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2012.12.29
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カテゴリ:🌾7種2次裏
夏Aの中で自殺をしたのは茂だけなのではないか。
その茂も、死にたいから死んだわけじゃない。自分が憎いから殺したわけじゃない。苦しみを終わらせたいからじゃなくて、安居を生かす為に死んだ。寄生獣の田村良子のような、消極的な自殺。
一方要先輩は「自殺という概念がなく、死にたかったとしても死ねない夏A」の為に、これから似たような死にたくても死ねない人の為に、死神とどめ刺すぞーになった。冬のチームで、巨船で、龍宮で、小佐渡で、各々の場所に自殺に近いものが行われているけれど、時間軸的にあの計画に振り回された人の中で一番最初に自殺に近いことをしたのは茂なのではないか。それはつまり、死の受容である。押し付けられるまでもなく、死にたくなったら勝手に死ぬから、それまでは殺さないでねということである。

だから、31巻の茂と要さんの対峙はある意味自殺と他殺のぶつかり合いでもある。

死をどう捉えるか。恐れないもの、愛するものと捉えるか。
それともずっと恐れ怯え絶対悪、排除すべきものとして捉えるか。

何千年も、下手するとそれ以上悩み続けられてきているが、結論は出ない。
人類で最初の自殺をしたのは誰なのだろう?

夏Aにはろくな葬式がない、自殺もない。何故ならずっと殺されてきたから。
そして死の徹底的な排除によって、死にたいと思う自由がない。
どんなことがあっても自殺はしない←夏B
どんなことがあっても自殺できない←夏A、安居
だから人が人として生きられない時、でも自殺は出来ない時、
コロシテ・・・コロシテ・・・に向けて死神が生まれた。

何故死神が生まれたのか。安居はじめ夏Aが死にたくても死ねない様子を見たからじゃないのか。


秋ヲの言う「首を吊った奴も居る」というのは選択肢の提示。教示。
教えた、救った。自殺することの自由を教えた。
死神に殺される前に自分で死ぬ幸せを選べるぞと言った。

ある意味やさしさなんだよな。かつては贅沢ものめ、
なんでそれを自慢してるんだ、って思ったものだけど。

秋はおそらく「持てる者」の象徴なんだろうな。
持っているから奪われることを恐れ。
持っているから妊娠できると判断し、内乱できる余裕もあった。
で、だからこそ奪われて持っていない安居、夏Aに向けて
「持ってないお前らが偉そうに」と、
富める者の道徳、ヒーローの道徳を説けた。
夏Aは清貧。夏Bも清貧。でもそれだけじゃ見えないものもある。
できないこともある。

夏Aは少なくとも15(安居→のばら)~17(みんな→3バカなど)までの間に「葬式」という概念を実在としては知らない可能性が高い←→蘭「これまでまともじゃない死に方をした死体を見た事がなかった」「殺すとよく言っていたのに」(※実際の台詞は該当巻を友人に貸してるのでうろ覚えですすみません)は実は夏A編7巻後期のことも示していた?

 =「温室」とはそのこと?

少なくとも画面の中では、突発的な交通事故も病死も夏の川などで溺れ死ぬ事もスポーツのやりすぎで死ぬ事も食中毒で死ぬ事も変質者・通り魔に殺されることも地震火事水害で死ぬ事も同級生や家族の自殺もなかった。まあ隠されてただけとも言うんだけど。あと食中毒についてはあゆたちが努力した成果でもあるけど。

それは「温室」とも呼べるのかもしれない。

唯一死体が身近だったのが
「病院に連れていかれても助からないことがある」と知っていたばんちゃん、
屠殺が割と日常的だった源五郎、かな。
安居も一応のばらから3バカまでの間は人間の死体はそんなに見ていないだろうし。
つまる所要さんに足りなかったのは「小出し」…?
17になって一気に死っていう概念が襲ってきたらそりゃ「普通の人」よりもパニックになるよね。


○「生」で居ることで安居は誰かが安居出来る「家」になりたかった?
 子供時代は快活に、大人になってからは獰猛に「生」きた?

「BLACKRAGOON」…虎にされた子供は蜂の巣にされるべきか?背負わなくても逃げられるのに誰も得しないのに何故誇りを守るのか?


誰かが一緒に居る時はその子が落ちるのではないかと高所恐怖症に似たものに安居はなりかけていた…?→特に花まで一緒に居る時に冷たい水の中に落ちたしねえ…。同じように洞窟だし…

●夏Aあるある→綺麗、清い、潔癖、容赦がない、融通が利かない

●要さんとか先生達はカニバめしを食べたのか?海のものは毒がたまりやすい

●海のものは毒がたまりやすい=龍宮のリサイクル体制でうまれたダニX?
箱庭で育ち悪循環で壊れた安居たちの状況?

水の中は溶け出しやすい?←→風化よりも?
水の中は留まる?←茂の死蝋




●夏Aが竹取物語は知らないけど祈りの概念は知っているのが謎である
曲とかかわりのあるもの、かつてあったかもしれない話や歌が出来た所以については聞いたのかもしれない。主に要さんに。歴史も一応「ざっと」はやったと言っているし、それで徳川15代順番どおりに覚えているレベルなのだから、実際の歴史に即した物語なら知っている可能性…?

●白黒

さて、16巻ではどうしようもない存在として描かれている白安居。
キラキラしていた青春と違って、トーチに縋り頼りなく歩く現在。
そんな白安居について目を向けてみたい。

何故安居の髪は半分白くなったのか。
茂を失ったショックと恐怖のせいともとれる。
けれど、それならなぜ「白髪がない」安居が茂に謝れと言うのだろうか。

以下安居の白髪部分考察。

・生存本能。心、都合の悪い記憶・事実を犠牲にして自虐と自殺を防ぐ
・これまで我慢していたストレスが茂と言う最後の砦を失って噴き出た



16巻の「どうすればいいのか教えてよ 誰か」は、
「誰か 助けて」に等しい言葉だった。

もしも一番近くに居る涼がライバルでなければ、対逆として生きてきた相手でなければ、涼を先生、親にしていたかもしれない。

安居が白で、涼が黒の筈だった。
けれど本当の黒、貴士先生と言う殺意が襲ってきたとき、涼は灰になった。

だから、「安居は涼を見てない」じゃなくて、「見るわけにはいかない」





●orz...な時(‏@omaru_uwabakiさんのツイを見て)
「仲間によしよし慰められる」→春の女子会
「気持ちを奮い立たせて(独断と偏見で)道を切り開こうとする」→安居
「真っ暗な海の底に沈んでいく自分を見守る」→ナツ
っぽいなと思う。
新巻さんは…混ざってる・・・かな・・・・・・
仲間→もふもふ 道を切り開く→5巻で不審者がられる 真っ暗→死と友達


