きまぐれ梨日記

[ママのお仕事] カテゴリの記事

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• 見える！聞こえる！感じるんです…！

  【ママ日記】基本的に霊感やら超能力等は全く信じていない私。金縛りにもあった事はないし、スプーンを力以外で曲げたこともない（笑）また、身近にそんな力を持った人いなかったんで、テレビなんかであってても「絶対あれはヤラセ、ヤラセ～！」と思っていた。…が、しか～し！そういう力を持った人もいるかも…と思わざるおえない出来事が。そう、私がケアマネとして担当しているおじいちゃんの奥様の話。そのおばあちゃんはもう８０近く、腰が痛い、足が痛い、あそこも悪いし、目もよく見えん…といいながらも、おじいちゃんのお世話を献身的にされているごく普通のおばあちゃんだった。…だと思っていた（苦笑）ある日、そのお宅方面に外出の予定があったんで、ついでに寄ろうかと思い電話を入れたところワンコール鳴るか鳴らないかってほどの早さで電話に出たおばあちゃん…たまたま電話をしていた直後だったのか、かけようとしていた時だったのか、その時はあまり深くは考えなかった。そういうことが何回か続き、毎回笑いながら「○○さんから電話がかかってくると思ってた」「掛かってくると思って座って待ってたもんね～」「ほらね、○○さんからだった、やっぱりね～」なんていうおばあさんだったが、これまた全く気にもとめずにいた私。それどころか、同じ部屋の仲間達に話すと「○○さんとこって普段電話をかけてくる人が他にいないんじゃないの～」なんて笑ってみたり。そうこうしているうちに私が結婚してまだ妊娠に自分でも気がついていなかった時そう、二ヶ月にもなっていない頃に、そのおばあさんが持病で入院をされた為、お見舞いに行った時の事。おじいさんは介護者がいないということでショートステイ利用をされていたんで、その近況報告がてらと思っていったところ、トントン！とノックをした途端「○○さんやろ～、入らんね～」と。驚きながらも病院に入ってくるのをどこかで見たのかと思い気にしてはいなかった。暫く話をして失礼しようとした時、おばあちゃんはグフフッ♪と笑いながら「ねぇ、教えてもいいかな～♪あぁ、まだやめとこか～」と少女のようなしぐさで（苦笑）そこまで言われると気になって帰れない。「え、なんですか～！？教えて下さいよ～！」とお願いすると「あんた、妊娠しとるよ♪あぁ、かわいらしい…、あ、まだどっちかは言わん方がよかね！楽しみやけんね～」とおっしゃったではないかっ！！！しかも、そのついでに自分の不思議な力の事も話て下さった。このおばあちゃん、小さい頃から先の事がわかる力があるんだと。でも仲間外れにされたりしたくないもんで、誰にも言ったりはしなかったんだと…。で、こんな事言ったら気味悪いでしょ～！？だから誰にも言ったことなかったんだけどね。…と。だから、私のおなかにいる赤ちゃんも、もうどちらかわかっているけど教えないでおくねって。もちろん、その何週間か後に産婦人科で妊娠が確定した。だから、今までの電話も掛かってくることはピピッと感じていたのだと。そう、その日にフラッと病院に立ち寄ってくれることも分かっていたのだと…。あまりの出来事に「はぁ…はぁ…。はぁ…」としか言えなかった私。でも、うちのパパがどうしても女の子が欲しい欲しい！と言っていたもんでその翌月に訪問した時に「赤ちゃんはどっちか教えて下さい～！」と頼み込んで教えてもらった。１０ヶ月後に生まれた赤ちゃんはその通りの女の子だった…。この不思議な力で人の人生を左右してはいけないと思うから、今までは絶対何が見えても、分かっても感じても誰にも教えたことはなかったの…。といつも言われていた。その時、そのおばあちゃんは右目の奥の手術できないところに動脈瘤ができ、その動脈瘤が神経等を圧迫したりして日常生活にかなりの支障をきたしていた。が、「毎日右手をね、こうやって動脈瘤があるだろうってところに当てて、力を送ってるの。手術はできない場所って事だから少しずつ小さくしようと思って…」といつも言われていた。自分がどうかなっては、お父さん（夫）の面倒をみる人がいなくなる！という思いで神にもすがる思いでそうやってあったのだろう…いや、ほんとにそんな力があるようにも思える…。その後、私は出産の為一年程育児休暇をとることになり、そのおじいちゃんの担当ケアマネは他の事業所の方にお願いした。そのため、お会いすることもなく、情報も来ないのだが、時々ふと思い出す。なんだかおばあちゃんの不思議な力で、二人は寄り添いながら楽しく生活をされているような気がする。

  2006/07/01

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• 本格的な防災訓練…

  【ママ日記】私の勤める病院では、年々防災訓練が本格的になってきている。平日の夕方に予定されるこの訓練、参加者はその日の勤務者で都合のつくもの。この病院に勤めて５年目になるが、在宅のケアマネをしている私は基本的に訪問の為外出していることが多く、今まで参加したことがなかった。が、今年は育休からあけて間もなかったこともあり、たまたま訪問の予定も入れてなかったもんで参加に○をつけてはいたのだが…当日の訓練では基本的に夜勤をすることがある看護師、ケアワーカーが中心になって行われる。なもんで、私は運ばれる患者役になっても、後で駆けつけた職員役になってもどちらでもいいやとさほどきにしていなかった。で、私は途中で駆けつけた職員役で３階病棟の助けに協力しに行くようになっていた。後から行って、１、２人運ぶんだろうなと…。しか～し！、これが甘かった！！！当日の昼休みに「今日さ～、２時から救護役の人達はミーティングがあるらしいよ」って。確かに書類が何回か回覧されていたが、あまり重要視していなかった私は見落としていたらしい。「えぇ～！そんなのあるの～！？せからしぃ～！！」という私にこの訓練がどんなに真剣な訓練か、どんなに大変な訓練かを切々と語ってくれ、トドメには「そうそう、このヘルメット着用ですよ～！」と。今さら事の重大さに気がついた私…（涙）しかも、ヘルメットだなんてっ！！！勘弁してくれよ…。中学生の時、チャリ通でいい距離だったのに、ヘルメットをかぶるのがイヤだから３年間歩きで通学してたことなんてみんな知らないでしょう！？そんな私にコレをかぶれと？？？あぁ、今すぐ足を骨折でもして急遽参加できなくなりたい（苦笑）みんなにかぶれかぶれ♪と言われ、とりあえずひとかぶり…。笑いの渦が…（涙）そう、人一倍どころか、人100倍ほど髪型を気にする私を知っている同じ部屋のみんなは私のヘルメット姿を見て、明らかに楽しんでいる…こんなことなら今日は前髪を下ろしてくるんだった…しかも、横髪を耳にかけてたらクリンッ！と型がつくから嫌いなのにぃ～～～！ってジタバタ、グジグジいってるうちにミーティングの時間に。病棟にあがり、説明を受ける。今回は病棟ごとにタイムキーパーもいるらしい。16時に火災発生、すぐにヘルメットをかぶりロビーへ。ロビーにはおもむろにヘルメットをかぶった院長が…に、似合わない（苦笑）そこで１５分待機（後で駆けつける役の為）その後救護役のほか４名と共に３階病棟へ駆け上がる。で、夜勤者役の人と合流し、救護に向かう。患者役の職員を決められた場所までレスキューマットやらシーツやらで次々運んでいく。とりあえず、タイムキーパーが夜勤者だけの時の１５分で何名、救護者が加わって１５分で何名救護できるかをカウントしていることもあり、一心不乱に運び出す。あ、誰かがビデオも撮るらしいっていってたな～なんて思い出す間もなかった。予定された時間内にどうにか全員の救出ができた。汗ビッショリ…ヘルメットが恥ずかしいのなんのといってた私とは別人のように救出に全力を注いだ。その後に反省会があり、タイムキーパーからの報告。そして、参加した職員からいろんな意見がでた（職員同士の声かけがもっと必要だとか）私が一番思ったことは…取りあえず、防災訓練より何より、いかに火事や災害を防げるかに力を入れたほうがいいのでは！そして何より、普段体を動かしていない私、最初に３階まで駆け上がった時点でかなり両足の太ももプルプルで膝がガクガクだった（苦笑）どうにか全員を助け出したが、終わった途端倒れ込みそうな程力尽きていた事。そう、もっと体力をつけなくてはってことが私の一番の反省点だった（笑）あぁ、きっと全身筋肉痛に襲われること間違いなしだわ…（涙）

  2006/06/22

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• 出ました！「どろんこ劇団☆」

  【ママ日記】やって来ました！「どろんこ劇団☆」…そう、これは忘れたいが忘れられない私の過去…（涙）特養に勤めだして３年目、在宅部門への異動が叶い楽しい毎日を過ごしていたある日…支援センターの職員と、デイの男性職員達で定期的に「介護教室」をされていたのだが突然、その一人の職員が辞めることになり、人手が足りず一度だけの約束で私が借り出されることに…これがアリ地獄への入り口であろうとは知りもしなかった…この「介護教室」、毎回テーマを決める。例えば福祉用具の紹介とか、こんな時、こんなサービスがあるんですよ～的な説明やらをじいちゃん役、ばあちゃん役、職員役司会者なんかの役に徹して「にわか劇場」風にして佐賀弁丸出しで面白ろおかしくやるのだ。見るのは楽しいが私は絶対にやれない～！と思っていた私がばあちゃん役なんかをするハメになるとは…最初は施設の訓練室でやっていた。近所の方や民生委員さん、自宅で介護をされている方なんかが２，３０名ほどいつも見にこられていた。やるとなったら中途半端にやれない性格の私が災いしそんじゃ～誰よりも笑いをとってやるぅ～！とばかりに闘士！？を燃やす（苦笑）お決まりのカツラをかぶり、誰にも「そうしたら」なんて言われもしないのにホッペはおてもやんのように真っ赤に塗り、眉ペンで顔中にシワを描きまくり衣装を身にまとい、杖をついてヨレヨレと舞台に上がる。もう、この格好だけでウケまくる。そして顔見知りの方からは「あれ、○○さんやなか！？」なんて声が。でもほんとにこの「介護教室」は大盛況で！そんなこんなでウワサがウワサを呼び、あちこちの公民館から「介護教室」依頼のお声が掛かるようになった。ふと気がつくと「恥ずかしいからいやだ！いやだ！」と言っていた私は毎回練習に呼ばれているではないかっ！で、いつからか「どろんこ劇団」と誰かが命名し、私はれっきとした劇団員となっていた（笑）そして極めつけは天下の「玉屋」で何かのイベントがあるっていう時にこの「介護教室」の依頼があった事。私達はいつもより念入りにシワを描き（笑）、いつもより余計に佐賀弁をまくし立て、天下の「玉屋」に挑んだ！？のであった。ほんと、なにが「どろんこ劇団」なのさっ。このお陰で私の人生に泥がついたよ、まったく…（涙）訪問先では「あー、あの『どろんこ』の人やろー！」なんて言われる始末で。ほんとに忘れたいが、疲れた日にはまだまだ夢に出てくるくらいでして。誰か、この記憶をレーザーで焼き消してはくれまいか！？

