直子の直筆

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• 前世はアメリカ人？

  まだ、日本語がおぼつかない５歳の次女。きょう、保育園の帰りに「おかあさん、みて！！ふたつがとんでるひこうき！！」、「・・・それを言うなら、”ひこうきがふたつとんでる”でしょ」”まったく～・・・”と思いながら、ふと「これって、英語に訳すと”Ｔｗｏ　ｆｌｙｉｎｇ　ａｉｒｐｌａｎｅｓ！！”だ！！あってるじゃん！！」と。これは、大発見！！！！！！と中学生の長女に話すと、「気持ちはわかるけど、考えすぎ」冷静なご意見有難うございました。

  2005年03月17日

• ミネストローネ

  最近、野菜が不足している感じなので、野菜たっぷりのスープ・・・と思い立った。ベーコン、にんじん、たまねぎ、ジャガイモ、セロリを全部「角切り」にして、オリーブオイルで炒めたあと、水を入れてやわらかくなるまで煮る。ブイヨンを加えてさらに煮込んで、仕上げにトマトを入れて出来上がり・・・という、素人クッキング。でも、素材は確かなので、味はまずまずでした。中学生の娘に味見をさせたら、「げっ、セロリ入ってんの！？あたしは遠慮する」しまったー！！そういえば、夫もセロリが嫌いだったっけ（汗）これじゃ、”みな捨てろーねスープ”になってしまう・・・。

  2005年03月17日

• もう、やめてー！！（その１）

  夫が、新品のノートパソコンを買ってくれました。ついでに夫が買ってくれたのは、「キーボードカバー」。好きな大きさにカットして、ただ乗せるだけのタイプ。それは、いいんです。でも、カーソルを動かす四角い部分（←すみません。名称わかりません）を、カットするときに、マジックで印をつけたんです。しかも、はみ出して。「よ～し、これで、うっかり水をこぼしても大丈夫だぞー」って言ってますが、大丈夫じゃありません。新品のパソコンが、いきなりたそがれました。許せません。でも、それを言うと夫が不機嫌になるので、言えません。私の心も、癒えません。

  2005年03月16日

• 悩み・・・って

  優先順位の変動で、悩みじゃなくなったりする。夫と、険悪な雰囲気になっていても、子供の具合が急に悪くなったり、どちらかが思わぬケガをした瞬間、雲散霧消する。疎遠だった父親が、ガンだとわかった途端に、それまでの関係が一挙に修復されたり・・・。つまり、悩みだと思っていることは、自分が作っているということか？「人間の死亡率＝１００％」という副題の本を見かけた。いつかは消えて行く肉体、そして悩み。

  2005年03月15日

• 旦那は正反対

  結婚相手というのは、”一番相性が合わない人。自分の苦手なところを鍛えるために選ばれた人”と言ったのは、誰だったか・・・（丹波哲郎か？）ウチの場合、”合わない”というか、”違うな～”と思うところは、夫「中古派」と、私「新品派」夫は、ひとつのジャンルについて、中古品を山ほど買ってくる。（しかも、箱に入ったまま、放置されている物も数知れず←理解不能）それが、新品を買う値段より数倍もしたくせに、１台分の価値（機能）もないことはしょっちゅう。一方、私は新品を買って、長く使うタイプ。型が古くなって・・・「直すより、買ったほうが安いですよ」と言われても、「直るなら、直してください！！」と言うタイプ。どっちが得か、よ～く考えてみよう！（←古っ）

  2005年03月14日

• 求む！出張美容師

  誰に聞いても「出張？聞いたことない」という。子供が小さくて、家を空けられない、ついでに言えば、子供の髪も切って欲しい・・・という家庭は、結構あるんじゃないかと思う。（ウチだけ！？）大きい美容室だと、毎回美容師さんが替わって、同じ説明でも”えーーーー！？”というほど、髪型が違うことが珍しくない。専属の、しかもこちらの都合に合わせて、自宅に来てくれる美容師さんが、現れないだろうか・・・と思い始めて１０年。

  2005年03月14日

• 旦那さんにどこまでやってあげます？（その２）

  夫の本音はどうなんだろう？”こんなことまでやらせちゃ悪いな～”と、内心は思っているだろうか？そこで、その昔、聞いてみたことがあった。「俺がなんでも自分でやったら、お前がいる必要がなくなっちゃうだろ」そうか、私のに対する思いやりだったのか・・・なわけない。

  2005年03月13日

• 胆道閉鎖の娘（その後～その１）

  血液検査をすれば、ほとんどの項目に【Ｈ】（それって、正常値より高すぎ！）　　　　　　　と【Ｌ】（あ～ダメダメ、それじゃ低すぎ！）のオンパレード。しかも、”いつ、何が起こるかわかりません”なのだから、親としてはどうすりゃいいんだ・・・と、いつも考えている。でも、”覚悟”というと、大げさかもしれないけど、日々、そんなフィルターを通して娘を見ている気がする。いずれは、死ぬんだから・・・人間だれでも。その場その場で、最善を尽くす努力をしたあとは、結果を期待せずに、その人の天命に任せるしかないんだと思う。健康な子供の親では、想像もしないほどの葛藤や苦しい体験が、いつか誰かの役に立てば、それが一番の収穫かもしれない・・・とも思う。

