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カテゴリ:どうなの?
昨日、大阪市の市道で遺体で発見された女性。
一週間前、自宅に押し入った強盗に、 生後わずか18日の愛息を殺された母親だった。 遺書めいたものがあることから、 歩道橋から飛び降り自殺をしたのではないかとみられている。 昨今、人が人を殺める事件が、起きない日はないといっても 過言じゃない。 都度、心痛め、やりきれない気持ちになるものの、 あまりにも頻発するこの手の事件は、 すぐに記憶から薄れ去ってしまう。 だけど。 人生を狂わされた遺族や周囲の関係者が、 命を落とした被害者の分まで生きようと 自らを叱咤する苦悩は想像に余りある。 亡くなった母親と、自身の大学卒業を待って 入籍する予定だった男性。 突然の凶行で、生き甲斐を失った彼女を支え、 生きることが供養になるのだと諭し、 前を向こうと、強い愛情で包み込むには、 彼自身の衝撃も大きく、また若すぎたのかもしれないけれど、 そこになにかしらの救いがなかったのかと悔やまれる。 孫と娘を相次いで失った、この女性の母親は、 私とほぼ同世代。 無惨に断ち切られた家族の歴史や、培ってきた生活の記憶と、 彼女はどうやって折り合いをつけていくんだろう。 こうした場合、やがては捕まるであろう加害者は、 彼女の自殺という事実も加味された上で処罰されるんだろうか…。 報道で知る端から消えていく数多の事件のなかで、 久しぶりに複雑な思いに至った事件だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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