  2006/04/13

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• 施設のお仕事で最も苦手とした事は…

  【ママ日記】特養に勤めていた頃、一番苦手だった事は「レクレーション」だった。基本的に人前に出て何かをするのが嫌いな私、レクの担当に当たった日は気が思いのなんのって。しかも、同じ時間に「お花クラブ」「楽器クラブ」やらがあり、ホームの中での元気さんはそっちに借り出されるため、レクに集まるのはリクライニングの方が半分程…。「季節の歌を唄いましょ～♪」っていっても、音楽を流し鳴り響くのは私の声だけ（笑）ま、音楽療法ととればいいのだが。では「ボール回しをしましよ～♪」と提案しても、動き回り息を切らすのは私だけ（笑）しかも、手足は不自由だが、口だけは誰よりも達者な利用者の方からは「毎回、みんなすることが同じで面白くないね～！」と厳しいお言葉が…。で、みんな試行錯誤して「しりとりしましょ～♪」って始めても、一人しりとりになるわけでして。主任や指導員なんかは「もっとみんなが楽しめるようなもんやって！」と言ってくる。そしてみんなが集まるお昼の休憩時に「なんかね～統計によるとＡ型の人がやるレクは面白くないらしいってよ。なんかの研修で聞いたことある。」などと、レクを苦手とするＡ型の私を地獄に突き落とす発言もありで（涙）じゃ～アナタ達がやってみぃ！と心の中で思う私で…そんなある日、いつも明るく元気な先輩がレクの担当だった。ホールからはみんなの笑い声が！そう、この先輩は毎回いろんな事を考え出し、やってみせる。まず、何が違うかって、自分自身が楽しんであるところ！なんか被り物してオチャラケて踊ったり、利用者の皆さんも巻き込んで被り物して「にわか劇場」みたいなのしたり。でもメンバーがメンバーなんでほんとひとり芝居なんだけど（笑）だよね～自分が楽しまなきゃみんなのも楽しくないよね～。でもそんな風にできないのね、私は。だから私は音楽流して、日頃手がいき届かない「爪きり、耳掃除」なんかを順番にやったりしてると「○○さんはレクでなんもやってないじゃない！」と主任からは裏で非難ゴウゴウだったり。今考えれば職員それぞれのレクのパターンがある方が楽しいやんっ！って思えるんだけど。在宅のヘルパーに異動になった時は何が嬉しいって、レクをしないでいい事！と最初は思ってたくらい。ま、それなりに、それ以上に難しい事はあったけど…で、今になって子供ができて一緒にＮＨＫの番組なんかを見てると、言うんですね～！「ママもやって～♪一緒にやろー♪」って（苦笑）これがまた、恥ずかしいもんでチマチマやってると余計に恥ずかしいというか何というか…お歌の手遊びなんかも実は苦手とするところで…。あ、何か音程狂ったかな…！？なんて気にしてると手が止まり…で。別にそんな事気にもしない２歳児の姫なんだけど、「おかあさんといっしょ」のお姉さんのようには、やっぱりなれない私なのでした。

  2006/04/12

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• ケアマネといっても十人十色で…

  【ママ日記】そろそろ仕事復帰の時期が近まってきた。育児休暇に入る前は一年間「介護療養型医療施設」でのケアマネをやっていた。勉強にはなったが、やっぱり私は施設や病院より在宅が好きなんだな～と実感した一年だった。今度はまた、在宅のケアマネに戻れるんで楽しみ～。やる気満々♪この仕事をしながら思うこと、一口に「ケアマネージャー」と言ってもほんと十人十色だなと。研修に行くとよく思う。ケアマネとしての研修を同じように受け、同じような仕事をしているはずだがいざ、グループワークなんかで一つの事例でケアプランを立てた時、内容に違いが出てくる。そう、ケアマネの資格を取る為の基盤となる国家資格は長年看護師をやってきた方、栄養士だった方、ＰＴ、ＯＴをされていた方、私のように介護福祉士だったものなど職歴もさまざまで…その上、みんな性格も生活環境も価値観さえも全て違うのだから、同じプランが立つはずがない。どんなケアマネが担当になるかでプランの内容が変わってくると考えるとりょっと怖い気もしてくる…利用者の方にとって、どんなケアプランが一番いいのか、自分の立てたプランが正解なのか、間違っているのかなんてやってみなければわからない。そのプランでやっていきながら、利用者の方に合わせ、内容を検討してくうちに、このプランで良かったのか…と答えが見えてくるように思う。利用者の方はたまたま関わった事業所で、どんなケアマネが担当になるのかわからない。もちろん担当者とどうも合わないから、別の人に代えてほしいという事は出来るがなかなか言える人も少ないのではないだろうか…きっと利用者、家族の方は初めて介護保険と直面しただけでも不安な上「どんな人が担当のケアマネになるのか…」と心配されているに違いない。私は自分が担当になった利用者の方に「あぁ、担当がこの人でよかった！」と思ってもらえるようなケアマネになりたいと願っている。「介護する側、される側」のような関係ではなく、利用者、介護する家族野方も含め、何でも話せる娘のような、時には孫のような、妻！？のような存在になれたらいいなと思っている。あくまでも、理想の理想ではあるが（苦笑）

  2006/03/23

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• ヘルパーのヘルパーはいったい誰が…

  【ママ日記】２４時間体制でヘルパーをやっていた時、ヘルパーの夜勤程怖いもんはないと思った。怖がりの私、施設での夜勤も毎回心臓バクバクだったのに、深夜に夜道を渡り歩くなんて！しかも駐車場がないお宅もあり、そんなとこは車を近くに停め、真っ暗の中、懐中電灯を片手に歩いて行かなければならない。その怖いことといったら！！！その頃はまだ「防犯ベル」なんかが今のように出回っていなかった。ヘルパーの一人が、たまたま家にあったから…と持ってきたその防犯ベルを夜勤バックに結びつけることにした。そう、自分の身を守るために…それがまた、接続の部分があまくなっていたのか、そんな造りなのか、バックから何かを出そうとする時に引っかかり、外れてしまい鳴り響くこともよくあった。ある晩、私が夜勤の時…いつものように近くに車を停め、歩いて数メートルのお宅に行く途中いつもはついているはずの外灯が２、３日前から切れているとは聞いていた。ただでさえ暗い夜道なのに…と思いながら懐中電灯をバックから取り出そうとした時、やってしまった…見事に防犯ベルに引っかかり抜けてしまった！途端に「パオンパオン！」だか「ピィオンピィオン！」だかの耳障りな音が鳴り響いた。時間は深夜4時近く、それも住宅街で…早く差込み音を止めなくては！…頭の中は近所にの方が沢山出てきたらどうしよう…「怪しいものではありません！私は○○のヘルパーです！そこのお宅に訪問の途中で…」と笑顔でハキハキと答えなければ！と頭の中ではそれを繰り返し…ところが慌てるもんで、なかなかハマらず悪戦苦闘しどうにか音が止まる。ふと、顔を上げると…だぁ～れも、いない…窓から見ているような人も見当たらない。あれっ！？このベルはいったい何の為！？こんなに鳴らして、これじゃ～ほんとに助けを求めた時、誰がいったい…そんなこといっても夜勤業務は続くのだ！今日もヘルパーは、この役立たず！？のベルを気休めに持って行くのであった。

  2006/03/19

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• ヘルパー参上♪…在宅での試練（その1…虫！現る）

  【ママ日記】夕方、その日の訪問を終え、事務所で記録をしていると電話が鳴った。出てみると家事の援助でヘルパーが入ってる、一人暮らしのおばあちゃんだった。このおばあちゃん、もう歳は９０近いが元気元気♪腰は「くの字」どころが「つの字」程に曲がってあり、どうも目もあまり見えてない様子…生きがいは庭で作っている少しばかりの野菜達（近所の方の手助けで）毎日毎日、頭がクラクラする…心臓がドキドキする…足が痛くて思うように歩けないといいながら畑を見に行くのが日課。このおばあちゃん「あ～、アンタ○○さん！？良かった～ちょっと来てくれんね！」と。動機が打って、目がチカチカして…との事だったもんで、また血圧が！？と思い急いで訪問すると、居間に横になってあり、か細い声で「もうダメかもしれん…目がチカチカしてほら、星がチカチカ…」を繰り返す。これは大変！と心配するが、バイタルはいつもと変わらない…。他に変わった様子はないが。天井を見ながら、「あぁ～目が、目が」と繰り返すおばあちゃん…どうしたものか…暫く横になってもらい様子をみるかと考えながらふと上を見ると、さぁ大変！！！なんとまぁ、天井から吊るされた電灯のところから、わんさかと羽アリが出てきて飛び交っているではないか～！死ぬ程虫嫌いの私、一気にここから逃げ出したかったがそうはいかない。隣の部屋におばあちゃんを非難させ、施設に連絡。殺虫剤を取りに来いとの事。で、命からがら退治して始末する。古い古～いこの屋敷、この事態に決して驚きはしなかった…隣の部屋のおばあちゃん、部屋に戻り「あら、目のチカチカの治ったごたっ！」と笑顔。そう、この羽アリが飛び交うのを見て、自分の目がチカチカしていると思い具合が悪くなったようだ。一方、私はというと全身鳥肌状態で、引きつった笑顔のまま、今は絶対、私の方が具合が悪いかも…と思いながら失礼した。夜勤の時の事。２時間おきにＰ－トイレ誘導に訪問していたお宅。夜間は寝室のベット横に置いてある。いつものように電気をつけて介助にてＰ－トイレへ誘導し、台所にお茶をつぎにいった時「ヒャ～！」だか「ヒョ～！」だかの声が聞こえたもんで、駆けつけると正面の壁を指差し「取って～！取ってぇ～！早くっ早く～！」と。そこには子供の手の平サイズの足の長～いクモがぁ～！！！私も「誰か～！取って！取ってぇ～！」の心境であるが、そんなこといっても私とおばあちゃん以外、誰もいない厳しい現実…とっさにテレビの横のハエ叩きを取り「どこかに行ってくれ～！」と思いながら振りかざすと「サササササァ～！」っと、希望通りどこかへ行ってくれ、一件落着♪…じゃなかった。「ほら！ちゃんと見つけて殺して～！じゃないと寝られんよ！」と。エェ～！殺すの～！！確か夜に出るクモって「ヨロコブ＝喜ぶ」で、縁起の良いクモだから殺しちゃいけない！って私の実家では言ってたよ～。こうして書いてみると「ヨロコブ」が、どう「クモ」と関係しているかは疑問に思うところなんだけど、そんなことはどうでもいい！「寝られん！」と言われちゃこのままにしておけない。あの素早いクモを探し回り、逃げまくるクモを狙ってか、狙わずか！？狂ったようにハエ叩きを振り回しているうちに仕留めてしまった！？「ヤッタ～♪」と喜んでる場合ではない。そう、私にはその丸まったクモちゃんの後始末も残っているのだから。その様子をＰ－トイレに座ったまま見ていたおばあちゃん、がひと言。「あんた運動神経のよかね～！運動選手にならんばやったもん♪」とパチパチと拍手。いやいや、私運動神経ないです。自慢じゃないけど、体育で「２」をもらったこともあって…ちょっと放心状態のまま「エヘへッ♪」と笑うしかない私。どうか、縁起のいいクモ！？を退治してしまった私にバチがあたりませんように…と思いながら、何事もなかったように次の訪問先に行くのであった。

