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今日の記事も病気や死に関係する。
[焼却炉内に2遺体]1人は80歳男性 自殺の可能性
色々な捉え方が出来る出来事だ。 自殺そのものの是非を語る人もいるだろう。 こういう老人が、こういう選択しかできなかった福祉、政治に問題があるとする人も居るだろう。 益々深刻化する‘老老介護’の限界を示す好事例だとすることも出来るかもしれない。 恐らく、冷静な分析としては子供もいない老夫婦が‘老老介護’の結果 共倒れになり死を選択した、で‘正解’かも知れない。 私にも、勿論‘正解’は解らない。 まあ、ずるい話だが、社会問題としても政治問題としても語らず、或いは道徳問題にもせず、 ひたすら、この二人が実際に死に至る情景だけを思い浮かべてみる。 周到に計画され、その計画通りに躊躇も無く実行されている。 燃料になる炭や薪を準備する。 準備を終えて、実際に点火するまで、ふたりはどんな会話をしたのだろうか。 内側からは閉められない焼却炉の扉を閉めるために縄を用意していたらしい。 点火は二人が載った、金属の隙間から容易にできたらしい。 熱さは病苦より苦しくなかったのだろうか。 具体的にどの曲かはわからないが、自分達へのレクイエムを流す演出も怠り無い。 しかし、生きたまま焼かれるふたりの魂を落ち着かせ、鎮めるのに十分だったかはわからない。 専門家が何故白骨化したか疑問だとしているが、とにかく二人は真っ白になった。 そして、その翌日、遺産は市に寄付する旨の手紙が届く。 私は、この男の壮絶にして完璧な自己完結の人生に、ある種のシンパシーを覚える。 勿論この実行が、男の独断的な美学ではなく、妻も納得していたという前提だが・・・。 もう、何年前の話か忘れたし、細かい事は記憶に無いが、 夫が既に死んでいるのにアルツハイマーの妻が何日間も食事を与えていたという事件があった。 発見された時にも、温かな食事が置かれていたという。 私の両親は‘幸い’4年前と1年前に他界している。 母に先立たれた父は、我が家が下野して面倒をみた。 我々夫婦の場合はどうか。 もう既に病気の私だが、もし‘億が一’80過ぎまで生き延びて、 同じような状況になったら妻はこう言うに違いない。 ‘死んでも嫌よ、あんたとなんか・・・’ そうなのだ、先ずありえないことを考える前に、熟年離婚のことでも考えるべきだ(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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