●偏見だけど、7種の秋って現代社会で言う「働きづめで結婚できない若者の結婚離れ」に似てるのかも?とちょっと思った。
・職場結婚すると裏切り者と言われる
・上(夏A)には偉そうにされ、下(夏B)は気楽過ぎて頑張ってるこっちがあほらしくなる



・嵐と安居の友情と嵐と蝉の友情で「なんでお前が泣くんだ」系のイメソンがとてもあうなと思った(おおむねBUMP)
・安居は後出しが地味に多過ぎる(茂の記憶ネタなど)←→自分の行動を思い返すナツと対称
 =振り返る暇がなかった・近くに居過ぎたことの弊害?
  →ぐずぐずしてると死ぬので一部決めつけ魔&ぐいぐい引っ張ってくのがデフォになりがち

・→安居と蝉は案外似ている…?ウニと人間とバナナのDNAくらい似てる…?

・目の前の事+他の人が気づかないちょっとした部分に目が行く、ぐいぐい引っ張っていくタイプという所が似ているのかも。だからこそ背中ががら空きな所があるから、気付いたらよろけているところがあるから、素直に泣けない所があるから、背中合わせに立つ相手や隣で一緒に歩く相手、代わりに泣く相手が居ないと駄目なのかなとも思う。





●●●教えても、それが実際に根付くかどうかは分からない。特に教える側の人望があれだと…

人の心はシュレディンガーの猫を閉じ込めた箱と同じで、実際に現れるまでは外から推測するしかないものだ。本当の所は本人しか…場合によっては本人も知らない。
本人が知らない滲み出た部分を他人が気づくこともあるが。
事実主義者にとっては外側が全てだ。
どんなに自分が愛されるためのやさしさだとしても、それは人の役に立っている間は優しいのと同じ。
どんなに内側に優しさを内包していたとしても、それを明かさなければそれは優しくないことと同義なのだ。
それがどこかで明かされるか、にじみ出るか、何かしらの契機に気付く時までは。
敢えて放っておいて、突き落として成長させる教育なんてこの例なんじゃないだろうか。

けれどいつか、いつも厳しく見えたものが、優しく見えるようになってくる日がやってくる。わずかにその立ち位置を経験したなら、少しそちらに近付いたのなら。




疾きこと風の如く、徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し。
風を切って走ってきた安居、風を切って飛んでいく小瑠璃、誰より速く動く鷭、
林の中で「友達」に声を掛けなかった安居、林の中「友達」を待ち続けた源五郎、「友達」が殺すのを見守っていたあゆ、
火が出た寮を急いで脱出した安居、爆発する船を脱出した涼・虹子、
山のようにどっしり構え、過去を背負いたい安居、山の穴倉の中で待っていた茂。
知りがたきこと陰の如くにおいても、動くこと雷霆の如し、とできるように。
安居は周囲を取り込みながら生きてきたけれど、一方でろくに
安居したことがない。
登場した時からずっと悪路だろうと走り続け毒だろうと食べ続けているし、
殺し続けている。

けれどいくら周囲から取り込み続けても、決める時に自分だけしか決める人が居ないという事は、自分と過去への依存を引き起こす。



安居、夏Aには「殺される前に死ぬ」という概念が基本的にないんだろうと思う。
何故「一般人」代表秋ヲはそんな安居達に「自殺」の概念と、その辛さと自由さを教えたのだろう。

……個人的に思うのは、「奪われる前に自分で切り捨てる」概念を教える為なんじゃないか、ということ。

 荒波の中で荷物を手放さなければ、余計なものを持っていたなら、そのまま流されてしまうけど、手放したことで一生会えなくなるかもしれない。
 持ち物が少なくて、持っていたかったものさえ切り離されてしまうのなら、食べたいモノ食べられるモノを片っ端から奪われていくのであれば、喩え毒を含んでいるとしても食べなければいけない。それが夏A…安居の「なんでも糧にしなければいけない」に繋がったのかもしれない。

 取り込んだ毒を吐かず、毒舌や愚痴や弱音を吐かずに居れば自家中毒も起こす。
 余裕がない時ならともかく、ある程度余裕がある時には毒は害。
 どんどん人とのいい接し方がわからなくなっていく。

……そして失敗したと自分で思っても、それを裁くすくう、吐かせる人が居ないという事は、過ちを犯し続けるということでもある。

かぼそい「教えてよ」
は、どこか救難信号sosのようで、それに対する答えの一つが
「こういう裁き方もあるんだぜ」「こういう自分で決めた終わらせ方もあるんだぜ」「いいから吐け」なんじゃないか、と思ったりもする。知っていたようで知らない食べ方と吐き方を補うことでもある。

 多少なりとも納得のいく裁き方、終わらせ方、それらを実行してきた先人の記憶の提示。それは、「行っても大丈夫」と思える道標、どこかで見た背中。要さんに似ているけれど違うそれは、歩き疲れた子供を親の背負う背中に似ている。



*「集団としてどうすればいいか」は分かってる(※個人としてはボロボロ)安居。=集団としての正・不正については一家言あるのでは?
*そして夏Bの皆でそれについて突っ込み入れたりあーだこーだ言ってる間に互いの法律への気持ちを喧々諤々したり、ルールへのトラウマ語り大喜利になったりしそう



安居は「異法人」+「野良猫社会」の問題を抱えているのではないかな。
*目次:
 と 
羊の世界 と 狼の世界



ーーー罪について。

裁くことは、魔女裁判にも繋がりかねない。
けれど裁かなければ、無法地帯になりかねない。

●安居は法律と相性が悪い?
「もう誰も俺達を裁けない(救えない)」
安居にとって、固定化された律を破壊することが自我を保たせてもいるんじゃないか。
「独りになって 初めて恐怖がやってきた」
けれど安居は、独り生活はできない。独りでは人として生きる事が難しいからかもしれない。