  2006/03/17

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• 在宅生活の限界とは！？

  【ママ日記】かつて、ヘルパーをしていた頃、娘さんより相談があり「最近一人暮らしをさせている母親の物忘れがひどく、薬を飲み忘れていることが多い。自分は県外にいる為、週末には行くようにしているが薬は溜まる一方で」…とのことだった。早速、服薬確認で朝に一回、ヘルパーが入ることになった。まだ６０代で足腰はピンピンされており、家の中を走り回るほど（笑）明るくお話好きでヘルパーが来るのを毎回心待ちにされていた。カレンダー方式の薬いれを作り、朝訪問した際にその日の分（朝、昼、晩）の薬はいつも座ってあるちゃぶ台の上に貼り付けておく様にした。半月あまりはそれでどうにか服薬は確実に行えたが、それでも少しずつ飲み忘れが出てきて、もの忘れがひどくなってきた。それは薬だけに留まらず「財布がない…」とオロオロ…。一緒に探すがなかなか見つからない。どんな財布だったか尋ねると「黒の長四角の…折り曲げないタイプの財布」と。トイレから風呂場から冷蔵庫の中まで見てみるが、見つからなかったと訪問したヘルパーからの報告。夕方、再度訪問し探し回ったところありました！そう、冷凍庫の中に…。何故さっきのヘルパーが気がつかなかったのか！？それはほんとにそっくりの焼き海苔の束が他にいくつも入っていたから。私は、焼き海苔って冷凍できるの！？とそっちの方にもビックリで（笑）それからは、ご飯を仕込んだといわれるが、ジャーは流しに置いてある。そう、ジャーには入れず、炊飯器に直接お米を入れてあった。幸い、スイッチは押したとの事だったが、コンセントが入っていなかった。ある時はなにやら台所でグツグツとお鍋を火にかけてある。見てみると中にはミカン一個と缶詰のままのツナ缶がゴロンと入っていた…ある時は靴が一足もなく、散々探した結果、コタツの中に全部揃えて入れてあった。何かある度に娘さんに電話で連絡していたがそれもまたお互い大変で。なので、娘さんの家にファックスがあったもんで、毎日の記録を送るようにした。何度も「いつなにが起こってもおかしくない状態である。特に火を使われる為、ヘルパーの巡回だけでは限界では…」と話をするが、娘さんは県外で保健婦をされており、家庭もある。こっちに来ることはできない。お任せします！の一点張り。いろいろ話し合い、週末だけは娘さんのお宅に連れて行かれるよう事になったが、ついた途端「帰る！」と落ち着きがなくなり家を出てあちこち行かれる為どうにもできないとのことだった。本人が望む在宅生活を少しでも継続できるようにと考え、日中のデイサービスの利用を増やし、食事は配食、ガスは外の元栓を締めておき、ヘルパー訪問時だけ開けてお湯を沸かしてポットに入れたりと必要な事を行っておく。それでも、自分ではなんでもできると思ってある為、なかなか対応が難しいところで…。洗濯機の使い方が分からなくなったらしく、下着等を手洗いしそのまま廊下等に並べてあることが出てきた。娘さんと専門の病院への受診をと考えている矢先、風邪をこじらせ長期に渡り入院されることとなった。在宅生活の限界はどこで決めるか！？危険が伴うような状態になれば、やむ終えないとも思うが、毎回頭悩ますところである。今年で７７歳になる実家の父は、私が結婚してから一人暮らしをしている。最近、冷蔵庫に賞味期限切れのものが増えたり、家の中が少々散らかってきたりと気になりだした。かといって、いくら一緒に住もうといっても、自分の家がいい！との一点張りで。近所に顔見知りの人たちがいる住み慣れた家で、自分のペースで気ままに暮らしたいという気持ちも充分にわかるが…。仕事でも、私生活でも頭悩ますところである。

  2006/03/16

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• 施設での忘れられない悔しい思い出…

  【ママ日記】あれは特別養護老人ホームで介護士として働き始めて間もない頃の事。その当時、勤め出した施設では介護主任、婦長、指導員が３人でタッグを組んで自分達の地位を守っていこうとしているようなおかしな体制であった。そのせいか、毎年新人が入っても半年も経たないうちに辞めて行くようで、私が入った年も私以外の新人は半年足らずでみんな辞めてしまった。とりあえず、逃げ出すような辞め方だけはしないでおこう！と思い、自分で納得いくまではやってみようと頑張っていたある日…私が担当する利用者の方の娘さんが面会に来られていたので、声を掛けるとなぜか利用者であるおばあちゃんも娘さんも泣いておられた。どうされたのか聞いていいものか…と考えていると、娘さんが泣きながら「ちょっと聞いて下さい！昨日、主任さんがフラッと世間話をしに部屋に来られたらしく、おばあちゃんはトイレと言い出せず我慢していたがどうにもならず、漏らしてしまった。それを見た主任さん『あら～！大変、大洪水よ～！汚い汚い！誰か～、何か拭くもの持ってきて～！』と廊下に響き渡る声で叫んだんだとおばあちゃんが泣きながら私に話しました」とのことだった。この利用者の方は頭はもちろんしっかりされており、どちらかというと上品でプライドの高いタイプの方。明らかな麻痺等はないが、年齢と共に手足の筋力が低下し動作が緩慢になってあり、ベット横に置いてあるＰ－トイレへ自力で移動されるものの、間に合わないこともしばしばみられていた。それを誰にも知られたくない為、ベットマットの下に汚れたパンツを隠したりされている事はみんなが知っていることだったのだが…その話を聞いて、つい一緒に涙してしまった私。どんなに恥ずかしく悔しかったことだろうか…なんともいい言葉が見つからず、ただ思い出して涙を流す利用者の方の背中を擦ることしかできなかった。で、「この事は主任にはもちろん、誰にも言わないで…ここに居づらくなるから」と言われた。事件はその後に起こった。次の日の朝の申し送りの時、私が主任に名前を呼ばれ前に出ろを言われた。そして「○○さんは私達の裏切り者です！」ととんでもない事を。昨日、私に話をした後、どうにも我慢できず施設長のところに駆け込んだらしかった。で、その時に「これを話したら担当の○○さんも、一緒に涙を流してくれました」と言われたらしく、その後主任が呼ばれたとの事だった。ここで主任は「○○さんのせいで私は完全に悪者にされました。皆さんはどう思いますか！？こんな時は同じ施設の職員として主任を守るべきでしょう！」と。「それを、そうですね～ひどいですね～。と言って一緒に泣くなんて介護者失格です！そんなことも分からないのなら辞めてもらってもかまいません！」と一方的に。「ひどいですね～」なんて言葉は言ってない。…が、日頃から主任の砕けすぎている声掛けや暴言とも取られかねないような発言は気になっていたのは事実。きっとそんな思いが態度に出てしまったのだろう。私は一介護士として、この話を聞いた時どう対応するべきだったのだろうか…「そんなことないですよ～主任も悪気があったわけではなく…」と庇うべきだったのか…その後、その利用者の方は娘さんが「心配でこんな施設にはおいておけないから…」と自宅に連れて帰られた。その出来事があってから、かなりの間主任、婦長は挨拶さえも目を合わせることさえもしてはくれなかった…辞めたいと何度も思ったが、ここで辞めてしまったら全てが自分の非だと認めたように思われる！と考え、可愛がってくれた先輩方に支えられどうにか頑張れた。その後、在宅に移ったが、時折この時の出来事を思い出す…利用者の方、娘さんの気持ちと、どうする事もできなかった自分に対して、いろんな思いが混じった涙がやっぱり出てくる。あれから１０年以上経験を積んだ私だが、今だったらどんな対応ができるのだろう…と考える。

  2006/03/14

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• 怖がりでは老人ホームは勤まらない！？

  【ママ日記】この時期になると必ず思いだし、ゾゾゾォ～！っとなることがある。以前、老人ホームに勤めてた頃「ひな祭り」が近づくと一階の玄関前に「お雛様」が飾られていた。これがまた豪華なお雛様ではあるが、施設長（かなり高齢！？）のお母様の代からのものらしく、よくよく見てみるとホント怖いもんだった…顔の一部分が剥げ落ちていたり、三人官女の一人の手首から先がポッキリおれてなくなっていたり、髪の毛が異様に乱れ、ある部分が長くなっていたりで。ただでさえ、老人ホームでの夜勤ってなんて怖いんだろう…といつも泣きそうだった私なのに、そんな私を面白がって優しい！？先輩方が「あのホール奥のトイレさぁ、誰かが入ったのを感知して水がジャーって流れるようになってるけど、絶対誰も入ってないよ！って時にいきなり流れる音がしたりするよね～」から始まり「そうそう、この前ね、夜中にあっちの非常階段からズリッズリッ！と足音聞こえたってよ」なんて話を夜勤入り直前の私に聞かせてくれた。で、極めつけは「今日ね、例のお雛様の飾りつけしてあったよ！あ、今日の夜勤ん時にチャリチャリ…チャリって鈴の音が聞こえたら足元気をつけてね、一列になって廊下を歩いてあるかもしれないから踏まんようにねぇ！」と凍りつく私を置いて帰って行く。夜勤帯は二人体制。で、二階と三階にひとりずつに分かれて仕事をし、三階を受け持った方が一階の薄暗い洗濯室にオムツやなんかを夜勤中に何回か回しに行かなければならない。その日はペアの先輩がずっと三回が続いてたってことで、私が三階を受け持った。怖い…怖い怖い～！と思いながらも業務に追われ夜勤も中盤に差し掛かった時、一階の洗濯室へ行かなければならない時が来た…エレベーターが開いた目の前にデーン！と飾られているらしい「お雛様」を見ないように見ないようにとオムツの台車をゴトゴト押して通りすぎようとした時、台車のタイヤに何かが挟まった！？あれっ！と、しゃがんで手でとったところギャアァ～！「お内裏様の生首」じゃんよ～！！！その時、叫んだかもどうやって三階にあがったかも覚えてないが、当直室にノックもしないで駆け込み半狂乱で当直者に助けを求めたと…ゴロンと横になり深夜番組を見ていた指導員さんは「首が～首が～！」と意味不明のこと口走る私を見て、入所者の方に何かあったのかと思い焦ったと。後で当直者だった指導員さんに聞かされた。なぜ、お内裏様の顔がゴロンと落ちていたか！？ちょうど飾ってある所は曲がり角で、急いで通ってると雛壇に当たる人も少なくはなかった。おまけに古い古いこの人形達。体の部分にチョコンと頭を乗せているような状態だったことも翌年に知った。その上、その指導員さんには「あん時の○○さんの顔が一番怖かったって～！」と散々笑い者にされ続けた哀れな私…。…が、なぜ私の夜勤の時に限って！！！その日の夜勤は洗濯回しは先輩がやってくれ、どうやって仕事を終えたかも記憶がない…ただ、あの時の指導員さんがミッキーマウスがいっぱいついた真っ赤のトランクスだったことだけは早く忘れたい…