  2005年03月13日

• 予知夢

  結婚する前は、ときどき「予知夢」を見た。飛行機事故の時は、朝、母親に内容を言ってから出かけてたので、あとで母親も驚いていた。アイドル歌手が自殺した朝は、夢ではないけど”きょうは、世間が　「あっ」と驚くことがあるな～”と感じた。そういうことにまったく無理解な夫に言わせると、「しょっちゅうそんなこと思ってりゃ、何か当たるよ」ということなんだが、この感覚を理解できない人に、「わかってくれ！」というほうが無理らしい。これも、夢ではなくて、高校生のときの事。休み時間に、校庭をながめていたら、ふ～・・・っと”あたしって、将来、中古でも外車に乗るようになる”当時、車になんかぜんぜん興味がなかったので、「願望」とは違う。それから５年後に、アメ車大好きな夫と結婚し、自然に外車（しかも、ちゃんと中古）に乗るようになった。

  2005年03月12日

• 胆道閉鎖の娘（その１２）

  退院の日。うれしさの反面、病院から１時間半も離れている自宅に帰る不安で、まわりからは　”複雑な表情をした親”　に見えたに違いない。「もし、何かあったら、いつでも病棟に直接電話してもらってかまいませんから」ドクターの言葉が、何よりの心の支えだった。あれから、２年・・・。娘は、生かされている。

  2005年03月11日

• アトピーは治ったんです（補足２）

  ”アトピーの人は、体質的に長生きできるんです”と、『免疫革命』（安保　徹）に書いてありました。また、”がんになりにくい”とも。皮膚疾患は、確かにゆううつですが、そういう”オマケ”がついている・・・というのは、ちょっと励みになりました。※他のテーマに入っていた、「アトピーは治ったんです（その３）～（その６）」を、移動してきました。内容が重複してすみません。

  2005年03月11日

• マジで　”命”　って何？（その２）

  あなたは、今・・・Ａ．”目の前に起きた出来事を、受け入れられずに、落ち込んでいる状態”それとも、Ｂ．”自分でもよくわからないうちに、元気がなくなり、食欲が落ち、やる気も起きず、自己嫌悪に陥って、自力では再浮上できない”という状況？もし、Ａ．だったらね、解決方法は”受け入れる”しかありませんよ。この肉体も、自分を苦しめている現象も、いずれは消えていくものですから、それにとらわれていても、ラチは開きません。あっ、重要なことは、”感謝して受け入れる”・・・ですからね。え？「こんな目に遭って、感謝できるか！！」って？それはね、今の状況に置かれたあなたを必要としている人がいるんですよ。その人たちのために、あなたは今の試練を受けたってワケ。じゃあ、そういうことで・・・。その”声”を聞いたのは、息子が死んで半年になる頃だった。、

  2005年03月11日

• お兄ちゃんが夢に出てきたよ

  と、長女。「元気だった？」と聞くと、「それが、”２０秒しかいられないんだ”とか言って、”名前を呼んでくれ！”っていうから呼んであげたのね。　そしたら、もう２０秒たっちゃったらしくて、見知らぬおばあさんに、目の前の障子を閉められちゃった。」「夢」って不思議です。死んだ人とも、ちゃんと会話できるんですから。眠っている時、人の魂は、”故郷”へ行っているんだそうです。だから、眠ることには、体を休めるだけでなく、心もリフレッシュさせる効果があるんですね。不眠の人が、精神を病んでいく理由は、このへんにあるのかもしれません。”里帰り中”に、お兄ちゃんと会ってきた娘。うらやましい・・・。

  2005年03月10日

• 胆道閉鎖の娘（その１１）

  入院期間が、もうすぐ２ヶ月になる。「順調に・・・ホントに順調にいけば、手術から３週間ぐらいで退院の予定です」入院時に、そう言われたが、とても順調とは言いがたいのだから仕方ない。ステロイドの投与が終わり、ウンチの色も徐々に　”色づき”始めたものの、原因不明の高熱を出したり、下痢が何日も続いたりした。それも、ようやく収まった感じだが、この先、どんなことが、どれだけ待ち構えているのだろう。そこへ、ドクターが神妙な顔つきで現れた。”今度は何だ？でも、もう何を言われても驚かないぞ・・・”と思いながらも、手が震えている。「お母さん、体調も落ち着いてきたようなので、今週の土曜日に退院しましょう」言葉が出なかった。

  2005年03月10日

• 言葉が遅かった娘（その２）

  保健所から紹介されて行った、小児療育病院での診断結果は「視覚優位のための、言語発達遅滞」つまり、目で見るものから優先して情報を得るのが得意なため、耳（言葉）からの理解が苦手・・・ということらしい。「こういうお子さんは、珍しくはないんですよ。　でも、だからって、このまま苦手なところを放っておくのは、賢明ではありません。　学校に行くようになって、先生の話が理解できないと、本人にとって大きなマイナスになりますから。」ふんふん・・・なるほど、でも、それって私のこと？実は、私も「視覚優位」。複数の人と話していると、”え？なに？今の話、みんなわかった？””うん・・・”ということが、よくあった。娘は、これから月２回の「ＳＴ」（言語療法）に通うことになった。ついでだから、私も訓練させてもらおう。　