 安居は「模範」「司会進行役リーダー」としての背中を見せたいが為に、逆に失敗を恐れ、それだけならまだしも失敗を認められない所があるのかもしれない。俺がルールだというほどではない。
 むしろそうやって思考停止すると死ぬと、立ち止まると「安居」すると死ぬと思っているから
「ゴールさえないのかもしれない」人生の障害物走で後ろを振り向かずずっと走り続ける。
 よく情報を他者(特に昔は茂)から雑食的に取り入れることも、「走り続ける」内の一つ。鮪や鯨のように泳ぎ続けて空気と餌を取り込み続けないと死ぬと思ってる。
(因みに言うと初登場時も走ってる。茂と一緒に。(「安居」している過去の記憶は卯浪説法・表彰・赤い部屋・風邪・逆さ吊り(?)・眠る前・茂の重みが消えた時くらい?))(ナツと逆?)
 脳内会議では多分入力過多状態。

…そして整理統合採決する時は、「自分だけ」でやろうとする。外の誰かに相談できない、しない。茂には色々本音(比較対象:小瑠璃)で接しているから、赤い部屋から出た後唯一、多分それを表したつもりのきつい態度で接しているから、余計に言語コミュニケーションをとれていない。近過ぎて遠い。
それについて安居は「負担を掛けたくないから」と言い、茂は「信用してないからだろ」と言う。

獣の群れであればそれもやむなしなのかもだけど、
人の群れだと宗教とか倫理とかの問題がある。
獣の群れなら本能が、
人の群れなら自我が、重要。そして他者のそれを受け入れる事もまた重要。

そして安居は人の群れの「リーダー」であろうとしている。「リーダー」が自我の一部。
(消極的で、要領悪くて、能力(主に超記憶)を生かしきれない茂と対だったのが発端かな…?)
「人」で「リーダー」であるには、法律と無縁では居られない。
顔役なら他のグループの法律を気にする必要があるし、
大黒柱なら新たに引き入れる相手が従えるだけのカリスマ性と度量を見せる必要がある。

敵を倒すカリスマ性と仲間に無駄な負担を掛けない・賭けをしない度量を持った安居。
一度仲間、味方と認めると信じきり、裏切り・切り捨てを考えない(新巻さんには疑われてたけど)安居。
だけどそれは、敵にも味方にもなりうる第三者・他者には魅力的には映らないかもしれない。
(安居に対し人質を取った側の)花には「仲間を大事に思う気持ちがあって安心した」と言われたけれど、新巻さんに疑われるように、夏A以外にその「仲間」の概念が延長するかどうかは分からないから。(安居的には桃太囮作戦も死なせるつもりは全くなかったわけだけど、傍から見ると弱い連携とれない存在を危険に晒すこと自体NG)
それと、味方大好きなのは味方に嫌われたくないがゆえに本当のことを言い渋ることにも繋がる。すらすらと嘘が言えないから無言・他人(主に涼)の受け売りで誤魔化すからバレバレなんだけど……。

とにかく、そういう「ガキ大将&緊急時のみ頼りになる相手」のままでは、平和時には
最大の他者である「元々味方でない相手・秋」「理解し合えない相手・花」との相性は悪い。
そして「他人同士を戦争させない」「新たな火種を抑える」為の法律との相性も多分悪い。

 他の夏Aよりも罪の概念については圧倒的クソと作中の混合チームや一部読者から言われているように、PTSDのようになる以前から安居は「見ず知らずの人が決めた」法律とそもそも仲が悪いのかもしれない。
多分これも「温室育ち」要素なんだろうけど。(夏A/仲間が決めたルールには割と従う)
 手近な感情論よりも法律・決まり事(「猪垣」「稲架」)によって仲間を守ろうとしている秋と相性が悪いところがあるのかもしれない。

 ……けれど、だからこそ、
未来においてはルールに縛られない事がモットーの夏B
引きこもりと言う名の「温室育ち」(それまでに挫折があったわけだけど)をしているナツ
と相性がいいところがあるのかもしれない。

さて。この「法律」なんだけど、「自分で決める」こととある意味逆なんじゃないかと思う。
自分で決める事は自由だけど、とても怖い事。
それは夏A編や、選択を迫られたナツの戸惑いで描写されている。
そして自分で決めたことが全て自分で責任を負わねばならないということに対し、
法律は自由を縛ることで責任からの保護者役もまた担っている。

しかし、そんな法律に裁かれることが今の所決定している安居は
「自分で全て決める」
事を大事だと思っている。それはつまるところ仲間との不和にも繋がる。
共有財産としての法律概念、「何が正義」「何が悪」を決める事ができないだろうから。
全部自分で決めるんだ孤立せよ」という自立の道徳もまた洗脳。

「何が正義」「何が悪」かもまた、「全部自分で決める」……
納得出来ない限り建前でさえも受け入れることはできない、となる。
信じられなくなればずっと悩み一歩出遅れ続ける(どんな時も重傷者優先の鷭ちゃんと逆)
疑う苦しみの中で彷徨うからこそ、たまに信じられるもの(茂に 似てる…)に執着する。

そして虹子のように「違ってもいいんじゃない?」とは思えない。
また、小瑠璃のように「やられて嫌だったことを、どうしてできるの」とも思えない。

茂の「僕は 殺せない」も、「全部自分で決めるんだ」と繋がった。

そうやって全部吟味し続けていたら時間も、交流相手の我慢の緒も足りなくなる。
しかし吟味を途中で切り上げて独断と偏見で行動すれば十六夜殺し・花いじめなどのように
戦犯裁判に繋がる行動をもしばしばとってしまうのが安居。

そういった意味では話を聞くことのできる(土壌と余裕があり法に縛られ過ぎない)夏B

ある程度の温かみを持って公平に判断しようとする嵐、
同様に閉鎖空間おんしつでぐるぐる悩み外に憧れてもいたナツ、
この二人を常に引っ張って新しい概念を教えてきた蝉丸、
出来るだけどんな時も明るく、思いやりを持った軽さソフトさで辺りを照らしてきたまつりちゃん、
大変だったわねとはじめて言った皆のお母さん牡丹姐さん、
ある意味メタ的にひとを見つめ直し無理なく導ける螢ちゃん、
子供時代の涼よりある意味マイペースなちまき
の存在はとても大きかった。

●安居が「自分だけで決めた」結果
皆で法律を作り合うとする。
安居が仮に法律についての見解を出す場合、「死ぬ事が絶対的悪」で「死んだ方がまし」と何かについて言う事がなさそう。できないとも言う。
だから涼に対して「何も殺す事はないだろ」と言えるけど、花いじめで花が「死んだ方がまし」と考えるかもしれない可能性については考えなかった。