  2006/02/22

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• じいちゃん、ばあちゃん大好きさ～♪

  【ママ日記】何を隠そう、私はじいちゃん、ばあちゃんが大好きである！美容室や買い物中なんかに店員さんにアレコレ話しかけられるのは嫌いだが、赤ちゃん連れだとスーパーなんかでよくおばあちゃんが話しかけてきてくれるのは大歓迎♪「待ってました！」とばかりに話出す私…で、日焼けして指の爪が真っ黒だったりすると「あ、何か野菜でも作ってあるのかな～」と、腰や膝が悪そうであれば「どこの整形外科に行ってあるんだろう…」と考え、自分で買い物ってことは老夫婦世帯か！？など、猛スピードでいろんなことが頭の中を駆け巡る。…これは職業病だろうね、きっと。短大卒業後、特別養護老人ホームに就職し大好きなじいちゃん、ばあちゃんに囲まれて、不規則で多忙な毎日を過ごしていたある日、職場の先輩が「ダメだ！老人に囲まれただけの毎日じゃ若年寄りになってしまうぅ～！」っことで、出会いを求め！？スポーツクラブに行きだし、そこでステキな彼と出逢ったという話を聞いた私。「そうだね～！私も自分の世界を広げよう！…で、あわよくば…♪」と考え、何か習い事を始めることにした。何にするか考えた末、アクティブ派ではない私は「陶芸教室」に決めた！今考えれば、ステキな王子様との出会いを求めるには、ここは間違っていると思うのだが、その時の私は気がついていなかった…もともと物を作るのは好きな方だった私、見学に行った日から即ハマッてしまった。何より私を引き付けたのは、ここの７０歳ぐらいのじいちゃん先生だった！これまた、さすが芸術家！といわんばかりの頑固一徹で誰も踏み込めない自分の世界を持っていらっしゃる！！月謝を納めれば、自分のいい日に何回行ってもいいってことで、不規則な仕事の私にもピッタリ！でもって、ステキな出逢いでもあればサイコー♪…が、ある日気がついた！ここはある意味デイサービスのようであると。そんなに毎日朝から時間を持て余してる若者！？がいるはずはない。よくよく来ている人を見てみると、年金もらってありどっかに湿布を貼ってあるような！？方ばかりで、お茶菓子、弁当持参で手は殆ど動かさず、殆どの時間が、嫁の愚痴か孫の自慢話大会になっている。しかも「腰が痛くて土練りが出来ない」と言いながら「今日はこういうのを作ってみたくて♪」と桐箱に入った柿右衛門だか何だかの壺を大事そうに抱えてきたり…先生でなくても、私が「そんなもん、できるかぁ～！！！」と叫びたいほどであった。暫く通って気がついた！シマッタ…これじゃ職場の環境とあまり変わらないではないか！話を聞いてもらいたいおばあちゃん達、普段は一人暮らしなもんでここぞとばかりに話しかけてくる先生の相手をしながら楽しい反面、できれば時々でいいから、一人で黙々と土をいじりたいなと思う私。きっと私はじいちゃん、ばあちゃんに囲まれた人生を送る運命なのだろうと思った。何年か後結婚して暫くたった頃、また習い事がしたくなり職場の友人と「書道」を習いに行く事に！これもまた思いつきで即行動♪の私、ほんと考えなしである。なぜかって、その時すでに妊娠８ヶ月で大きなお腹を抱えていた…正座してもいつも以上に早く足が痺れて休憩が多い。しかも、普通は正座して自分のお腹と机にゲンコツ一個分間を開けて書くのが正しい姿勢。なんだけど、おなかが出ている上にゲンコツ一個離れるとホント遠すぎて書けやしない（笑）ここでもまた、一風変わったじいちゃん先生で楽しかった♪みんながお稽古してる中、見て回るでもなく正面にボォ～っと外をみたりして座ってあり、時々「何か最近足腰がね～アイタタタッ！」「ほう！外が騒がしいと思ったら今日は選挙か！」などと独り言だかなんだか分からないことをブツブツと言ってある。のんびり、ゆったりでこの先生の周りだけ時間の流れが遅いような錯覚に陥る。何度行っても「あ、君は誰だったかな！？」ってな感じで出産間際になり先生に「そういうことなので暫くお休みします」と伝えると「ホホォ～！妊娠しとったとね～分からんやったなぁ…」と。私はただのデブと思われていたのか…何か新しい事を始める度に魅力的なじいちゃん、ばあちゃんと出逢える私。今度は何を始めようかなとワクワクしてくる♪

  2006/02/21

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• そこまでやるか～！？施設の行事♪

  【ママ日記】以前、勤めていた特別養護老人ホームでは通常、どこでもやっているような季節の行事以外にも、月に１、２つは必ず行事があり職員はてんてこ舞いであった。ひと月の担当者は３人で年に２回は担当の月が回ってくる。ふた月に一回、二ヶ月分の誕生者を祝う「誕生会♪」誕生者の家族の方にも連絡し、みんなで楽しむちょっとしたゲームや職員の出し物♪までやらなくてはならない。日頃、面会に来られない家族の方に声を掛けるいい機会ではあるが、休みは勿論、夜勤前や夜勤明けでの出し物の練習ほど辛いものはない…寒い時期、暑い時期以外の月に計画される「バスハイク♪」大型バス、１５人乗り１台で、近くの川原！？へお昼ご飯を持ってのハイキング！何が大変って、大型バスに二人介助で入所者の方をガバッと抱えて乗せ降ろしするのが一番大変だった！厨房の方が用意してくれたご馳走やおやつ♪はたまた、ポータブルトイレから何からを詰め込んでいざ、出発～！！ここは特養、殆どの方が車椅子使用で、草っ原に敷物しいて座ってご飯♪なんてできる人はわずか…なんで、車椅子に座ったまま、車椅子テーブル使用してのお昼ご飯であったが。１０月にある「お月見会」午前中から、何人かの入所者の方と一緒にホールでお団子作り♪で、お昼からみんなで歌ったりしながらお団子を頂く。…が、作ってる最中も、アンコならまだしも団子になる前のものをマグマグと食べてあったりは珍しくなかった。何をするにも職員が少ない中、ギリギリのとこでやるもんでヒヤヒヤすることもありで…しかも「お月見会」の時は出来るだけ多くの方が参加できるように団子の刻み、ミキサー、アンコだけのミキサー等をそろえる。しかし、毎年一番大活躍するのは、悲しいかな吸引器だった…梅雨に入る前にある「青空食事会」テントを張って、竹を割って持ってきたそうめん流しから、その場で作るたこ焼きやら何やら…普段、食の細い方も雰囲気でいつもより箸が進む♪楽しむ時間は短く、準備、片付けがかなり大変な行事ごと…職員は密かに雨を祈っていたのはいうまでもない…「握り寿司～♪」何かにつけ、寿司が食べたいといわれる方が多かったんで考えだされたこの行事！握り寿司の屋台のようなものまで手作りで、寿司職人に扮する指導員はどこからか、本物の衣装と帽子を準備している。ほんとの店のようにメニューを作りテーブルに立て、壁にもかまぼこ板に書いたものを取り付ける。お酒やビールなんかも準備したり…普段、発語が殆どみられていなかったじいちゃんが「酒～！酒～！」と連発したりとうれしい発見も多かった。「ほたる見学～☆」蛍の出る時期に、少しばかり夕食を早めに済ませ、大型バスに乗ってチカチカとキレイな蛍を見に行く。もちろん、暗い時間でもある為、バスに乗ったまま中から見て帰ってくる。毎年恒例の行事だったが、次の日行った方に「キレイだったでしょ～」と聞いてみると「行くのはじじ、ばば、見えるもんはおらんよ！」とひと言…。ごもっとも…。ただのドライブでもいっか♪まだまだあった施設独自の行事♪今、思い出すと楽しかったことばかりだが、当時は休みも何もあったもんじゃなかった。自分が歳をとったら、ゆっくりぼんやりと過ごしたいと思うか！？いろんな行事があった方が楽しいと思うのか…

  2006/02/05

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• ヘルパー珍道中「何が怖いって…」

  【ママ日記】ある日、老夫婦世帯のおばあちゃんのおむつ交換の為訪問する。ここは昔話に出てくるような家だった。玄関開けるとそこは土間になっていて、台所なんかも床がなく土間なもんで、靴を履かなければならない。昔から農業をされていたようで、この辺ではそんな家も珍しくなかった。部屋の天井もきちんとした壁があるのではなく、家の梁！？というか、骨組みの柱が見えている。風通しがいい♪といえばいいが、寒いっちゃー寒い！いつものように世間話をしながら、おむつ交換をしていると、上から私の左肩にボトッ！と何かが落ちて床に落ちた。何が落ちてきてもおかしくないような天井の造りだが、縄のように見えた私が拾おうとした瞬間！「ヒィイィ～！！！」と叫んでしまった。お尻を出したままのおばあちゃんの事なんかそっちのけで（笑）そう、トグロを巻いた「ヘビ」だった！ヘビも落ちたことに驚いたのか、頭を打って！？クラクラしているのか、動かない。向こうの部屋からじいちゃんがヨタヨタとやってきてほうきの柄の部分にヒョイ！と引っ掛けて、お縁から庭にほおり投げてくれた。やっぱ在宅ってオモシロ～イ♪…と笑えない新米ヘルパーだった私。でも何が怖いって、この家に深夜におむつ交換に訪問した時、ばあちゃんの部屋が仏間だっていうだけでも充分怖いっていうのに、その横で口をパックリ開けて、上の入れ歯が半分落ちた状態で死んだように爆睡してあるじいちゃんの顔を薄暗い懐中電灯の明かりで見るのが一番怖かった。