  2005年03月10日

• 閑話休題（美味しいお店）

  【福生】サンドイッチハウス「チーズ＆オリーブ」ですね～。ここで食べたら、生半可なサンドイッチは食べられなくなってしまうので、要注意です。おススメは、なんと言っても、「もちサンド」。焼き餅と海苔とチーズのこらぼれえしょんです。（←すいません、オバサンなもんで）初回は、ちょっと入りにくい雰囲気かもしれませんが、マスターも気取ってられるのは３分。ご心配なく。

  2005年03月09日

• マジで　”命”　って何？（その１）

  ”命ってなんだろう”と、最初に思ったのは小学４年生だった。早速、近くにいた母親に「なんで生きてるの？」と聞いてみたら、「そんなこと考えるのは、”愚の骨頂”だ！！”」と、なぜか血相を変えて怒られてしまいました。あ・・・その前に、このタイトルを見て、”若者が書いている”と思って、来て下さった若人（わこうど＝死語？）の皆様、私は４０のオバサンです。私は数年前、小学２年生の息子を交通事故で亡くしましてね・・・その時ホントに”命って何？”って思ったんですよ。生まれて来たって、事故に遭わなくても、いつかは死んじゃうわけでしょ？じゃあ、”生きる意味”ってなんだろう・・・ってね。つまり、小学４年生から（２０年以上たっても）、その答は見つかってなかったってことです。オバサンが若かった頃、♪生まれて来たのは　なぜさ　教えて　僕らは誰さ　遠い雲に　聞いてみても　何も言わないっていう歌がはやったんですけど、もう”そのまんま”って感じでした。

  2005年03月09日

• 胆道閉鎖の娘（その１０）

  早速、ステロイドの投与が始まった。翌日、非番のはずのドクターの姿がナースステーションに・・・「ウンチ出た？」と、私服のドクター。「まだ、出てません・・・」「そう・・・きょうは、ちょっと他に用事があったのでね」本当は、娘のことを心配して、わざわざ来てくれたんだな・・・そう思った。今後の治療方法や、だんだん現実味を帯びてきた「生体肝移植」についての質問をする。移植には、同じ血液型の、親か兄弟（１８歳以上）か祖父母（６０歳以下）からが望ましいということだが、該当するのは夫しかいない。しかし、夫は健康診断で、「脂肪肝」と言われていて、移植するには適さない。「今すぐに、というわけではありませんが、もし移植をすることになってもいいように、お父さんがダイエットを始めるのは、お父さんの健康のためにもいいかもしれませんね」ドクターの説明を聞きながら、”私の肝臓を移植できるなら、何も問題ないのに・・・”血液型の違いを恨めしく思う。ドクターがナースステーションに戻って、何気なくオムツを触ってみると、”で、出てる・・・”でも、もし白いウンチだったら・・・考える間にも、体はナースステーションに向かっていた「あの、ウンチが出たんですけど、見る勇気が・・・」「よし！じゃあ、ボクが見ましょう！」ドクターの手元を凝視するだけの私・・・オムツを開いたドクターが「あっ、この色なら胆汁が出てるようですね」またひとつ、ハードルを越えた。

  2005年03月09日

• 肉ぎっしりシウマイ

  「小洞天」のシウマイ。（シューマイより、美味しそうな感じがするのは私だけ？）ここの”標準サイズ”は、子供ではひと口では食べられない大きさ！（”たべられたよ”というコメントが来ないことを祈ってまちゅっ）具材のほとんどが肉。（申し訳程度にネギ）そして、このシウマイの決め手になっているのが、”生姜”。しつこくなく、ほんのりと香る生姜の味と香りが絶妙です。冷凍なので（１箱６個入り・・・というコンパクトさも有難い）、ストックしておいて、食べたいときに蒸します。（電子レンジ厳禁！！）蒸しあがるまでは、１箱にちゃんと１袋付いている、「粉からし」をねりねりしながら待ちましょう。湯気も、おいしさのひとつです。小洞天（しょうどうてん）足立区梅田2-23-9TEL.03-3852-3631FAX.03-3852-86319:00～17:00（日曜・祭日定休）

  2005年03月08日

• 人生の試練

  なぜ、”試練”がふりかかってくるのか？そのたびに考えた。しかも、”試練”というのは、どうも自分の弱点をついてくるような気がする。私にとって、「夫の浮気」や「子供の非行」や「嫁姑戦争」だったら、”来るなら来い！！”という心構えがあるのに、そういうことは起こらない。ということは、人それぞれに用意されいている”試練”は、その人が最も苦手とする分野を強化するためにあるらしい。”感謝することでしか、その試練を乗り越える道はない”と説いたのは誰だったか・・・（私か？）でも、「息子の死」にしても、「娘の難病」にしても、”うそー！！”と思うほどの、”感動”があったことも事実。マイナス部分だけをとらえて生きるか、プラスになりそうなところを見つけて伸ばす行動に移るかが、分かれ道のような気がする。