そして、他者に害を与える・与えた存在(=死を招く存在)は殺していいとも思っている。
何故ならナイフを持っている大人(=貴士)は殺すべきで、
何の変哲もない子供(=龍宮)は伝染病の持ち主なら殺してよくて、
殺さないと仲間が死んでしまうかもしれないから。
 ある意味でそうした意識を共有しているのが、源五郎。源五郎は過去の世界で最後まで、
「救う為に」(+新たな被害を出さない為に)殺し続けていたから。
 そして、それについて「殺すのはお前のエゴだ」と突き付けたのが卯浪。…ある意味正論。
 そういった経緯を経ていたからこそ、源五郎は安居の銃を止めなかった止められなかったのかもしれない。…だけど、源五郎はやり過ぎだとも考えていて、安居はそれを認められなかった。

 そして、安居と茂が「どっちか一人の為にどちらかが死ななければならない」状態に陥った時、茂の方のロープを切った(と宣言した)涼のことを、
安居は一度も責めたことがない。

誰かの為に、他の誰かを殺す事もある。それは「死は絶対悪」と同様安居に染み着いている。

「(娘を送れない恨みともとれる言い方をして)夏Aを死なせた」貴士先生が娘を送っていた事
+花の「悪い癖」
(死の病を媒介するかもしれない蘭(ダニXのホストマリアと近付いた)を撃ったら)庇った十六夜を撃ち殺してしまった事
について、背中を見せられない相手は排除すると、「あいつらが殺す意志・敵意さえなければ」と言い続ける。

なお、死ぬ事以外の痛みは仲間を死から守れなかった事への罪悪感と、
勝ち負けのマウント(※少年時代の名残)くらいでしか認識できないくらい鈍っている。

逆に良い事は
「死なない・死なせない」←→理由がなければ殺さないし、むしろ助けようともする
「仲間との約束を果たす、仲間はあらゆる事から守る」←→忘れない
「全部自分で決める」←→ちゃっかりしない
多分ここらへんが「綺麗」成分なんだけど……
そういう貫き方はきっと涼以外には「???」で、ブレブレブレブレな爆弾野郎に見えた。
今夏B達が読み解き中だけど。(螢・牡丹「頑張ってきた」 ナツ「口下手」 秋ヲ「成長中」など)

●落人安居
ブレブレすぎると誰からも支えられないほどブレブレブレブレになる。
安居を真ん中に据えて自分は隣で支えてやるか、その為なら何でもするという涼、
成長変化の止まった・ある意味自分で止めて綺麗な思い出のままで残っていた茂とは
ある意味対称的。
それはきっと振り返れないから。瞬間瞬間で生き続けて走り続けてばかりいるから。
腰を落ち着けて精神的な蓄積をすることができず碌な統合と整理もできていない。
だからあゆの言うような無駄な殺生をする。それは「安居」とは程遠い。
少年時代の、ひとところで温室で暮らしていたからこそ無益な殺生をせずに済んでいた頃と程遠い。
安居にとって「温室」は屠殺前のトラックでしかなくなった。ドナドナ。
もはや安居にとっての閉鎖空間は恐怖。だから追われた兎のように走り続ける。
何かに怯えるように穴倉を彷徨い続ける。鵜飼の掛けた呪いのように。
現実世界で開けた場所に居る時(草原・海辺)は茂を探して歩き回り、
洞窟に居る時はもう一度やり直せるんじゃないか、いや無理だろと自己矛盾。

ただ、何故ぐるぐると彷徨うのか走り続けるのかといえば、そこを囲む空間が堅固だからともいえる。外部からの救いせんせいの手はなく、裁きの目もない。

頭の中という狭い部屋、その壁が堅い堅物、根がクソ真面目な安居だからこそ、
ひたすらに鬱屈しつつ噴出するという悪循環に繋がってしまっているのかもしれない。
自問自答 無限苦言ヤバイ 挫傷暗礁に乗り上げている 前頭葉から新たな痛みを 共有したがる情報バイパスっていうか自問自答自問他答他問自答連れ回しああああっていうか

●花が(安居は…謝らないだろうな)と考えているのは多分当たり
安居は茂やナツ、大事・守らねばならない相手には謝る(茂には遅過ぎたけど)。
むしろ謝ることが幸せ。さすがにそれを酔っていると片付けるのはちょっと、と思うけど。
あと対等として認めている相手(涼)(あゆ?)にも謝る。
嵐にも割と謝る。新巻さんには犬絡みで怪我させたとかあったら謝るかも。

微妙というか下手すると一生謝れない相手が百舌さん及び秋ヲ、
そして花といった己に攻撃的だと感じられる相手。
(※新巻さんは安居自身というより「花の敵」に攻撃的かと)

そういった相手には「謝る」=「弱味を見せる」=「付け入れられる殺される」
になっている。
安居は多分背中を見せられる相手以外には謝れない。
謝ったら自分が瓦解して死にかねないから。


流星の事なかれ主義や蝉丸の軽そうな態度や朔夜の冷徹なまでの公平さ

のように柔軟に対応することが難しくなっている。(ある意味百舌さんの精神的遺伝)
でも多分それは、「いいからごめんなさいしちゃいなさい!」と言われて、納得できるまで謝らないと口を噤む子供と根は同じなのかもしれない。ある意味それは純粋・真っ直ぐきれいさでもある。
意地っ張りと言われるかもしれないそれは、ある意味誠実さともいえるかもしれない。

今まで無自覚もしくは鈍感にやってきた罪について振り返れるか、悔い改めるかどうかはともかくとして、それを罪として認識できるか否か。

罪を「みっともない」だけでなく、対茂・対ナツ(あと対夏A)への「ごめん」には及ばないにしても、「すまない」と思えるか(言えないにしても)が、今後の安居の心の食育問題になってくるんだろうな。

それが出来た安居が想像できるような、できないような。きっとその姿はクソかっこいい。
と思っていたら「安居は謝れない人間じゃない」という感想を拝見致しました。

花に対して「納得して」謝る安居。
…が……ありえる……だと…………!!
そのときは、きっと「優しく賢い」の面目躍如なんだろうな。

花は蒼褪めてるか無表情か気持ちのやり場がない憤りの顔をしてるか、なんだろうけど。

自己満足、花以外(概ね嵐)の為、というだけでなく
花と同様「嫌な事をされた」という共感をして……だとすると、本当かっこいいんだよな。

そういった段階を踏んだなら、花と安居はお互いの人生・人間性に目をやれるのかも。

……そして、そうしたことはきっと、安居が他の人と縁を繋ぎなおせるかということにも関係しているのだろうと思う。

●毒親
要先輩と言う名の毒を食らい続ける事を辞めた安居は、徐々に毒姫のような状態から回復するのか。それとも毒に鈍感でなくなり、毒への耐性が落ちたことで自らの毒にやられてしまうのか。