  2006/02/03

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• ホームヘルパー珍道中♪

  【ママ日記】希望が叶って在宅部門へ異動になり、ホームヘルパーになったはいいが…まだまだこの施設では、ヘルパー事業を始めたばかりで基盤ができていなかった。規約では夜勤は二人体制になっていたようだが、予算の関係などもあり定着するまではとりあえず、一人でやることになった。２４時間体制でヘルパー事業をやっているところでは、ヘルパー車の後ろにオムツ交換時に使用する下用タオルなんかを入れておく保温器のようなものを乗せてあると聞いていたが、もちろんテスト的に開始なもんで、そんなもの買ってもらえるはずがない。で、常勤ヘルパー５人で案を出し合ったところ、小型の炊飯器を使うか！？ってことになり、誰かが家から持ってきた。施設内で熱々にしてある下用タオルを保温のシートで包み、あらかじめ温めておいた炊飯器に入れて深夜、在宅へ訪問する。これはなかなかの名案だった。…が、夜勤のヘルパー程怖いものはないと今でも思う。駐車場がない家も少なくない、そんな中…近くに車を停め、夜道を一人で歩いていかなければならない。ネコが鳴いただけでも、飛び上がって叫びそうなほどの心境である。向かいから、ユラユラとチャリに乗ったおっちゃんが近づいて来ようもんなら、心臓バクバクである。行き交う人、誰もが変質者に見える、深夜、早朝のこの時間…怖さを吹き飛ばす為に鼻歌歌ってるよ！という者もいれば一心不乱に全力で走りきる！…という者「いつでも、ギャァ～～～！」と叫べるように心の準備をして歩いてるという者も。しかし、今考えれば…こんな時間に、ジャージ姿で片手に炊飯器と懐中電灯を持って大きなバックを絡げ、オドオド…ビクビク歩いている私達の方が、誰から見てもよっぽど怪しい人物だったに違いない。そんな具合に楽しい♪楽しい！？夜勤業務が始まった。

  2006/02/01

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• 歳をとると…

  【ママ日記】以前よく行っていた「三好春樹氏」の講演で、「人間、歳を重ねる毎に頑固になっていく」のではなく「歳を重ねる毎に個性が強くなっていく」と思えば、じいちゃん、ばあちゃんにコンチクショー！と思わないですむでしょ～♪と言われたのを覚えている。なるほど～！ま、確かに。仕事中はそう思えるが、昭和ひと桁産まれの実の父に対しては、全くそう思えない私（笑）もともとの頑固さに輪が何十にも係り、年々トゲも増えている始末…その頑固さを私も受け継いでいるもんで収拾不可能なこともしばしばで。仕事中は、耳が遠いのか、私をおちょくっているのかと思う程、志村けんのコントのように、何度も同じ事を聞き返してくるおじいちゃんにも優しく！？何度も説明できる。…が、父も確かに最近耳が遠くなってきたと思いはするが、何度も同じ事を聞かれると「言ったやろー！！！」と冷たく答える私。耳が遠いのを悪用して！？、都合の悪いことは聞こえない振りをする父…。仕事中、利用者やその家族の方に、「娘さんがこんなに優しかったら、お父さんもお幸せね～！」と言われることが度々ある。正直に「アハハ…、全然そんなことないですよ～」と答える私。が、またまた謙遜しちゃって～！ととられている。ほんと、父が聞いたら「うちの娘の事！？いや、何かの間違いでしょう」と立ちあがって、はっきり答えるに違いない。こんな私が福祉の仕事よく続けてられるな～、と自分で思う以上に父は今だに信じられずにいるようだ。

  2006/01/29

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• 本日も研修～！

  【ママ日記】今日は「ケアマネ実務研修」だった。こら姫を義母に託し、いざ！研修へ…ケアマネの研修って、大概「グループワーク」が多い。何日かに分けてのこの研修、今日は８人ずつの丸テーブルで、縦長の会場に１００人弱のようだ。ギリギリに入り、名簿で自分の席を捜す…あった…。でも何故に一番前の真ん中のテーブルなの～！目の前のにスクリーンなんかがデーン！とある。グループ分けは、施設や在宅、支援事業所に勤めている人が、まんべんなく振り分けられるように考えてあるようだが…私、ここでもブラックリストに載ってるか！？思い当たる節は…あり過ぎる（笑）個人演習の後、グループ討議にてまとめ、格テーブルごとに発表。だいたい研修ではいつもこのパターン！なんだけど、これまた困ったことに、仕切ってくれる人がいる班になった試しがない。司会の人が「では、この辺で自己紹介をして司会者と記録、発表者を決めて下さい」と言った瞬間！みんながしたを向き、シーンとなるようなメンバーの時が殆ど。こんな時、「どうしましょうか～！？」なんて一番先に言おうものなら、待ってましたとばかりに「じゃ、記録お願いします」なんて言われる。これで、何度となく失敗している私。やっぱ、今日もそうだった。「では、グループで…」となった瞬間！皆がしたを向いた。ベテラン風の男の人が仕切ってくれたので「今日は助かった～！」と思っていたら、「じゃ、記録を…」と正面の人に振られるが「字が汚いので…」と。その横の人も「いや、ちょっと…」で、シーン…。こういう時に黙っていられない損な性格の私。「じゃ、私が…」と申し出る。司会よりも、発表者よりも記録が一番大変なのだ！司会者はみんなに「どう書きました！？」とフレばいい。発表者は記録が書き上げたものを読むだけでいい。記録はみんながポツリポツリとしか発言しないのをまとめて、書き上げなければならない。そのうち、司会進行役にもなっている。今日も、まったくその通りだった。発言も少なかったもんで、殆ど自分のをそのまま書いた状態。疲れた…。今日はワインでも飲んで、ゆっくり寝よう。

  2006/01/27

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• 研修でした～(*_*)

  【ママ日記】昨日の午後は、４月から「新予防給付ケアマネジメントの実施」にあたっての研修だった。現在育児休暇中だが、近々在宅のケアマネに復帰予定の私は義母にきら姫をお願いし、研修へ。早速「新予防給付ケアマネジメント業務について」講師の方より説明が一時間程…おなかいっぱいでお昼寝に最適なこの時間にコレはきつい！しかも育休中で介護保険とはかけ離れ、ミルクやりや、砂遊びなんかに没頭している私なもんで、耳からプスプスと煙が出そう…で「じゃ、ここで休憩を…」と言われたはいいが、１０分と！！こんな広いホテル、トイレまで行ってるうちに１０分なんかあっという間なんだけど～！その後は実際に事例に基づきアセスメント、ケアプラン作成をやっていく。実際に使われるであろう、新しく作られた「アセスメントとケアプランが一枚に書き込むようになったＡ４サイズの紙」。一枚にまとめたはいいが、新聞の字のように小さく書き込まなければ入らない。これは、利用者、その家族に説明し同意を得なければならないものだというのに、こんなに小さい字でしか書き込めないなんて「こんなもん！見えるか～！！」と利用者でなくても叫びたくなる始末…介護保険改正になるのはいいが、こんなんばっかり。先が思いやられる…介護保険が始まって、書類、書類でパソコンでの業務がかなり増えた。そのせいで、在宅へ足を運ぶ時間が減る事もある。こんなんでいいんだろうか！？この制度が始まって喜んでいるのは製紙工場とコピー機を扱う会社ぐらいじゃないだろうか…で、いつものようにパパが仕事から帰ってきた途端！私の研修報告が始まる。これは研修に行った日はいつもの事。スーツを脱ぎながら、適当に相づちをうつパパに「ちゃんと聞いてる！？」から始まり「ねぇ、いいからさ～座って聞いてよ！」となりチラチラとテレビに目が行くパパ…。プチッ！とテレビ消して私の報告はまだ続く…「ちょっとでいいから正座して目を見て聞いて！」と叱られる子供のように座らされるパパ。「あのさ～、介護保険関係ないし、よかったら研修報告…職場でせんね…」と散々聞かされた後に言うパパ。「なんでぇ～！！！そのうち介護保険払わんといかんし、親が介護必要になったら人事じゃないでしょ～！」となぜだか、怒られ「もう、教えん！」と私が言って研修報告は幕を閉じる…これ、毎度の事（笑）にしても、肩が凝った～！

  2006/01/25

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• 理想のグループホーム☆

  【ママ日記】先日、友人が遊びに来てくれた♪５年ほど前に「一級ヘルパー研修」に行った時に意気投合した。家も遠く、職場も違っていたが、この友人の行動力のお陰でチョコチョコ逢っている。っていっても、私より一回り以上！？年上で、福祉の世界では大先輩！！その当時、ヘルパー主任なんぞをされていて男勝りの主任さんである。…仕事関係で仲良くなる人、みなこんな感じで子供さんと歳がかわらなかったりすることが多い私。で、本題。この友人が勤めているグループホームの事。何度か遊びに行ったことがある。場所は町から近すぎず、遠すぎず！といったとこにあり、趣のある料亭を改修、増築された平屋の建物。ご飯の時は職員も一緒に座って食べ、「あら、こぼしたよ」とばあちゃんがコロン！と落とした芋をパクッ！と食べる職員。「あれ～、それ残したの～？じゃあ半分頂戴♪」と食べかけのおかずをやったり、もらったり…。どっから見ても、職員、利用者の関係ではなく「家族」である。みんなで夕ご飯の後、チョッピリお酒を嗜んだり、カラオケに行ったり、天気のいい日は弁当持って川原で食べたり、温泉行ったり…決して軽度の方ばかりではないんだけど、職員の頑張りかな～と思う。日中は庭の「ナンチャッテ家庭菜園」をいじったり、居間でお茶して話をしたりみんな好きなように過ごしている。通りかかった縁側で殺人事件か！？と思わずヒィ～ッ！と叫びそうな格好で昼寝をしているじいちゃんもいる（笑）ここのホームはあったかい。いろんなとこを見たり聞いたりしたことあるが、こんなにあったかい雰囲気のとこ見たことない！願わくば、私もここに入所したいと思っている。…の前に働きたい！か（笑）そうそう、この友人「仏様、ご先祖様」をとても大切にされている。話をしていても、「それは、ご先祖様がどっかで繋がってて…」なんて方向にいってしまうことがある。で、散々いつものように福祉の話に花が咲き、お互い声が枯れてきた頃「じゃ、帰るわ」と。「それにしても、きらちゃん愛想いいね～」と。「うん、世渡り上手になるんじゃないかな～」と私が答えるときら姫をあやしながら「そうか～♪私の後ろの人と相性がいいのね～」とサラリと。「は！？後ろの人って何…！？」と聞くと「守護霊よ！！！」と。だ・か・ら～～～怖いんだってば！私、そういうの。「赤ちゃんってさ、天井見たり、何もないとこ見て笑ってる時ない！？」と。「あるけど…」「あれは見えてるんだよ。私達には見えなくても、このくらい小さい時には見えるらしいよ～」とカラッと答える友人。固まる私…。「何が！？何が見えるの！？」と顔がこわばる私を残し「んじゃ～ね♪」と帰ってしまった。ゲゲェ～！今日の夜はパパいないじゃんっ、どうするよ～、怖いよ～。眠れないよ～。と思っていたが、夜はあまりの忙しさにすっかり忘れていた私。