  2005年03月08日

• 便秘解消

  食物繊維だけでは、便秘解消の効果には絶対的に（？）足りないものがある。それは、「炭水化物」。しかし、パンやうどんなどの小麦粉製品では△。ご飯が○。食物繊維は、”線路を整備する”役目、肝心な”貨物列車”は、ご飯だというわけだ。野菜や海草をちゃんと摂っても、ちっとも便秘が治らない・・・という人は、一日にどんぶり１杯のご飯を食べるといいらしい。おすすめ本；「体によい食事　ダメな食事」幕内　秀夫（管理栄養士）

  2005年03月07日

• 胆道閉鎖の娘（その９）

  手術から一週間、ようやく一般病棟へ戻れた。手術前日からの絶食も解け、ちょっとずつミルクが飲めることになった。入院してから、すでに半月が過ぎ、無表情だった娘も、ときどき笑うようになってきた。ところが、この頃からウンチの色が薄くなる。「手術で確保した胆道が、治癒力によってふさがってしまう可能性は・・・　すでにお話しましたね。　今、その状態になってきたようです。　これからステロイドの点滴で、治癒力に抵抗してふさがらないようにする　んですが・・・同時に、手術の傷なども治りにくくすることになるので、　決められた期間しか投与できません・・・」「も、もし、それでも胆汁が止まってしまったら・・・？」「同じ手術をもう一度するか・・・でも、それで胆汁が出る可能性は　あまりありません。あとは血液型が同じ親からの生体肝移植を・・・」そのあとの言葉は、もう聞こえなかった。”生かすことが、本当に最良の選択なんだろうか”ベッドでにこにこしている娘の顔を、見ることが出来なかった。

  2005年03月07日

• とろける豚角煮

  長崎県「坂本屋」の、「東坡煮」（とうばに）。臭みが全然ないばかりか、ちょっと甘めのタレもしつこくなく、も～ぉ絶品でございます。１個の値段が400円くらいなので、たま～にしか食べられないけど、冷凍しておいて、夜中に一人でシャンパン（もっぱらモエ・シャンドン）を飲みながら・・・に持って来い。きっと、どんなお酒にも合うと思います。（有）坂本屋長崎市金屋町2-13TEL.095-826-8211FAX.095-825-5944

  2005年03月07日

• 玄米酵素

  胃腸の調子が悪い人におすすめ。食物に含まれる消化酵素の、”凝縮版”とでも言うのか？とにかく、食べたあとにこれを飲むと、数時間でおなかが減る・・・くらいの効果あり。お酒のつまみにこれを食べると、アルコールがどんどん分解されてしまうのか、酔えないので注意。胃への負担が軽くなる（ちゃんと消化される）と、自動的に腸も働きが良くなるのか、飲み始めて何日かたつと、すばらしい”お便り”（・・・つまり”お通じ”ね）と対面できる。ただし、効果には個人差があります。（・・・って、素人だから、こういういの書かなくていいんですか？）

  2005年03月06日

• 言葉が遅かった娘（その１）

  今ではおしゃべりが盛んな５歳の娘だが、会話が出来るようになったのは、ここ１年くらい。とても”無口な赤ん坊”だった。まず、喃語が出なかった。あの、赤ちゃん特有の「あう～　んぱ～　ばぶー」がなかった。そればかりか、感情の起伏が少なく、親の姿が見えなくてもへっちゃら。当然、人見知りもない。自己主張も弱く、ほかの子が食べているアイスクリームやお菓子を、泣いて欲しがるということもなかった。『語りかけ育児』なる本による、年齢別の欄を読んでも、ぜんぜん当てはまらないので、何を”語りかけ”ればいいのかわからない。”おかしいな・・・子供は勝手に言葉を覚えるんじゃなかったっけ？”そう感じ始めたのは、３歳を過ぎてからだった。喃

  2005年03月06日

• 胆道閉鎖の娘（その８）

  看護師さんが、おもむろに見せてくれたウンチは、”黒緑”とも言うべき色だった。「手術前日から絶食だから、胆汁そのままって感じの色ですね」ヤ・・・ヤッターーーーーーーーー！！！！「ドクターも、このウンチを見てガッツポーズしてましたよ」もう、何に感謝していいのかわらない。世界中の人たちに”ありがとうー！！”と叫びたい気持ちだった。しばらくしてドクターがやってきて「お母さん、見ました？良かったですね～・・・」と言いながら、どちらからともなく思わず握手をしてしまう。”ああ、この手が娘を助けてくれたんだ・・・”そう思うと、とても畏れ多い気がした。ふと、笑顔のドクターが真顔になる。「このままの色が続いてくれれば問題ないのですが・・・」その心配は、現実のものとなる。

  2005年03月06日

• アトピーは治ったんです（補足１）

  結局、アトピーの原因は、新陳代謝の悪い体（生まれつきの場合もあるし、食生活の乱れが誘因にもなる）のせいだ。（・・・って断言していいものか？）そこで、結果的に私が取り入れた「アトピー撃退法」１．『血液循環療法』（月１回）２．冷え取り（足湯）で体を温める３．裸療法で皮膚をきたえる４．便通を良くする（酵素などを摂って腸内環境を整える）５．食生活の改善　　　　＊青汁（大麦若葉）を飲む　　　　＊ＳＯＤ食品（サプリメントを含む）を摂る　　　　＊肉類・加工品・甘いものは控える　　　　＊「自然回帰水」（家庭用浄水器）を飲む

