけね
いつだって貸すからさ
疲れた時や
悔しい時や
つらいときには
包んであげる
やわらかく銀色に光る
ふかふか綿毛
心の
青空の下で広げて
たまには
子供の頃に帰って
ふかふかの綿毛の中
甘えたっていいし
眠ったっていいよ
辛かったら
ないたってかまわない
誰も知らない
君のためだけの
ふかふかだから
なにがあっても
誰にも
秘密