  2006/01/22

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• 奇跡の完治！？

  【ママ日記】あれは忘れもしない。短大卒業して特別養護老人ホームに勤め出し、半年ほど経った頃の事。その施設では一人の介護職員が５、６人の担当者を持つようになっていた。担当者は誰よりも状態を把握しておかなければならない。何か問題が起こった時、自分で対応策を考え、主任や指導員に報告し申し送りしなければならなかった。ある日、担当している一人のばあちゃんが体調を崩し、４、５日あまり食事も入らず寝込んでしまった。仙骨部が少し発赤してるとの申し送りがあり、クッションを当てたりして体位交換なんかもやっていたがもともと栄養状態も良くなく、高齢でもあるこのばあちゃん。あっという間に痛々しい褥創ができてしまった。毎日の処置の効果も虚しく悪化する一方…。おまけに体位交換をしても、自分でモジモジと動き何の役にも立っていない。どうしようもなくなった私は、変わり者で、なかなかアドバイスをしてくれないという噂のある指導員に相談した。すると、足の爪を切りながら「じゃあさ、試しに昼食の後にベランダで日光消毒でもさせてみれば～。」と。神にでもすがるような思いで詳しい事を決め、申し送りをする。「昼食後に次の離床まで、みんなが３０分程ベットで休む時間がある。その時間に一畳分の畳をベランダに出し、おばあちゃんをそこに半分うつ伏せのような状態で寝かせ、リハビリパンツをズルン！と下げて、褥創部を日光に当てる。で、途中水分補給を必ず行う。」と。もちろん、職員一同「なんじゃソレ！？」という反応。ま、季節的にもあったかく、みんなは「あーだ！こーだ！」といいながらもやってくれ、ポケット形成しており骨まで見えていた褥創がみるみる小さくなり、奇跡の完治を成し遂げた！痛みから解放され、元気に復活したこのおばあちゃん！あれから何年も介護の仕事をしているが、こんな褥創の治療法は一度も聞いたことがない。あれは夢だったのか！？いやいや、おばあちゃんの真っ黒に日焼けしたお尻があれは間違いなく真実だったと語っている。この治療法、もう一度試してみたいといつも思っている。

  2006/01/19

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• 老人キラー☆だと思う時

  【ママ日記】介護のお仕事に携わって早１０年あまり…私って老人キラー☆だなと思う事が度々あった。もっと細かく言えば「じいちゃんキラー☆」かな。最初は冗談のような会話だったのが、段々熱烈なアピールとなりエスカレートしてくる。大概の事はうまく笑い飛ばして流したり、逃げたりしてたんだけど、笑えないこともいくつかあった。ヘルパーとして訪問していた一人暮らしのおじいちゃん。今までの私の人生の中で、一位、２位を争う勢いでラブコールの嵐を送ってくれた忘れられないじいちゃん。誰から聞いたのか、私の勤務状況を把握している。出勤と同時ぐらいか、早いかぐらいに必ず事務所に電話が掛かってくる。「あぁ、○○ちゃんおはよう。今日も一日頑張って。疲れたら無理せんでうちに寄って休んでいきなさいよ～。じゃ！」とほぼ毎日。こんな具合でみんなに「熱々ね～♪」とからかわれながら過ごしていたある日の事。いつもは電話に出ない事務所のおじさん！？が出て「あ～、○○は今日は休みですよ」と伝えたらしい。その数分後、この利用者のじいちゃんがチャリでホームに現れた。息を切らし、真っ赤な顔で「さっき、電話に出たやつは誰かーーー！」と怒鳴りこんで来たらしい。で、私ですが…と名乗り出るとその事務の人に向かい「○○ちゃんを呼び捨てにするとは何事だー！貴様は軍隊かー！！！」と叫んだらしい。事務所一同「………」。もともと心臓が悪く持病もあれこれ持ってあったこのおじいちゃん、案の定具合が悪くなり、ホームの中の静養室で暫く休み車で送られていったらしい。私も次の日聞いて「………」。笑うしかなかった。れっきとした妻がいるにも関わらず、かなり本気モードで迫ってくるじいちゃんもいた。真剣な顔で「結婚してくれんね」といつも言われ「ここは日本、一夫多妻制の国じゃないからね～」と返していた。ある日、「散々考えたんだが自分には一応妻がいて、もうすぐ７０にもなる。あと１０歳若かったら諦めなかったが…」「でも他の人にやるのは許せない。うちの息子にどうだろうか！？」と。…あと１０歳若くてって、６０でも無理だって（笑）やんわり断り、数日後に訪問した時、そこには県外で働いてあると聞いていた息子さんがスーツ姿で正座して待っていた…。私と一緒に「困ったじいさんだね～」と笑っていたおばあさんも何だか緊張した面持ちで座っている。これは、笑って逃げられないような雰囲気…「ちょっと…」と言い、携帯から主任に伝えるとすぐに助けにきてくれた。どう説明しても、「あぁ、今は仕事中だからね、そうね、日を改めて…」とお見合い気分の老夫婦＆息子さんに伝わらない。たしか私、じいちゃんの入浴介助に来たはずなんだけど…。なぜだかいきなり、私と一緒に住むために家を増築すると言い出し、大工さんを呼んでいたじいちゃんもいた。ばあちゃんが手塩にかけて育てた庭の花をブチブチとちぎり、花束を作って愛の告白をされたじいちゃんもいた。そんなこんなで数々のじいちゃん達のハートを射止めてきた私。出来れば、年金もらってない若い人にこんな風に熱烈アピールをしてもらいたいもんだといつも思っていた。

  2006/01/16

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• 施設の仕事を辞めた訳…

  【ママ日記】短大を卒業し、特別養護老人ホームに就職した。仕事を早く覚えたい！早く頼りにされる職員になりたい！という一心で業務に励んでいた……が、１年余り経った頃、自分のやりたい事と現実の矛盾に悩む日々が続いた。どこの施設もそうだと思うが、人手が足りない為まずは日常の業務をこなすのが精一杯で、コールに振り回される。「ちょっと待ってくださいね～」といつも言ってるような気がした。一番奥の部屋からおむつ交換を始める。途中、お孫さんの写真を見てほしそうなおばあちゃんに気がつくが、チラッと見せてもらい「可愛いですね～また、後でゆっくり見せてくださいね」と次のオムツ交換へと急ぐ。交換の途中、あちこちからコールが鳴り、待たせてしまう…爪が伸びている人に気がつくが、また時間がある時に…となる何だか話したそうにしてあるのに気がつくが業務が優先となりゆっくり耳を傾けることが出来ない…朝の離床の時間は職員も少ない時間でもあり、食事の時間にみんなを食堂に集める為には一番奥の部屋の人はかなり早めに起こさないといけなくなる。施設では当たり前なんだけど、食事の時間、おむつ交換の時間、レクレーションの時間…いろんな業務に縛られいつもバタバタしている職員を見て入所者の方は「後でよかよ」「今、急がしかろう」と遠慮がちである。もっと一対一で向き合ってゆっくり対応したい！という思いが強くなる。みんなそれぞれ生活歴が違ってて、起きる時間だって食事の時間だって違ってて当たり前でいいじゃないか…入浴日、たまたまショートステイに来られていたおばあちゃんの介助をしていると「なんか、流れ作業で芋の子を洗うような感じね…」とポツリと言われた……確かに。職員の頭の中は時間内にみんなの入浴を終わらせる事が第一となっている。入所している方達はコレが当たり前になっているが、在宅で生活している方から見たら抵抗があるのは当たり前。食事だってそうだった。職員が足りない為、こっちの人にパクッと一口介助して、次はこっちの人…と一人の職員が同時に２、３人に食事介助をする事はザラだった。レクレーションもそう…「うちの施設は寝かせきりになんてしてません！みんな離床を行っています！」といえば聞こえはいいが、前の晩にあまり眠れなかったのか、眠たそうなおじいちゃん、レクレーションがあまり好きではないおばあちゃん、部屋の順番で一番最後にベットに横になったばかりのおばあちゃん、みんな関係なく起こされる始末…。特にその頃のうちの施設は、業務を早くこなすのが「できる職員」「いい職員」という考えの主任だった為、私には納得がいかないことが多々あった。自分だったらこんな施設に入りたいか！？自分の親や親戚を施設に預けられるか！？自分だったらどんな生活がしたいか…自分の家で少々不自由ながらも、自分のペースでなじみのあるものに囲まれ生活する中、必要な部分は誰かに介護してほしいと思った。もちろん自宅で介護を必要な方が生活するには老々介護や、介護者が共働きで日中不在等…いろんな問題があると思うが、それでもどうにか頑張ってある人達の力になれれば！と在宅介護への思いが強くなる。で、施設に就職して２年目、まだ世間や怖いもの知らずの私は施設長に直接、在宅部門（ヘルパー）への異動を申し出た。

  2006/01/12

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• 幸せにボケたい♪

  【ママ日記】特別養護老人ホームに勤めていた頃、その殆どの方が認知症だった…一本杖でチョコチョコ歩くおばあちゃん。毎日ベット周りのカーテンを閉め、シクシクと泣いてある。どうしたのか尋ねると、「今日もパンツが盗られた…」との事。物盗られの被害妄想といったところなんだけど、これがまたいつもパンツのみに限られている。で、みんなで考えて枚数を一緒に確認し、洗濯に持っていく時と返す時に本人にサインしてもらうようにしたが、「まだ足りない…」と効果なし。それじゃ～とパンツだけは本人と一緒に洗面所で手洗いし、ベットサイドにハンガーを掛けて干すようにしたが「まだ足りない…」とまた泣いてある…。昔、このおばあちゃんは「連続下着ドロボーにでも遭っていたのだろうか！？」こんな事を真剣に考える私だが、こんな事「ケース検討会」で言おうものならふざけるな！と叱られるだろう。それからも毎日その部屋からはシクシクと泣き声が聞こえていた。「お～いっ！ようちゃ～ん！！」夕方になるとこの声が廊下に響き渡る…夕食前、トイレ誘導を行い、みんなを食堂に集め、夜勤者への申し送りもある一番忙しい時間なもんで勘弁してほしい。職員をつかまえて「あぁ、あんた！ようちゃん知らんね！？」と聞いてまわるおばあちゃん。「さぁ、見かけんね～」と答えると延々と探しまわり、目が離せない。「こっちにおったよ～」と近くにいる職員を指差すと「あ～よかった！」といい、晩飯の仕度がどうだとか、ミカンはちぎってきたかとか、明日は朝市でどこどこに行くとか娘さんと思い話出す。都合がいいのは、誰でも「ようちゃん」になれる事。誰かが「ここにおったよ」と連れて来た職員はみな「ようちゃん」になれる。連れてこられた方は自分の仕事が捗らず、たまったもんじゃないがコレも仕事のうちでしょう。たま～に面会に来られる本物の「ようちゃん」（娘さん）は大関クラスの体格で貫禄がある…この娘さんと間違われるのに抵抗があったのは私だけか…夜勤の疲れがピークに襲ってくる明け方3時4時ごろ、必ず職員の休憩室に車椅子で現れるおばあちゃん。かなり深刻な顔で「すみません…あの～、何か食べ物はありませんか！？もう、３年も何も食べてないもんで…」と。そりゃ大変だ！３年は長すぎる！！（笑）「今はまだ、ご飯を炊いてる途中だからもう少し待ってて下さいね」と伝えこんなものしかありませんが…と丸ぼうろなんかを半分渡し、お茶を出すと「ありがたい、ありがたい」と涙を流しながら食べ、部屋へ戻っていく。職員をおちょくっているのかと思うほど正確に毎晩この時間に現れるおばあちゃんだった。数少ない男性職員を見つけては、自分の最愛の人だと思うおばあちゃん達は多かった。「清五郎さん」「虎二さん」「貞六さん」…いろんな名前で呼ばれ、そこら辺のホスト顔負けの人気で引っ張りだこである。勘違いはやはり夜間帯が殆どで、ベットの中で「ウフフッ♪」と待ってある。この幸せ者め～！とみんなにからかわれ！？日に日にやつれていったこの男性職員…半年も続かなかったのは何が原因か！？仕事柄、沢山の認知症の方と出逢ってきた。ふと、自分の老後を考える時がある。…多分私はご飯食べてすぐに「何か食べるものはありませんか～！？もう５年も何も食べてません」のパターンになるような気がする。それか、すました顔で、隣の人のご飯まで横取りするか…（笑）願わくば、いつもおなかいっぱいでいられるようなボケ方がいい。

