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テーマ:日々自然観察(9878)
カテゴリ:自然
たくさんのオナガガモの中に混じっても、ひときわ目を惹く赤茶色の頭。
この子には、「ホシハジロ(星羽白)」というすてきな名前が付けられてる。 ハジロ(羽白)は、文字通り、羽が白いことから。 ホシ(星)は・・ オスの目が赤く光るからとか、背中に細かな黒い模様が星の様に沢山あるからとか・・ いろんな説もあるみたいだけど、野鳥大好きさんが教えてくれたの。↓ ホシハジロはね、昔「ぼっちはじろ」と呼ばれていたの。 ぼっち=背中の細い黒い横斑ね、それを「ぼっち」と。 それがかわってホシハジロになったんだじょん、じょん、じょん。 ぼっちのあるハジロ、って意味だったんだね。 わかりにくい写真なんだけど、オスの目は真っ赤で、虹彩だけが黒。 (わかるかな・・・?)↓ 下の写真、左がオスで、見つめ合うように向かい合ってるのがメス。 オスは赤い目でちょっとコワそうな印象だけど、メスは黒い目で優しい顔つき。 オスもメスも頭のてっぺんがちょっと尖ったオニギリ型。 オナガガモの丸い頭と比べるとよくわかる。 メスは地味だけど 黒いくちばしの先の方に白い帯があって 目の後から、ほほを囲むように白っぽい線があるのが目印になる。 では、ホシハジロのオスと奥に写ってるオナガガモのメスを見比べて(*^-^*) オナガガモは、いかにも軽そうに浮かんでて、尾をピンと上に向けてるけど ホシハジロは体を深く沈めてて、尾は下向き。 全体の印象がずいぶん違うでしょ? カモ科の仲間は世界に158種、日本では54種が見られて 下の7つのグループに分けられるそうな。 ハクチョウ類 ガン類 リュウキュウガモ類 ツクシガモ類 淡水ガモ類 海ガモ類(潜水ガモ類) アイサ類 加瀬沼の鳥達の中で オオハクチョウ、コブハクチョウはハクチョウ類。 オナガガモ、カルガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモは淡水ガモ類。 ホシハジロ、(次に紹介する)キンクロハジロは海ガモ類。 一般に海ガモ類は、淡水ガモに比べて体が短い。 脚は後の方についていて、歩くのは上手じゃない。 水上では体を深く沈めて尾を下げている。 比較的翼が小さくて、羽ばたきが速い。 飛び立つ時には水面を足でけって助走をする(淡水ガモは助走なしで垂直に飛び立つ)。 水に潜ってエサをとる。 *参考:フィールドガイド日本の野鳥(日本野鳥の会) 海ガモといっても、海だけにいるわけじゃなくて ホシハジロは淡水域に多いそうな。 ◆◆ ホシハジロ ☆ 豆知識 ◆◆ ■学 名 : Aythya ferina ■英 名 : (European) Pochard ■分 類 : カモ目 カモ科 カモ亜科 ハジロ属 (海ガモ類) ■大きさ : 45cm ■タイプ : 渡り鳥(冬鳥として日本に渡来。北海道では繁殖例がある) ■分 布 : ユーラシア大陸の中緯度地方の西半分のヨーロッパからパイカルにかけて繁殖 冬は、ヨーロッパ南部、北アフリカ、インド、東南アジアで越冬 ■食 餌 : 主に水生植物だが 水生昆虫、小魚、軟体動物、甲殻類、両生類等、食性は幅広い。 水中に潜って(1~3m)エサをとる ■繁 殖 : 4-6月 つがいは抱卵期に解消 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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