  2005年03月05日

• アトピーは治ったんです（最終回）

  『血液循環療法』を受けているあいだにも、何度か好転反応があらわれた。かゆい・・・しかし、お灸のときにも、好転反応が出て、そのあとは一皮剥けたように、肌が回復することを知っているので、あまり気にならない。今まで、アトピーばかりに気をとられていたが、その原因が皮膚の表面にあるのではないことを知って、「健康」全体を見られるようになった。”病気は薬で治るわけではなく、体が治すんです”（新潟大学医学部教授　安保　徹）”体は間違わない。間違えるのは対処法なんです。”（聖路加国際病院　日野原　重明）西洋医学と、東洋医学の融合が実現する日を、心待ちにしている。

  2005年03月05日

• 胆道閉鎖の娘（その７）

  手術は無事終わった・・・が、問題は、閉鎖していた胆道（肝臓内の胆汁の通り道）が、どれだけ”開通”するかだった。「胆汁の排出は、ウンチの色を見るしかありません。２～３日のうちには、出てくると思うのですが・・・」技術的には申し分ない手術をしてくれたドクターも、これだけはどうすることできない・・・という面持ちだった。「生まれたばかりでここ（ＩＣＵ）に来るのは、心臓病と胆道閉鎖のお子さんくらですね」と看護師さん。「赤ちゃんが入ってくると、”赤ちゃんだ！赤ちゃんだ！”って、みんな盛り上がっちゃうんですよ」その笑顔に救われる。もし、ウンチの色が依然として白かったら・・・ウンチを見るのは、「合格発表」を見るような気持ちだ。翌日、残念ながらウンチは出なかった。”きのう手術したばっかりだし、出なくて当然だよな・・・”と思う一方、早く色を確認したい。だが、確認と同時に、奈落の底に落ちるかもしれない。手術後２日目、揺れる気持ちでハンドルを握りながら、病院まで１時間半のドライブ。ＩＣＵに入ると、看護師さんが「ウンチ出ましたよ」いよいよ「合格発表」の瞬間が来た。

  2005年03月05日

• 胆道閉鎖の娘（その６）

  手術当日の朝、娘はまた熱を出した。しかし、前回のような高熱ではないことと、これ以上の猶予はないということから、ドクターは手術をすることを決定した。「私がメスを握っている時間だけでも５～６時間の手術ですから、９時から始めても、順調にいって終わるのは夕方です。その後はＩＣＵに移りますから、面会できるのは夜になると思います。」小児外科の中でも難しいとされる手術だということを実感する。急の仕事で夫は来られない・・・もし、ひとりで待機室にいる間に、気が変になったらどうしよう・・・。２０代に新興宗教にはまったことがある。しかし、カルマとやらを祓っても祓っても、この先しあわせになるという保証をしてくれるわけでもない。それに、何事もない人生が、本当の幸せなのか？そんな気持ちから、それこそ憑き物が落ちたようにやめてしまった。気を紛らわすため、息子が死んだときに、近所の人が持ってきてくれた、別の宗教団体の冊子を持ってきてみた。”苦しみは、執着から始まる”たしかに、今の苦悩は娘の命に対する執着なのだが・・・”神への全託しか、心の平安を得る道はない”たとえ死んでも、それは神様が決めたことだから、諦めろっていうのか・・・ぐるぐると、あらゆる思いが駆け巡るが、答えらしいものは得られなかった。わかったのは、”すべてのことは、目的地にたどりつくまでのプロセス”ということ。そして、手術室の看護師さんが、手術着のままやってきて「手術は無事終わりました。ＩＣＵに移りましたからどうぞ。」対面した娘。手術のために、少しむくんだ浅黒い顔は、亡くなった息子とそっくりだった。

  2005年03月04日

• 胆道閉鎖の娘（その５）

  手術の日が決まった。ドクターは、一週間後に控えていた、ほかの手術を延期して、予定に入れてくれた。延期されたほうの子供の親御さんが、「快く承諾してくれました」とのことだった。見も知らぬご家族の、ご協力のおかげで実現した”緊急手術”だった。しかし、胆道閉鎖の手術は、生後１ヶ月～２ヶ月の間に行うこととされている中、娘はすでに２ヵ月半になっていた。１ヶ月検診で、”問題ない”と言われ、その後黄疸が出るまで気づかなかったことが悔やまれる。このハンデが、術後の経過にどれほど影響するかは、ドクターでもわからないという。”いよいよ明日が手術”という日になって、娘は原因不明の高熱を出した。一日も早くしなければならないのに・・・という焦りの中で、ドクターは慎重だった。「もう一週間延ばしましょう。この熱ではリスクが高すぎます。」また一週間・・・その日にはちょうど、生後３ヶ月になる。通常の月齢で手術をしても、成功率は６０％ほどだというのに・・・黄疸で浅黒くなってきた娘のほっぺたに涙が落ちる。