  2006/01/11

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• 「男が欲しいぃ～！」

  【ママ日記】今日、グループホームをやっている友人から電話があった。「あのさ～誰か男知らない！？とにかく男がいいんだけど。すぐにうちに来れる人。ホント今困ってて…」と。よくよく話を聞いてみると、グループホームの常勤の職員が二人妊娠してしまい、一人はすぐに、もう一人は今月いっぱいで辞めるらしい。「女はダメね。結婚だ、妊娠だ、子供の何とかで…って休んだり辞めたりが多くって。だからとにかく男が欲しいわけよ。」と話が続く。昼間っから、「男が欲しい！」を連発する友人…ここだけ聞かれたら、ほんと誤解されちゃうよ。現在、二回目の育児休暇中の私には、まるでうちの職場の管理者からの言葉のようですんごく耳が痛い話なんだけど…。求人も出してるらしいけど見つからないらしい。「とにかく男が欲しいからよろしく！」を連発し電話を切った友人。ケアマネやヘルパー、介護職員なんかを求人で出してるとこは多いようで、よく「誰か知らない！？」といろんな人から掛かってくる。あぁ、育児休暇で風邪なんか引いてる場合じゃないよ。高齢化社会で、困ってるじいちゃん、ばあちゃんが待ってるよ。…とりあえず、栄養ドリンクでも飲んどくか。

  2006/01/06

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• 正月が近づくと思い出す事…

  【ママ日記】そう…あれは私がホームヘルパーをしていた頃の事。その日は確か、大晦日に夜勤入りで元旦が夜勤明けだった。元旦から仕事して日の出も見て、何かご利益があるかも～♪なんて考えている時、消防車のサイレンが…朝方４時、正月早々に火事！？気の毒にねぇ…と思いながら訪問先に向かう。近くなるほどサイレンも大きくなる…まさかねぇ……嫌な予感的中！！！私が訪問するはずの細い路地を曲がった突き当たりの家の前に消防車が２台停まっている。急いで車から降り、消防隊員の方と話す。ここはおばあさんの一人暮らしで、しっかりした方だった。疾病の為、急に体が動かなくなる事が度々ある為、安否確認とトイレ誘導に２時間おきに訪問しているところだった。緊急連絡装置をつけていた。これはその名の通り、ボタンを押すと消防署につながり救急車等が来るようになっている。しかしこの方の場合、携帯できる装置をいつも首から下げてあり、動けなくなった時に頻繁に押される為、消防署もこれぐらいのことでは対応できないとの事で話し合い、消防署から連絡をもらい、うちの施設の職員が対応していた。今回、なぜ消防車が出動しているのか！？消防隊員にいたずらでもしたかのように強く怒られたようで、おばあさんは涙を流し、震えてある。緊急連絡装置を押し「火事です…」と言ったのは確からしい。しかし話を聞いてみると「息子が裸にされて二階で火あぶりにされようとしてたから…施設の人が来るのを待ってる時間はなかったの」と。そう、この方は薬の副作用で幻聴と幻覚がでることがあった。いつも幻聴がひどくなってくると、その都度入院し薬の調整を行い治まってから在宅生活を継続させていた。この事を消防署の方に説明するが、「まったく、いい加減にしてくれんかね…」という態度である。確かにこんな事が頻繁にあっては大変だが、消防署の方も地域の緊急連絡装置の対応をしてあるのなら、ある程度の病気やお年寄りに対する知識を持ってほしいもんだ！と腹が立った。どんなに不自由しても、何があっても自分の家で生活したい！と願うお年寄りの方達にどこまで、何ができるのか…在宅生活の限界をどこで誰が決めるのか…今でも大きな課題となっている

  2005/12/27

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• 老人ホーム！忘れられない食事介助編☆

  【ママ日記】「カネさ～ん！」「はぁ～～…い」今だ！と、ご飯を乗せたスプーンを開いた口にすかさず入れる。そう、これがカネさんの食事介助の方法である。私がまだ短大生だった頃、特別養護老人ホームへの実習があり、ここで忘れられない食事介助を経験した。そこはかなりいろんな事に取り組んであり、実習生にもとても厳しいと噂の施設だった。くじ引きでそこが当たった運の悪い！？私。食事の時間は車椅子、リクライニングを使用しベット移動まで行い、病状的に難しい方以外は皆さん食堂に集まる。もちろん、ベットのまま食堂には入れず、廊下で食べる事になる。今考えると、それもどうかと思うが、その時は感心して見ていた。で、本題。このカネさんはかなりの高齢で、意思疎通も困難。どんなに声を掛けても反応はなく、目も瞑ったまま…もちろん全身状態から考えてリクライニングへの離床も難しい。なので、このカネさんは自室のベット上での食事介助だった。ところが、いくら声を掛けても、体を触ってもスプーンを口に付けてみても反応なく口を一文字につむったまま…これでどうやって！？と思ううら若き実習生の私。すると、職員さんが耳元で大声で「カネさ～ん！」と呼ぶ。目を瞑ったまま「はぁ～いぃ」と大きく口を開け、返事をするカネさん。そう、このカネさんは自分の名前を呼ばれた時だけ返事をするらしい。で、その時開いた口にすかさずスプーンを運ぶのがこの方の食事介助の方法だと説明される。食事介助、奥が深すぎる…こんなの習ってないよ～～～！と困惑する私。一口、一口、「カネさ～ん！」と呼ばなければならない。一回の食事でこんなに名前を呼ばれる人は世界中でこのカネさんぐらいじゃないだろうか！？嚥下に問題はなく、口にさえ入れば「モニモ二…モニ」と噛んで！？っていっても歯がなくミキサー食なんで噛まなくてもいいんだけど、また飲み込むまでにも時間が掛かる…。一人の職員が付っきりでかなりの時間を取られる為、カネさんの食事介助はいつも実習生に任せられた。実習も後半になり少し余裕が出てきた私は、試しに「カメさ～ん」とか「カモさ～ん」とか違う名前を呼んでみたりした。反応なし。やっぱり長年親しんだ自分の名前しかダメらしい。…当たり前か（笑）フザケタ実習生だと思われていたに違いない…今でも思う。このカネさん、食事の時間は楽しかったんだろうか！？名前を呼ばれたから返事をしているのに、その隙に口にご飯が飛び込んでくる！どんな心境だったんだろう…私だったら、驚いて「ブゥーー！」と出し兼ねないような気がする。もちろん、口から栄養を摂れることが何よりだと思うが、百歳近いカネさん、毎食こんな感じで苦痛ではなかったんだろうか！？その方にとって何が一番必要か、どんな事を望んであるのか！？一つのはっきりした答えがない分、やっぱりこの仕事は何年やっても難しいなと思う。この施設の指導員の方、毎日の反省会の時、緊張しきっている実習生３人を前に「この職場で、誰が一番カッコイイと思った！？やっぱデイの指導員！？あいつが一番人気やもんね～」と。カチコチの私達に笑顔が戻る。充分ほぐれたところで、「でさ～、福祉ってなんだと思う？はい、そっちから１０秒以内に！」なんて質問してくる。今でもケアマネの研修なんかでこの指導員さんと会う機会がある。「お陰様で、こんなに逞しく図太くなりました♪」と言う私。でも今思い出したんだけど「福祉って何？」の質問、まだ答えてなかったような気がする（笑）

  2005/12/19

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• 老人ホーム！お色気編（在宅）☆

  【ママ日記】ある晩、「グフッ♪クックックッ…」「ヒャッヒャッヒャッ！」と奇妙な笑い声！？が静かな家の中に響き渡る…。こっそり覗いてみるとおばあちゃんのベットは異様に盛り上がりモゴモゴと動いている、どう見ても一人ではない…。固まる私…。その時、持っていた荷物がドアに当たり「ゴトッ！」と音がした。おじいちゃん、ベットから忍者のように飛び降り、隣の自分のベットへ潜り込んだ…。とても９８歳の動きとは思えない。ひと息ついて部屋へ入る。おばあちゃん目を覚ましている。…上着のボタンがすべて外れ、下はスッポンポン！！ベットの下にリハビリパンツがポトッ！と落ちている。「まさかね～！」いろんな想像をかき消し、おばあちゃんの排泄介助をして失礼する。在宅にヘルパーとして訪問しだしたばかりの頃の事だった。次の日、近所に住んである介護者のお嫁さんに伝えると…。「やっぱりそうでしょ！最近、夜中にじいちゃんがばあちゃんのベットに潜り込んで、チチクリあってんのよ～♪」って。マジですかぁ～～！！！だから、もしその時にヘルパーが来たら、驚いておじいさん心臓麻痺起こしちゃうかもしれないから、そんな感じの時はそのまま帰って下さいと。このおじいちゃん、いつもヘルパーがおばあちゃんの介助している時、必ず「ペロ～ン！」とおしりを触ってくる！！「ちょっと～（怒）！」と振り向くと薄目を開けて、バレバレのタヌキ寝入りをしている…。しかも、若い職員の時にしか、やらないときた！おばあちゃんの血圧を測ってると、自分も！と言ってくる。で、測ってると伸ばした手で胸をフニフニと触ろうとしてくる始末。まだまだ色気もパワーも全開だ♪これが長生きの秘訣だろうか！？とりあえず、二人がどんな事をしているかは置いといて、単純に羨ましいなと思った私は変だろうか！？（笑）夫９８歳、妻９６歳のこの夫婦♪毎晩、夫が布団の中に潜り込んでくる…なんて仲良しなんでしょう！！仲良き事はすばらしい！！…でも、それを目の当たりにするヘルパーは勘弁してほしいと思ったが。このおばあちゃんの入浴介助の時、必ず「湯加減はよかね～！？」と覗き！？に来るおじいちゃん。で、さっとタオルで体を隠そうとするおばあちゃん。可愛すぎるっ！！まるで新婚さんである♪おじいちゃんがいない時におばあちゃんが言う。「うちのじいちゃん、若い頃は浮気ばっかりしてて次々と外に女作って何度泣かされたことかわからんよ…。想像つかんやろ～！？」と。…ごめんなさい。ものすごく想像つきます（笑）。今の仕事について１０年以上が経ったが、この夫婦以上の仲良し！？夫婦にまだ出会ったことがない。

