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カテゴリ:ホメオパシー
2000年7月、ロンドンにある王立ロンドンホメオパシー病院のサマースクールで、2週間ロンドンに滞在していたとき、研修の一環で、チェルシー・フィジック・ガーデンというハーブガーデンで屋外実習がありました。晴天のなか、ボランティア・ガイドと一緒に、色々な植物をみて周ります。その研修で、思い出深い植物の一つが「セントジョンズワート」です。
セントジョンズワート Hypericum perforatum 英名のSt.John's wort(聖ヨハネの草)は、聖ヨハネが処刑された8月頃に花が満開されたことにちなんで命名されています。チェルシー・フィジック・ガーデンのガイドさんは、観察者全員に、「葉をちぎって、空にかざしてみてください」と合図しました。濃緑の葉には、貫通した小さな穴が沢山開いていて、日光にかざすと、その穴の存在が浮かび上がります。それと同時に、夏の燦々と降り注ぐ明るい光が葉の下にいる私に降り注いできました。この特徴が、「暗闇に光をともす植物、不安やウツに役立つ」ともいわれますし、「穴があいてしまうような穿刺傷の手当に役立つ」ともいわれています。このような、植物自体が持つ形状的特徴から、効能を読み取っていくことを「外徴理論、特徴表示」と呼び、錬金術師たちが使っていた手法で、自然療法全般に活用されています。
ホメオパシーのセントジョンズワートは学名からハイペリカムとかヒペリクムと呼ばれています。このレメディは、優れた応急手当レメディで、「神経の密集した部位へのケガによる強い痛みの為のレメディ」です。神経は、皮下においては、毛細血管より少し深めの部位に存在しているので、「神経に達する外傷」というのは、セントジョンズワートの葉のように、穴が開いてしまうのではないかと思うほどの、少し深めの皮膚へのショックになります。日常生活のなかでは、ドアに指を思い切り挟んだとき、足指に物を落としたとき、釘やガラス破片を突き刺したとき、頭と背骨に強い衝撃が加えられた事故、外科手術での神経切断による痛みといったイベントによる痛みが適応になります。激しく、ズキズキと突き刺すような激しい痛みが特徴です。
私事ですが、高校生のとき、卓球台の片づけ中、倉庫にたたんで入れた台の間に指を挟み、痛みで失神しかけました。「周囲の大人の誰かがホメオパシーを知っていて、私に使ってくれたら...」と、ホメオパシーと出合った1997年に切実に思いました。また、知り合いのお年寄りが、道路で思い切り転んで尻もちをついた後から、尾てい骨がズキズキ痛むと訴えられたときに、このレメディを使ってもらったところ、痛みの改善が早かったのが印象的でした
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最終更新日
2011年01月29日 22時13分57秒
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