名前の意味とは裏腹に生涯走り続けもがきのたうち回り続けそうな(そして混合チーム+要的には毒をまき散らす恐れのある)安居が、
要先輩と呼ぶのを辞め要さんと呼ぶようになった安居が、
法律と言う名の新たな要素を知り取り入れることでどういった成長と形態変化を見せるのか。非常に楽しみです。


夏Aにはどこか千と千尋のような「律」の世界で生きる事の美しさと酷さが感じられる。
落ちこぼれ怠ければ食われる者(物理)になる。
生きるには誰よりもあがいて食う者になるしかない。
それはあの世界での法律だった。
それを別の世界の法律で裁けるのだろうか。

…ただ、「満場一致で」決められた法律に従わないということは、その世界では生きられないということでもある。

要さんの「世界からの追放」=殺す
ほどではないにしても、安居が大事に思う相手(夏B(+夏A))と共存することは難しくなる

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この考察を書いている人は、結構こういうルール・価値判断がブレブレだったりします。
色々な法律・ルール・法則系で面白かった本・映画を見る度に、あんまり固まり過ぎた価値判断するのってどうかなー、3次元でも結構ルールって固定化してないしなー、と思っています。
▼以下オススメな本・映画ほか。

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ーーーーーー安心を求めるのは、羊の社会。被害者になりたくない心理。



人が安心できるのは何故か?

法律、垣根に守られているからではないか。


○Q.法律を決めるのは? 納得させるだけの説得力・権威を持っているのは?
「物理法則」:→それに精通する「先生」も
「先見の明」:卑弥呼など占い師系

「ばっちゃんが言ってた」

「人望がある」:神仏系、カリスマ系、アイドル系、もしくは仲間大好き、親分
「頭が良い」:策士系・几帳面系、流されない
「腕っぷし強い」:ジャイアン系
「↑の、コネを持つ者」:スネかじり系
「多数決」
                      ―――――――「よい子の君主論」

・この人についていけば大丈夫
・この人にならなんでも打ち明けられる
・この人にならなんでも捧げちゃう

と思われる・思わせるだけの何かを持っている者
(手塚治虫の「マザー」とか、昔話とか、神話とか、重厚な歴史とか長老とか、
 親 とか
 俗に言うバブみを感じさせるもの)  (※夏Aに女の先生ママは居ないけど)
(ある意味超記憶の保持者(生き字引)もそういうポジションになることがあるんだけど…)
    (歩くお魚事典とか)

●時代が違えば法律も違う系
「異法人」…ハンムラビ王タイムスリップ
「ワンパンマン」「少年プリズン」…ハイファンタジー/近未来における法律
「ヴィンランド・サガ」「大奥」「男女逆転大奥」…かつてあった(かもしれない)法律
RPGの過去の思い出を疑似体験する系

●立場・見方が違えば法律も違う系
「鈴木先生」…学校の先生が悩みながら悩める若者と一緒に泥沼青春問題解決していく話
「チョコレートドーナツ」「縞模様のパジャマの少年」「グリーンマイル」…法律と偏見で守りたいものを守れなくなる話
「イミテーション・ゲーム」…国家公認盗聴行為とその隠蔽(物理)
「ブレードランナー」「A・I」「亜人」「魔王JR」…人権のない者は法律にはじかれる話
「GONEGIRL」…段取り上手な彼女が馬鹿な彼を嵌め殺す話
RPGで立場違う相手・元敵と協力する系

●国・生活圏が違えば法律も違う系
「ギャングース」…アンダーグラウンド
「カバチタレ!」「EYES」…裁判官は敵にも味方にもなる話
「流血女神伝」…主人公が様々な国で問題と裁判と戦争に関わる話
「ディアスポリス」…強制送還が日常
RPGで戦争と主人公が関わる系
「トライピース」…平和の為に暴力を使う事VS国滅ぼされたから世界滅ぼす事

●世界・歴史が違えば法律も違う系
「宇宙人ポール」「ときめきトゥナイト・宇宙人編」…宇宙人の為に犯罪行為を犯す話
「今際の国のアリス」「ライアーゲーム」「petshopofhorrors」「猫の恩返し」「これは王国のかぎ」「盾の勇者の成り上がり」「プリティベル」「紅茶王子」…違う法律・ルールの世界に行く・干渉する話
RPG、「ハリーポッター」「ダレン・シャン」「シュガシュガルーン」「地獄少女」「紅心王子」「テンペスト(阿)」…主人公側が異世界出身
もしもでんわ、「絶叫少女」…トリップが幸せとは限らない
「天使の裁量」…天使(悪魔)が幸せノルマルール達成の為やってきました系

●生物が違えば法律も違う系(獣の倫理、食物連鎖)
「私という猫」「黒號」…特に野良猫社会ものに多い
「風の中のマリア」…昆虫社会もなかなか
「コンなパニック」「姫ちゃんのリボン」「ときめきトゥナイト」…獣に変身系は鉄板
「レディー・ガンナー」「槍の勇者のやり直し」「ワンピース」…獣人・魚人VS人
「異種族風俗レビュー」etcetc…異種族と縁を契るやつ全般
「転生したらスライムになっていた件」など、魔界VS人間界もの(大抵は大戦に発展するがたまに価値観のすり合わせ・契約が行われるものもある)
「寄生獣」「亜人」「東京喰種」…人間に脅威となる者は殺す系

「クルミ割り人形」「ToyStory」など、無機物(概ね玩具)の中にある倫理

●閉鎖空間では法律も違う系
非王道学園系、悪役令嬢系といった嫌われ系…よくある「お約束」の転用
「少女革命ウテナ」、男子校物・女子校物・学園ものの大半
ブラック会社もの、「スキップビート!」「ガラスの仮面」演劇ものなど業界ものの大半、
レディコミ系、大奥・ハレム系
「ライフ」などいじめ系
「扉の外」、デスゲームなど仮のルール系
「十五少年漂流記」「蠅の王」「自殺島」などサバイバル系
「petshopofhorrors」「フォーチュンクエスト」の宗教編など、宗教系
「鳥籠学級」「ピーターパン」「母は僕らを葬ります」「勝手に改造」などロール系
「ハツカネズミの時間」など実験台系
「鬼灯の島」「ひぐらし」「うみねこ」「いばらの王」など廃村寸前・孤島系

○※7SEEDSの夏A・龍宮、ワンピースで言うならマム、犬夜叉で言うなら桃源郷、
約束のネバーランドのように
「ここを去るのは死ぬ時だ」とセットになっていることがしばしばある