  2005年03月03日

• 胆道閉鎖の娘（その４）

  病気の子供を持って、つくずく感じること。よく、マスコミを通じて”命の大切さ”という言葉を耳にするけど、なにか違和感がある。”生きていてこそ価値がある”みたいなニュアンスを感じるからだろうか。きょうも、元気に起きてきた娘を見つめ、”どれだけ生きるか、ではなく、どう生きるか”と感じるのだ。『天国で君に逢えたら』の、飯島　夏樹さんが、きのう亡くなった。彼の、「きょうも生かされてます」を読ませてもらいながら、”生かされている”という意味がだんだんわかりかけてきた。また、”生かされている”ということに意味があるように、”死ぬ”も同じように意味があるということも。”生かされて”いるなら、その事実を謙虚に受け止めて、今生の自分の役割を果たしていく・・・という心構えの上に、本当の幸せがあるような気がする。

  2005年03月02日

• アトピーは治ったんです（その９）

  だるさが抜けると、どこか体がスッキリした感じに。早速、足湯で体を温め始めてみる。”べつに、冷え性ってわけじゃないけどな～”と思っていたのも、実は自分の体がそれを自覚できないほど、冷え切っていたせいだったとわかる。「体に良いことをすれば、ひとつだけが良くなるんじゃなくて、全部が良くなるんだよ」先生の言葉どおり、便秘・腰痛・冷え性・肩こり・慢性疲労・・・までが改善されていく。『血液リンパ循環療法』Ｓ先生のＨＰ。http://www.k-ryouzyutsu.com/index.html問い合わせは、電話またはＦＡＸで。

  2005年03月01日

• アトピーは治ったんです（その８）

  『血液リンパ循環療法』のＳ先生が、私の背骨の脇を、一定のリズムで押していると（ひじょーに”痛キモ”！！）「あれ？子供のころに、すごい”しりもち”とかつかなかった？」と。「ハァ～？そういう記憶はありませんけど、おてんばでしたから、そういうこともあったかも・・・」「仙骨が飛び出してるんだよ。腸が悪い原因は、これも関係してるかもね」確か、お灸の先生にも言われた。「あなたは、腰が悪いわね」自覚がなかったので、最初は”そうかな～・・・”と半信半疑だったが、治療を重ねていくうちに、それまで鈍っていた神経が働き始めたのか、腰のだるさを自覚するようになった。それは、お灸の刺激がなんとも気持ちよく感じられるだるさなので、そのとき初めて”やっぱり腰が悪かったんだな・・・”と納得。３０分ほどの施術が終わったあと、Ｓ先生から生活全般について注意事項があった。”体を温める””肉食・大食は腸を汚すから、できれば玄米菜食で腹六分目にする””青汁を飲む”そんなことで、アトピーが治るんかいな・・・という感じだった。帰り際、「急に血液循環が良くなったから、明日はだるくなるかもしれないけど、体がちゃんと反応している証拠だから心配いらないよ」と言われて見送られた。それどころではなかった。帰宅後から丸２日・・・体中の力が抜けて起きられなかった。

  2005年02月28日

• 胆道閉鎖の娘（その３）

  翌日、朝一番でK大学病院に、夫と３人で向かう。緊急を要するのか、順番待ちの人がいるのに、すぐに小児外科医の診察室に呼ばれた。「すぐに入院していただいて、早速いろいろな検査に入ります。もし、肝炎だったら薬の投与になりますが、胆道閉鎖の場合は、手術が必要です。ただ”手術すれば治る”という病気ではありませんので・・・少し説明させていただきます」説明の内容は、ネットで調べたこととほとんど同じだった。力なく、ドクターの言葉をかみしめながら聞いていると、背後から泣き声が聞こえてきた。夫だった。

  2005年02月27日

• 胆道閉鎖の娘（その２）

  翌日の日曜日は不安な一日を過ごし、月曜日に血液検査を受けに。結果を見た医師から「ビリルビン（黄疸）が異常に高いので、単なる肝炎というより、おそらく胆道閉鎖ではないかと・・・とにかくＫ大学病院に紹介状を書きますので、明日かならず行ってください。」前日にインターネットで見た、手術の内容や闘病記が頭を駆け巡る。この子は死ぬのか？息子も亡くしたのに、また失わなければならないのか？運命ってなんだ？人生ってなんだ？夫に電話を入れたあと、ちゃんと交通ルールを守って車を運転して帰ってきたのか、記憶はない。

