|
カテゴリ:競馬関連本の感想
学生時代にマージャンばかりやっていた話は何度かしたと思います。 その中で、最も影響を受けたのはこの本でした。何度も読み返した思い出が あります。 社会人になってからは、仕事の合間に同僚とやっていたくらい。もう10年 以上牌を握っていないので、点数の数え方も怪しいです^^; なぜ今この本か?と言うと、競馬をしていてこの本のことを思い出すからです。 私が良く拝見するブログにけいけんな豊富な毎日というブログがあります。 「データに基づいて競馬を深く知ろう」という考えで毎日大量のデータを無償で 公開されています。 そのブログ主催者であるけん♂さんはプロと打つくらいの腕前。 以前、けん♂さんのブログに「情報と直観と」というエントリで競馬とマージャンに ついて述べられておりました。 私もいつか書きたいと思いつつ、さぼっていたのですが^^;触発されて書くことを 思い立ちました。 競馬とマージャンの共通点はギャンブルです。 しかし、単純な丁半博打と違ってその内容は複雑。故阿佐田哲也氏はこういって ます。 >「大げさなたとえを持ち出せば、過密都市東京のごとく、実に多くのさまざまな >要素が混じり合い、もつれあって、言葉などでは収拾がつかない複雑微妙な実態 >になっている。」『Aクラス麻雀』より 競馬も同じで、「予想」「馬券の買い方」全てが複雑で簡単に言葉には表わせません。 たとえば、 友人が買った馬券が自分と同じだったとします。「何故それを選んだのか?」と聞いた 時、自分と全く同じになることはまず無いと思います。 そのためハズした時に「お前が買ったからハズれた(怒)」などと、奇妙な言い訳 もまかり通るのです^^; JRAのコマーシャル(ラジオ)にこんなものがあります。 >強い馬が勝つんじゃない、勝った馬が強いんだ。 沢山時間をかけて予想しても、初心者が買った誕生日馬券のほうが当たることもあり ます。「競馬は結果が正解」という言い方もできます。 コマーシャルは間違いではないのですが、結果からその正当性を主張しているような 感じで嫌な気持ちになります。 >強い馬が、必ずしも勝つわけではないんだ。 と言ってくれるといいのですが、宣伝文句としてはダメですね^^; マージャンでも、初めて牌を握った人間が勝つことがあります。高校の時に、初めてという 奴が「これでいいの?」と開いた牌が四暗刻でした。 マンガ家の故福地泡介氏はこんなことを言っています。 >おれは麻雀に理屈はないと思うな。打って和ればいいんだよ。要するに、あがれば >正解なんだ。(後略) それに対して畑氏は「そうとも言える」と言いながら、福地氏の牌譜から >「和ったものが正解だ」と公言してはばからない福地さんが、実は多くの技術を >身につけて打っている。(中略)むしろ和ったものが正解という瞬間を少なくする >ことが大切だと私は思うからだ。 と述べています。競馬も「勝った馬が強い」と言うのではなく予想、馬券の買い方など 「技術」が必要で、その技術を身につけることが勝利への道と考えています。 では技術とは何でしょう。こんなことも書かれています。 >「一冊や二冊の本で書いてある原理に頼っていると、むしろ弱くなり、負けが込む >結果になってしまう。」 >「麻雀には技術が必要である。その技術は、無数の小さな技からなっている。 >それをたくさん知り、場合場合で、適切に使い得る人が巧者と言える。 >たくさん小技を知れ!」 と書いてあります。 競馬も同じかなと最近思っているところです。1冊の競馬必勝法なる本を読んで 実践しても思い通りにいきません。(思い通りにいったら、大ベストセラーに なりますよね(笑)) 先日いつもお世話になっているガラスの競馬場様で販売された「馬券のヒント」 という本を購入しました。これは、主催している次郎丸さんがご自分の競馬に対する 実践経験から身に付けた「小技」が100個書かれています。 必勝本ではないのですが、競馬は「知っていれば買えた」「知っていれば買わなかった」 ということが回収率アップに繋がると思います。それは経験から来るところが多いことも 事実です。 競馬という不可解なものでも経験を積むことによって分かってくること、そんな「小技」を 沢山持っている人が競馬の達人だと思います。 先達の経験から生み出した「一言」が意外と一冊の必勝本より競馬の真理を語っている のではないでしょうか。 最後に畑氏はこんなことを書いています。 >「千回一得」 >(前略) >早急に結論を出さず、バランスよく、体で麻雀を覚えている人は本当に強い。 >千回摸打して一つの原理を習得するぐらいでありたい。 競馬も千レースをやって一つの原理を習得するぐらいなのかもしれませんね^^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[競馬関連本の感想] カテゴリの最新記事
|