●俺が法律だ系・契約系
「涼宮ハルヒの憂鬱」「十四松と概念」
「SAW」「フォーン・ブース」…私刑執行
「亡き少女の為のパヴァーヌ」「ぼくらの」「神マンガゼクレアトル」…ルールに則り犠牲者量産
「クリスマスの休暇」…契約?系
「オーダーメイド殺人クラブ」「建築家とアッシリアの皇帝」「猫ノ手ノ子」…共依存系
「ドリフターズ」…様々な時代の価値観カリスマ戦術カリスマがぶつかりあう話

●世界が違おうと立場が違おうと誓約は守らせる系
「HUNTER×HUNTER」…破ったら死ぬ
「植木の法則」…絶対にごまかせないものがある
「島抜け」…見付かったらあの場所に戻される
「攻殻機動隊」…ボーダーラインを越えるなら裁かれる覚悟を持て
「コナン」…毎回微妙にその世界の言葉でうまいことを言ってる
「バベルハイムの商人」…一度加わると生涯人も悪魔も妖精も交易の輪に組み込まれる

●そもそも裁くって何系
「罪と罰」…自罰自省と誤魔化しの兼ね合い 漫☆太郎先生のインパクト
「カラマーゾフの兄弟」…異端審問官現る
「モリのアサガオ」…死刑囚と監守の話
「A.I.」…プログラミング・契約された通り、愛玩子として「ママ」ただ一人を愛したのに
     本当の子供が帰ってきて要らなくなったから意識のあるまま廃棄された人工知能の話
「BLACKRAGOON」…虎にされた子供は蜂の巣にされるべきか?背負わなくても逃げられるのに誰も得しないのに何故誇りを守るのか?

などなど

思い返せば多分もっと沢山ありそう。あと分類しづらいのがいくつもある。
この法律が、何か一つの目的の為(人類の幸福/誰かの幸福/文明発展…)の為にあるのか、弄られ過ぎてもはや原型や志と遠くなっているのかも考えてみると面白そう。



……ナツは多分もっと沢山の物語を知っていそう。
ということは、ナツも案外法律についての予備知識を備えて(三次元とは違うだろうけど)おり
かつ 初心者向け の法律ガイダンスを案外できるんじゃないかな。
かぐや姫を例に出すのは夏Aに理解されなくても、
音楽の物語を例に出す(アヴェマリアとか)ようなやり方なら、説きやすいのではないかな。

それと。「母親」「祖母」が居なかった夏Aと、
「皆のお母さん」な牡丹さん、
若いのに老成した雰囲気を醸し出す螢ちゃん
                      の これからの接触は非常に気になるな。

○Q.孤独とは、世間知らずとは何か?

 因みに、読書ばかりして実際に外には出た事のないナツなんだけど。
それがイコール見解が狭いとは限らない、という説もあったりする。
夏Bは社会不適合集団だし、夏Aは「温室育ち」集団だけど
秋は仕事人間だし、冬は15年間人の声・感情に触れてないし、春は途中でばらばらになってる。
 そもそも世間知らずって言うけど、世間の全てを知っていて、かつそれを万人に納得できるように語ることなんて多分お釈迦さまでも無理なんじゃないかな?
 人がそれに近い納得、満場一致を手に入れるには、話し合いと絆が必要だよね。

 さて。その説……ナツを、「読書を通して多くの世界=他者の見解 を知っている」と表現されているあるサイト.の感想・考察が印象に残っている。
(実用本と語り合えない相手と共に、常に三次元・非言語コミュニケーションのみで15年間生きてきた新巻さんはその真逆かもしれない、とも。愛を感じる考察サイト様です)
先日恩田陸(図書館戦争著者)さんが「小説以外」という本でこんな考えを発表されていたのを見て、上記の感想・考察とどこか繋がっているように感じた。



***********追記。



ーーー罰について。


あの世界に、「金」という概念はない。
下手すると「一族郎党」の概念も碌にない。
 (しいて言うなら安居がそれに言及して花私刑しようとしてるんだけど
   マドンナあゆが「別人格なら裁く必要ない」と言ってるし…)

さて。安居が裁かれるとして、どういう罰を与えられるのか?

要「死刑」涼「先に要さんを殺す」蝉&嵐「まあまあまあ」まつり&ナツ「まあまあまあまあ」
 嵐「安居は今まで沢山もがき苦しんできた。それも知ってる」

嵐「取り敢えず接近禁止命令で」 花「嵐…」スキトキメキトキス

蘭「うちの子達には近付かないで欲しいわね」≒混合チームと仲の良い夏Aとも接近控える事に

要「銃を奪え」 嵐「安居は銃を捨てましたよ。俺達を助ける為に」 要「何…だ…と…」

朔夜「生い立ちの条件をどれだけ加味するかですね」「判例が欲しい」「私刑は駄目です」


今の所、(伝染病の疑いから)十六夜殺害&(私刑の為の)花暴行未遂 に対して確定している罰は
・接近制限(花≒くるみ>流星>秋>他混合チーム>混合チームと仲の良い夏A?)
  要さんとの接近制限もお互いの為にありそう(むしろ思いやり)
・銃所持制限(見張り・条件付きでないと許されない)
・私刑・独断行動禁止(何かする時は誰かに相談すること)

 +生い立ちについての強制事情聴取

という所かな?
…これ、私が安居好きだから思うのかもしれないけど、
「誰も俺達を裁けない」「全部自分で決めなくちゃいけない」「誰にも相談できない、しない」
と絶望と覚悟を決めた「年上の…に叱られることなんてないと思ってた」安居への
ある意味の助けに近いのかもしれない、とも思う。
<<なお最初の「相談相手」=涼(ライバル)なんだけどね>>
 <<その結果花見殺しにも繋がったんだけどね>>
  <<嵐を助けようとダイブ準備したけど「行かないでくれ」で留まっちゃったし…>>
   <<しかし、見殺しについて責任追求されても涼の事を責めようと考えないのが安居>>
 <<涼の「大人しくしとこう」に「従った」結果、夏Bとよりうまくやれた説もある>>

頼れないのは「期待しない」から
何も言わないのは「諦めてる」から
頼られないのは「期待されない」から
何も言われないのは「諦められてる」から
でもあるから。

仮に肉体的な罰(お蘭さんの鞭とか)があっても、夏Aの死んだ皆はもっと痛かっただろうとか思ってたら安居は(対仲間への守り・償いにおける超)強メンタルで耐え抜きそうな気もする。
<ある意味安居にとって一番辛そうなのがひとところに留まらせられる安居状態…?>



とはいえ、安居嫌いな人も多分ある程度は納得できる内容ではないかな?とも思う。
・リーダー
・自分で決める
・仲間大好き
がアイデンティティの大半を占める安居にとっては、
それを奪われる行為がある意味一番堪えるのかもしれないから。

あと、「あれだけ(暴発の危険の中)練習してきた」銃を使えないということも、
非情に大きな罰かもしれない。(代わりの武器/もしかして:投石/フラグ?)