  2005年02月26日

• 胆道閉鎖の娘（その１）

  ２歳の末娘は、「胆道閉鎖症」を”手みやげ”に生まれてきた。普通分娩で、通常どおりの入院期間を終えて、産院のスタッフに「またのお越しをお待ちしておりまぁ～っす！」と、にこやかに見送られての退院だった。ミルクもよく飲み、機嫌のいい赤ん坊。ただひとつ、１ヶ月検診近くなって、ウンチの色が白っぽいことが気になるだけだった。検診の日、「ウンチが白っぽいんですが・・・」というと、院長先生は「人工栄養の子は、ウンチが白っぽいのは珍しくないんですよ」と。その一言が、のちに取り返しのつかないことになる。それから１ヶ月・・・ふと目を見ると、白目がうっすらと黄色い。白いパレットに、レモン色の絵の具を溶かしたような感じ。たまたま来ていた友人に「これって黄疸かな？」と聞くと、「もう一度みてもらったほうがいいんじゃない！？」その一言で決まった。再び、同じ小児科を受診。その日は、検診のときの院長先生ではなく、大学病院の先生の診察だった。ひと目見て、「これは血液検査をする必要がありそうですねぇ～」と。そこでタイミングよく、ウンチが・・・「ああ、間違いありませんね。肝炎か・・・ひょっとしたら胆道閉鎖かもしれませんね」”頭の中が真っ白”になったのは、今回が初めてではない。息子が交通事故で死んだときに続いて２度目だ。

  2005年02月25日

• アトピーは治ったんです（その７）

  『血液リンパ循環療法』というのは、読んでおわかりのとおり、血液とリンパ液の循環を、指圧（といっても、マッサージ程度の押し方ではなく、動脈に働きかけるもの。でも、あまり痛くない）によって促進するというもの。今となっては、”病気は腸から”なんて本も出ているので、納得できる方は多いと思いますが、私が通い始めた７年前から・・・いや、その治療方法を確立した、勝見数見先生（故人）は、何十年も前から提唱してたらしい。”腸をきれいにして、玄米菜食にして、きれいな血液を循環させれば、治らない慢性病はない”その理論に納得して始めた治療は、期待以上の効果があった。

  2005年02月24日

• アトピーは治ったんです（その６）

  卵巣摘出から２年後、２２歳で結婚。相手は、親同士が古い付き合いで、その長男（２８歳）だった。”１７８センチ・１００キロ・彼女いない暦２８年”申し分無い！！ひと目で好きになった。結婚して家事を始めたら、途端に手に湿疹ができた。一時的な”かぶれ”かと、アトピーで裏切られ続けた皮膚科を受診。「ああ、”主婦湿疹”ですね」そう言って、出された薬はステロイドだった。しかし、「手だけだからそんなに影響はないだろう・・・」と塗り続けたのが間違いだった。最初は効いた薬が、だんだん効かなくなる。とうとう、”グー”が出来ないほど、手が腫れ上がってしまった。もう、ロクに家事も出来ない。恨めしく手を眺める日々・・・でも、ここままじゃ解決しない。かと言って、独身の頃のようにお灸に通うことも出来ないし・・・と、半ばやけくそで「タウンページ」で”気功”の欄を見ていたとき『血液リンパ循環療法』という文字を目にする。

  2005年02月23日

• 便秘体質の改善

  ”便秘”というと、一般的には”食物繊維と水分を多く摂る””パンをやめてご飯を食べる””適度な運動をする””体を温める”などと言われますが、”仮死状態”になっている腸に何をしても応答はない。まずは、その腸に喝を入れなければ始まらない。そこで取り入れたのが『半日断食』の権威、甲田光雄先生の本にあった「裸療法」。厳密にやると、２０分くらいかかるが、まずは無理の無い程度にやってみる。方法は簡単。たとえば、朝の着替えの時に、一度素っ裸になってみるだけ。（皮膚をこすったりする必要はない）とくにこの時期”ひえ～～～～っ！寒っ！！”と思う肌の刺激で、アトピーの人は皮膚の鍛錬にもなるので、一石二鳥。正式な「裸療法」は、裸になったり毛布をかぶったりを繰り返して、裸になる時間を徐々に増やしていくので、時間によゆうがあればチャレンジしたい。そしてもうひとつ。やはり甲田先生の「温冷浴」。まずは、水風呂に入り、次にお風呂に入る。（だから、正確には”冷温浴”になるのだが）それを繰り返して、最後は水風呂で終わる・・・というもの。最初から水風呂に入るのは危険だし（しかも、家庭に浴槽が２つもあるうちはない）ぬるめのシャワーをかけてから、お風呂に入ってみる。私の場合、「最初は足の先だけ水をかけて、だんだん上にかけられるように・・・」というのは失敗だった。いくら気負っても、ひざから上にかける勇気が出ない。そこで、ぬるま湯を全身にかけることから始めてみた。大成功！！と言っても、この季節、３５度以下のシャワーを浴びたことは無い(^_^;)

  2005年02月22日

• アトピーは治ったんです（その５）

  アトピーの原因は、「ストレス」という人もいれば、「副交感神経優位」（つまり、心身両面の甘やかしすぎ）という人もいる。でも、私の体験からは、「アトピーは”腸の病気”ではないか」と思った。これは、のちに出会う『血液リンパ循環療法』の先生に、初めて電話で問い合わせをしたときに「ああ、アトピーね。それは小腸が悪いんだから、簡単、簡単！」と言われ、治療を受けたことで確信に変わる。さて、半年に渡った好転反応（つまり、ステロイドの離脱）だったが、２０年もステロイドを塗り続けてきた体は、１度では済まされなかった。お灸の刺激（血行促進）により、それまで”仮死状態”になっていた、副腎と腸が目を覚ますと、体に潜んでいた毒素が噴出す・・・という繰り返し。しかし、好転反応は時間が解決してくれる。そして、それは回を重ねるたびに確実に軽くなっていった。　

