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テーマ:それってどうなの?(234)
カテゴリ:どうなの?
社会人になって、ずいぶん長い年月が経つ。
以来、毎朝毎晩、駅で、街で、 見るともなしに見てきたさまざまな人たち。 そんな人たちの中に見られる、とある傾向のせいで、 コート姿の男性の後ろ姿に目をやるのが癖になった感がある。 コートのセンターベント-うしろのスリット部分-の しつけ糸を取らずに着ている人、あれがなんだか気になるのだ。 私はこの手の人たちを勝手に「ペケ族」と命名している。 しつけ糸はベントの裾の部分をバツ留めしている場合が ほとんどなので、「バツ」すなわち「ペケ」。 もちろん、やってること自体へのNGの意味も込めて。 このしつけ糸は、恐らくは製造の仕上げに付けられるもので、 輸送や陳列などを経る間にベントがめくれるなど、 型くずれを防ぐためのものであるはず。 ゆえに、購入後着用する際は取るべきものだ。 とるべきものだからこそ、「しつけ糸」で留められているのだ。 取るものではないと思っているのか(誰も教えてくれないかった)、 開くのがイヤでそのままにしているのか(ベントがある意味なし)、 ベントがあること自体に気付かないのか(論外) 後ろ姿を見ながら、いったいどんな人なんだろう…と思ってしまうのだ。 他にも、ウールのコートの袖口附近にしつけ糸で留めてあるラベル -カシミアやアルパカ素材であることを示もの- これをいつまでも付けたまま着ている人もいる。 電車内ではつり革に捕まっていても、座っている場合も 目立つ部分だけに、これも非常に恥ずかしい。 去年だったか。 うちの呑んだくれのひとりが、 ユニクロのサイズ表示のテープをTシャツの左胸に 長々と貼り付けたまま着ていたことがあって、 ひとしきり仲間一堂に大笑いされたことがあったけれど、 言ってみればあれとさして変わらない。 日々、見られていないようで、実は意外と見られている。 奇人変人ネタに飢えている人は、結構多いのだ。 いつもちゃんとしてなきゃねって、 自戒の念も込めつつ…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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