物理的な罰で言えばある意味右手骨折(ヒビ?)があるし…
精神的な罰で言えば自縄自縛自罰自虐(by涼)が趣味なわけだし…「あいつらはもっと痛かった」的な。
 あと、罰は「ばち」とも読むし、それを英語では「curse」…呪いと言うのだけれど、
 先生達の洗脳はそれに近いようにも思う。(→考察:先生達のオヤ心という名の呪い

それを言うと罰とは何の為にあるのか、という話にもなりそう。
・「懲らしめる・悔い改めさせる」「もう本人に犯罪を起こさせない」「社会復帰させる」為か
・「被害者にスッキリさせる」かつ「被害者の攻撃のストッパーになる」為か
・「加害者がスッキリする」為か
・「抑止力/他に、もうこういう事件が起きないようにする」(=社会の安定)為か、それとも。


**************追記。

ーーーーーー獲物を求めるのは、狼の社会。加害者になりかねない心理。


人が安心できる場所から踏み出すのは何の為か?
他者の安心を踏みにじるのは何の為か?
尊厳よりも大事なものとは?


「食べたい」エゴではないか?


●人間の尊厳とは。

・使命感、己の仕事を全うすること(/秋、龍宮)ノルマを果たす事(/嵐、夏A・秋)
・罪と罰を徹底すること(=無法地帯にしない/秋、先生達)
・遊ぶこと、目的があること(=夏B)
縁、過去、積み上げてきたものコネを重視すること(=春?)

さて人間を生きさせる双璧は?

「尊厳」と「飯が食える」こと。


@ドリフターズ
「バベルハイムの商人」3巻冒頭のように、自分の一部を与えあって食事円環を作れる例は稀。

ただ、「食えれば誇りがなくとも生きられる」と言うように。
法律ほこりと相性が悪い「食物連鎖」は、多分安居の一部なんだろうとも思う。ここら辺が安居の自己矛盾起こしてる大きな部分なのかもしれない。

安居を新巻さんは「獣ではないのにお前はなんで人を殺す/傷付けるんだ」

と批判したけど、
安居は「砕かれ混ぜられたのばら達」が自分たちの「餌」だと気付いた瞬間に



とうに「獣」に近い何かになってしまっていたんじゃないか。




あの時獣と、その隣の源五郎だけが、ある意味で
食物連鎖の罪業 を共に背負えたんじゃないだろうか。

……そして、安居は手を出すのが早すぎる(by花・ハル)のは、「獣」として開き直った部分なのではないか?


 安居の食生活は養分が偏っていてかつ消化のピッチが速いものだから、根を齧ろうと泥を啜ろうと毒だろうと血だろうと何だろうと食らわないと生きられない状態だと体が勘違いしていたのではないか?

 だから体が生きたがって、心をプライドを殺してまでも体は死なないようにした。

 それが安居の白髪なのかもしれない。



●安居は良くも悪くも抱え込んでいる

安居は小瑠璃(+一緒に居た茂)に
「のばらは家畜の臓物とぐしゃぐしゃにされていた」(→外には出られないからお前は生きろ)
  <卯浪「眠らせて装置に入れて攪拌した」>/8巻
源五郎に
「脱落したのばらが 殺されてたんだ」/9巻
秋に
「そいつらは家畜のように処分されてた」/15巻
  <源五郎「産み出すのも殺すのも自由だと思ってたんだろう」>

と言ったけれど、「俺達の餌になった」とは一言も言っていない。

ミスリードとか、単に語る部分が描写されてなかったとか、それくらい言わなくても夏Aならつまりそれは自分たちの餌になったのだと気付くことなのかもしれないんだけど、少なくとも画面の中では突き付けていない。

もしもそれが蟠っている原因の一つだったとしたら。
安居が「自分達は食べてはいけないものを(間接的にだけど)食べてしまった」事を誰にも告白できていない、打ち明けられないと理解されていないと心の中で認識しているとしたら
涼さえそれの共有者にはなれない。隣で歩くことは出来ないし背負う事も出来ない。

安居をそこに入れた卯浪と要先輩だけが、共に背負う者であり、先を行く者ということになる。

卯浪は皆で殺した。要先輩はもう居ない。

安居の心は、特に子供心は未だに独りであの赤い部屋の中で泣き続けているのかもしれない。



卒業で、その部屋を出る事ができたのか。

……それとも。

「特殊な生態系」の中で解放されるのか。

***

独りの安居は、リーダーでない安居は、人以前の生物としての安居は、
「食」にのみ生かされ「食」にのみ動かされている。


安居はそんな自分をおぞましいと言わない相手を、血や泥や臓物に怯えない相手を欲していたんじゃないだろうか。


…とすると、「食べる」「食べられる」ことを前提に常に生きてきたあゆに安居が惚れたのは、
ある意味で当然だったのかもしれない。

そして、そんなあゆが鷹さんに
「ただ生きて そして死んでゆくんだわ」と食物連鎖→山火事→茸→犬→犬の餌(小動物)→について説いて落ち着かせたのも、

そんな新巻鷹さんが安居に最近話(安居的には無駄口・責め扱いだけど)しかけ始めているのも、

鷹さんが「誰かを生きさせる為に死ぬ」=己の命を持って食わせる事に誇りを見出していることも、
その自分の命を食わせる相手が「末黒野」花 であるということも、
ある意味全部繋がっているのかもしれない。

********************

安居の構成成分としては
●仲間・リーダー・生かす
・仲間(特に茂と小瑠璃)大好き
・リーダー、導く者、助ける者、手本を見せる者で在りたい
・だから未来では守る、ヒビ割れ、ウイルス、脅威ある敵は排除する
・危険になりそうな相手とも近付けさせない(←門限に厳しいモンペ要素)
・自分を想って言っている助言に弱い(←特に未来での涼)(過去では要先輩…?)
・沢山の情報を集め、統合する機関機械と自分を位置付けている所がある
・↑↓への使命感