  2005年02月21日

• アトピーは治ったんです（その４）

  「なんか、かゆい・・・」と思い初めてから、体中が湿疹で覆われるのに一週間とかからなかった。猛烈にかゆい!!我慢などできるはずもないそのかゆみ。かいた端から、かさぶたは掻き壊れ、血とリンパ液で見るも無残な姿になった。親の心配も尋常ではない。しかし・・・私には、どこか体の奥のほうからスッキリしてくる実感があった。掻きまくったあとの爽快感！！（見てくれは刻々とホラー状態になっていくのだが）お灸の先生も、”待ってました！”という顔で「ここからが良くなるんですよ」と。その言葉どおり、体に溜まっていた毒素のようなものが噴出したあとは、日に日に皮膚も乾燥し、再生した肌がよみがえってきた。しかし、これを乗り切るまでには、半年という時間を必要とした。

  2005年02月20日

• 子供の”負荷”価値

  身体的、精神的、知的に障害のある子供を持つ・・・初めてそれを知らされたショックは、子を持つ人ならわかってくれるだろう。でも、それをハタから「不幸」とか「かわいそう」と決めてかかるのは待ってほしい。確かに「どうしてうちの子だけが・・・・」と、最初はどの親も考えるが、その精神的負荷は、”大いなる感動のタネ”であった・・・という場合が多いのだ。泥沼の精神状態で、もみくちゃになっている日が何日も続く。「この子が他人の子だったら、どんなに気がラクだろう」と考える。ところが、その泥沼が臨界点を越えると「そうだ、いつまでも泣いたり落ち込んだりしていても、何も変わらない！」と気づく。そこへたどりついたら、トンネルの出口は見えたようなものだ。本を読みあさったり、ネットで調べたり、経験者の話を聞いたりするうちに、ふと「ああ、私はこのために生かされていたんだな」と思う瞬間に、幾度となく出会う。今まで知る機会がなかった、または自分とは関係ないと思っていた新しい世界が、手招きしてくれているのである。すると”負荷”だと思っていた子供が、自分にとっては貴重な存在であることに気づかされる。障害を持つ子供の親が、時にいきいきとして見える理由はここにある・・・と私は感じている。

  2005年02月19日

• アトピーは治ったんです（その３）

  灸の先生は、５０代後半と思われる女性だった。私の尋常でないアトピーを見ても、動じる様子は無く、「ああ、きっと治りますよ」と言うメガネの奥の眼光は、知性と説得力を感じさせた。まずは、背骨を触診して”ゆがみ”の場所をチェック。先生によると、病気の原因は”ゆがんだ背骨”から来ることが多いらしい。「あなたの場合は、ここと、ここと・・・」と、瞬時にわかるようだった。モグサの大きさは、米粒くらいなので、「熱い～！！」と言っても、ほんの２～３秒。それでも、「重症患者」の私は、頭のテッペンから足の先まで、ツボというツボに灸をすえるため、１回の治療に２時間かかった。治療が始まって、一週間が過ぎた頃、私の体は見る見るうちにアトピーが消えていった。「やったー！！お灸ばんざ～い！！東洋医学の未来に栄光あれー！！」と大喜び。先生にも、ココロからの感謝を述べた。ところが、先生の口からは意外な言葉が・・・「普通は、こういう治り方はしないんだけどね～」それから数日後、その言葉を身を持って知る”好転反応”というステージが待ち構えていた。

  2005年02月18日

• アトピーは治ったんです（その２）

  ぽつぽつと出始めた湿疹が、全身に広がるまで数日とかからなかった。あわてて卵巣の手術を受けた病院へ行く。ドクターいわく「開腹手術すると、体内に細菌が入って、こういうこともあります」と。でも、痒みといい湿疹の形状といい、アトピーが悪化した状態としか思えない。えーい！もう、頼まない！２０年近く薬を塗り続けたって、一向にアトピーだって治らないじゃねぇか！自分の体は、自分で治してやるぜー！と、威勢良く向かった先は「灸」だった。

  2005年02月17日

• アトピーは治ったんです（その１）

  アトピーと最初に診断されたのは、３歳の頃（らしい）。それから、皮膚科との長～い付き合いが始まった。常にかゆく、掻いたところは小さなかさぶたが結集して、知らない人に振り向かれることも珍しくなかった。ステロイド塗布は昼夜を問わず、日帰りの外出でも、軟膏を持たずに出かけるのが不安なほどだった。風呂上りなのに、ほかの家族のように「あ～、さっぱりした！」という爽快感はなく、数分後に訪れる、乾燥による痒みと出血を制するように、ひたすらステロイドを塗る若き乙女。途中「体質改善」と称する注射を受けに通ったが、効果は無かった。そして２０歳のときに卵巣膿腫と診断され、その日のうちに摘出してしまった。「卵巣ひとつしかないから、早めに結婚してね」というドクターの言葉に送られ退院。その後、体中がすごいことになってゆく。

  2005年02月16日

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