  2005/12/11

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• 老人ホーム！感動編☆

  【ママ日記】就職してまだ間もない頃の事、理由は忘れたけど私の手際が悪かったのか、主任に呼ばれて注意を受けた。言われたことに納得いかず、悔しくて涙が溢れる…でも泣いてる時間なんかなく、何とか涙をこらえコールのなる部屋へ走って行く。介助して車椅子に離床する。すると、いつもはここで「ありがとう」「はい、いいえ～♪」と部屋を出るんだけど、呼び止められた。脳梗塞後遺症で言語障害もあり、発語が困難なおじいちゃん。時間をかけてもなかなか聞き取れず、「もうよか…」と諦められることもしばしば…そのおじいちゃんが何か一生懸命話をしてくる。やっとわかった言葉は…「腹は立てたらいかん！いつも腹は横にしとかんば～。」と優しい笑顔で。まだ、鼻も目も真っ赤な私…じぃ～～ん！ときてまた涙が出た。そんな私に不自由な手で塩アメをひとつくれた。元気付けられ、「よし！頑張ろー！！」とパワーが湧いてくる！その塩アメをパクッ！塩アメの甘さはおじいちゃんの優しさ、しょっぱさは私の悔し涙のように思われ、また涙が出た…。と、綺麗に締めくくりたいところだが、初めて食べた塩あめ、甘いんだか、塩辛いんだかわからないっ。誰が考えたこのアメ～！？ウエェ～！とすぐに吐き出した。（笑）「ありがとう、ありがとう～！」ほんの些細なことにも感謝！感謝！のおばあちゃん。両足は麻痺で不自由だけど、車椅子やＰ－トイレの置き方をいろいろ工夫して身の回りのことはどうにか自分でやっている。二人部屋の奥のベットなんだけど、日中でも夜間でも手前のベットのおばあちゃんのオムツ交換をしていると「ヨカッタね～。気持ちよくなったやろうね～ありがとう、ありがとう～」と隣の方の分もと両手をスリスリして感謝される。夜勤の時にＰ－トイレが溜まってたから、静かに捨てに行くと、眠りの浅いおばあちゃん、気づいた様子。目をつむったまま「ありがとう、ありがとう～」と。自分の体が不自由になって思うようにできなくなった時に、こんな気持ちで、すべてのものに感謝して生きていけるだろうか！？疲れていても、焦っていても、このおばあちゃんに逢うと自然と心安らいでくる。この仏様のようなおばあちゃん、昼のおやつの時間、自分の羊羹が他の人のより小さい！！と顔色を変えてご立腹。ヨカッタ！やっぱりみんな人間だ♪いつも「ムゥ～ムゥ～ウゥ～」と言っているおばあちゃん。全身状態はあまり良くなく、両目は見えず、こちらからの声かけに対する反応もない。耳が聞こえているかもさだかじゃない…。他の職員も、ここ１、２年は声を聞いたことないね～と言っていた。いつも、おむつ交換なんかの時には「今日はいい天気ですよ～！」「お昼ご飯はなんでしょうね～！？」「昨日は眠れましたか～？」なんて他愛もないことだけど、声をかけるようにしていた。そんな私も理想と現実のギャップに苦しみ、一つ目の壁に突き当たって落ち込んでいた時期…仕事をしていても笑顔が出ない。おむつ交換の時にいつもの言葉がでない、出るのはため息ばかり…「よか…よか、…頑張らんでよか」とそのおばあちゃんが！！驚いて話しかけるが、その後はいつもの「ン～ンゥ～」だけ。他の人に話すが、「空耳、空耳！」と相手にされない。その言葉のお陰で、肩の力が抜け少し楽になった気がした。後々になって、いつも来ていた娘さんと会った時にその事を伝えると、それはいつも娘さんがおばあちゃんに掛けていた言葉だった。いつもオシャレなおじいちゃん。いや、おじいちゃんなんて呼べないような紳士的な方だった。下半身が先天性の病気で麻痺してあるものの、頭はしっかり、手先は器用！何がすごいかって、毎朝ワイシャツをきてネクタイを締める。で、極めつけはダイヤのイヤリングを左耳にはめる（笑）昔、会社を経営されていたと聞いていたが、お金が有り余っているのが伝わってくる。週に一回、玉屋の営業の人を呼んで宝石類や高価な骨董品なんかを注文している。ベット周りにはそんなものがあちこちに置かれている為、シーツ交換なんか冷や汗もんだった。自分のことは自分で殆どされる為、私達がコールで呼ばれるのは「今日のネクタイにはルビーとサファイヤ、どっちがいい！？」って時ぐらい。自分なりに、自分らしい生活を送られている為か心に余裕が感じられる。食事の時、食堂で自分でエプロンを付けられない人のところにサッと行きさりげなくつけてやる。熱の為レクレーションに来れず、部屋で寝ている人のところに顔を出し励ます。職員がバタバタで気づかない小さな事に気が付いてある。自然とみんなに優しくできるってすばらしい！私もこのおじいちゃんの心とお金の余裕を少し分けてもらいたいと思った。こうやっていろいろ思い出しているとみんなに助けられ、今の私があるな～と思う。まだまだ、私一人の心の中に閉まっておくのは勿体ない、いい思い出が沢山ある。…次回は「お色気編♪」でいこうかな！

  2005/12/09

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• 老人ホーム！恐怖の夜勤編☆

  【ママ日記】「おーい、おーいっ」真夜中に老人ホームの廊下に響きわたる声…部屋まで走って行き、どうしたのか尋ねてみる。「…、トロとうに、いくらもくれんね！」と。あぁ～、またかっ！…めまいがしてくる。このおじいちゃん、毎晩この調子で夜勤者の頭を悩ます(ー_ー)!!ベテラン介護員さんなんかは、「今ね、ネタが切れてて！朝になったら調達してくるから待っててくださいね～」とうまく切り返す。…が、５分もしないうちに「おーい、おーい！」が始まり、朝まで続く…トロ、うに、いくらだなんて、いいのもばっか食べてあったのね～。う、うらやましいぃ～～！！！ゴソッゴソ…カタカタ！！「今度は何事か！？」と見に行くと、昼間は足が立たんと車椅子のおばあちゃんが自分の荷物をまとめ、背負って立っている。うそでしょ～！！！「あぁ、あんた！よかとこにきてくれた。バスはもう行ったね？」と。何年もやってるとこんな事では動揺しなくなる。「あら～！今行ったばっかりよ～。惜しかったねぇ！まぁ、お茶でもいっぱいどうぞ」と一息。他の話をし、飲み終わる頃には何をしようとしていたかすっかり忘れベットへ戻る。オムツ交換は２時間おき。こんなんでみんなグッスリ眠れるんだろうか！？窓際のおばあちゃんのとこで、薄暗いベットライトをつけ交換しふと顔を上げると窓の外（ベランダ）から入れ歯をはずしたおじいちゃんが笑って手を振っている。薄暗い中、しかも丑三つ時にそんな事されると怪奇現象かと思い「キィャ～～！！」と叫びそうになる。どうしたのかと聞くと「足慣らしに散歩♪」と。笑えない…。一番奥の部屋のおじいちゃんは腰痛がひどい。毎晩コールの嵐でみんなヘトヘト…。どうにもなんないのよね～。体位を変えたり、シップ貼ったりちょっと起こしてみたりの繰り返しで朝が来る…ある晩、休憩室にあった百均のクッションを持って行き「これ、魔法のクッションなんだけど…、一つしかないもんね。みんな使いたがってるから秘密でこっそり持ってきたよ！」と小声で話す。「これを腰にあてたら痛くなくなってグッスリ眠れるから！くれぐれも他の人には秘密に！」と念を押す。頑固なおじいちゃん、ちょっと顔がゆるむ。ほらね、朝までグッスリだったでしょ♪「眠れない」とさっきまで廊下を車椅子で行ったり来たりしていたおばあちゃん、あれっ！見当たらない…真っ暗の食堂で物音が！行ってみると「おいしかよ～あんたも食ぶんね？」と何かを差し出す。なんじゃコリャ！？手に取るがわからない。電気をつけ見てみると、テレビの横の棚にあった「金のなる木」の葉だった！えっ、まさか！！！…そのまさかだった。もうすでに金のなる木の葉の部分は全部食べられていた。しまった、異食があるとは…。お、お金が貯まらないじゃな～い！なんて場合じゃない。ナース報告。みんなの心配をよそに、おばあちゃんはおなかを壊すこともなく至って元気♪コールが鳴りエレベーターで３階へ行く。扉が開いた瞬間！ヒエェ～～～！！！一番奥の左の部屋（ここから１００ｍはある）のおばあちゃんが枕を抱え寝てる…。消灯後にコレは怖すぎるって！しかも、足は立たず全介助のハズなんだけど何故ここに！？。謎のまま、二階から助っ人に来てもらい、爆睡中のおばあちゃんを二人で抱えて部屋へ運ぶ。その後の巡回時、あれから２時間ぐらい経っただろうか…。エレベーターが開くとまたそこに寝てる…これ、ドッキリ！？面白くないんだけど。夜勤の疲れがドッと来る…朝の申し送りで伝えるが、誰しも信じがたい出来事で謎のまま。そんな出来事はその夜限りだった。私は高校一年の時に突然、くも膜下出血で母が倒れそのまま亡くなった。あまりにあっという間の出来事で、看病する間もなかった。それを機に福祉の道に進むことを決意した。「特別養護老人ホーム」では悪戦苦闘、泣き笑い、感動し、今はその系列の病院でケアマネージャーをやり、現場で直接介護をする事はなくなった。時々、あの頃がとても懐かしく思い出される。こんなんじゃ、「老人ホームって怖くて大変そう…」って働き手がなくなると困るので、次回は「感動編！」にしようっと。

  2005/12/08

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