●未来・走る・生きる
・未来行きたかった(→その後は?)
・死にたくないから生きている
・死なせたくないから守る
・逃げられない

●食べる・生きる・殺す
・食べないと生きていけない
・毒を食べると死ぬ
・自分は仲間の躯を食べている(間接的とはいえ)衣服の一部もそう
・それを皆受け容れねばならないという意識(涼との喧嘩に繋がった話)

考えれば考えるほど安居の生死観について色々な所からフラグがぼろぼろ出てくる。
田村先生、改めて本当に凄い。

********************
そのうち食べることについての記事を書きたいんだけど、
「食べる」物語について思い出し始めたら100件以上出てきて人間の三大欲求半端ないなと思った。食物連鎖系に絞れば多少は少なくなるかも?

三大欲求。    よい←→こわい でいうと、
食(飯ウマ←飯マズ→グロ)>性(エロ(*´Д`)←下ネタ→性犯罪)>眠(クソネミ←「」→永遠にお休み)
のインパクトが強い印象。
喰う為の戦闘本能、愛の為の承認欲求、安らぎの為の群れる本能  とが欲求二軍かな。

食べることって、幸せで、怖くて、罪深いこと。
食べる為に犯罪を犯すこともあるし、プライドを捨てることもある。

食うか食われるかの争いをすることもあれば、
完全に食べる側の視点でものを見ていることもある。
                    (「吐くな」以前の末黒野花さんはこれに近い?)

特に
「寄生獣」「東京喰種」「テラフォーマー」「進撃の巨人」「食糧人類」「食●娘」「注文の多い料理店」といった人類が食べられる系の話とか、カニバリズム系とか
「レディーガンナー」みたいに亜人の肉を餌にする事は犯罪か?という話とか
「銀の匙」みたいに食べる相手を育てて毎日親しむ話とか

と、
完全に食べるサイドで語っていたり、手軽に食材を捨てていたりする話

の間の価値観の違いって面白いなと思う。


「あらしのよるに」のメイ(山羊)とガブ(狼)の第一話、

「あの柔らかい…」「「草」「山羊の肉」」

とか、

「グリーン・レクイエム」の明日香、「僕の地球を守って」の木蓮の
「植物にだって痛みはある」「悲鳴が聞こえる」

とかね。

どこかで鈍感にならないと、思いやりを捨てるか糧にするとして割り切るかしないと、
罪罰・業について打ちのめされ続けると、まともに生きていけないけど。


*************************

こういう概念について、人と違うものを持っているのがサイコパスもしくはカリスマ
なのかな、とも思う。


※なおある意味あの中で一番そういった一切の事にとらわれず生きるのが超越者ちまき(アートマン)



→あれ?なんか気付いたら嫌いになってた
となったので、それまで嬉しかった花無双が一気に苦痛になりました。
そうだ、この人なんで輝いてたのかっていったら、丁度タイミングいい所で収穫ゲットしたからじゃない。って思ってしまって。黒幕と大自然と世界の法則が味方に着いているからもう怖い者なしですよね。

 そっか。

 ……多分ルサンチマンとか他のキャラへの歪んだ応援とか私の理解不足とか全部含んでいるかと思います。しかしそれらを抜いてなお花に理解共感する気が全く起きない理由、何でだろうな…なんでこんな一気に嫌いになっちゃったんだろうな…を考えているところです。
 多分いろんなきっかけが積み重なっていて爆発した形かなーって感じなのですが。


で押さえつけて無理やり脳内に『花はいいこ』『花はかわいい』『花がたくさん出てるとうれしい』とか叩き込むことなく、納得しながら花という存在をある程度好きになる考察を出来たらなあと思います。




・瀬々が抜けてない(好きだけど)。サバイバル状況下では断然更紗・レイ寄りな方が好き。



・短編ならともかく長編だとどんぐりころころ過ぎて共感しづらい。追えない。



・↓こういうイメージ+不自然レベルのヒロイン補正への違和感を上回るだけの魅力を感じない。

転載元:http://world-fusigi.net/archives/7617949.html
…ここで言う飼い主役に当たる、貴士さん美帆さん要さんの勝手さにもイラッとしますけれど、経過はともかく最後は死んでも勤めを果たそうとするスタイルは凄いなって思うので。歳が離れているせいか、共感しづらくて純粋にキャラとして見られた部分もあるかもしれません。
 花は、微妙に生々しい中途半端なキャラだから駄目なのかも。ジャンル花っていう生物だと捉えようと思っています。





 ……番外編で、「守られてやってきた種は未来で花を咲かせる」という比喩表現のように、汚い世界を知らないで守られてきた花が綺麗ごとを吐くのは、分かるんですけれど。
 隠されてきた汚い世界を知った後も元世界の「何も知らないでただアレな餌を貰っている雛状態」を恋しく思って夢でそこに没頭しているような所とか(しかも最後が両親じゃなくて普通に来てる嵐とのシーンっていう)……。魔王の娘とかのポジションとして登場していたわけでなく、














 思春期に読んだら、花に最初は憧れたり共感していたけれど、段々と(作中せいぜい2-3年?くらいしか経ってないみたいですし)花が年下らしく見えてくる、という現象も起きるのかも。





・「こっちはなんにもわるくないんだよ」→「相手は悪いから」喩えこっちが追い詰める言い方をしていて火に油どころか新たな火種形成していても「全面的に非を認めるべきなんだよ」
・色々「動かしやすい」キャラなのは、「責任がない」のと紙一重なんじゃないかなあ。
 自分の律を正義と思ってないなら、個性として楽しめるかも。
・微妙に生々しい。キャラとして割り切って観察できない。
・裏側のアンハッピーを何も知らないままでいる世界が理想。そして実在する嵐の方に執着して起きない
 マリーアントワネットかな? 
・……ひとまず、共感できないので正義の代表者でなく、真実の代弁者でなく、単なる一個人であってほしいです。



















●IF※多大に理想含まれてます注意

・もし安居がタイムスリップして要さんに未来で知ったことを告げて8人に枠増やせないか・肥料でなくアシスタントとして夏A面子の落選者を生かす道はないのか交渉したとしたら要さんは
 1・安居intoミキサー(秘密遵守)
 2・枠が8人に増える
 3・1にするか2にするか認めさせる為に夏Aシステムの向上(=壊れた「優等生」にならないため)について協力することに
 4・一旦は変な夢でも見たんだろうとあしらっておき、泳がせ、監視する
 5・ほか
 どれだろう。





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最終更新日  2017.03.15 08:27:51
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