カテゴリ:現地観戦日記
今年の天領杯の茅原選手は、優勝戦3着という結果でした。
この結果は、初日の状態から考えると大変満足のいく結果だと思います。 まともにターン出来ない足だったところから良く優勝戦まで漕ぎ着けたところは流石といったところでした。 諦めずにレースして、結果を出してくれたことは嬉しいことです。 ですが、ここではあえて苦言を呈したいと思います。 まあ、ちょいちょい辛口なこと書いてますけどね。真面目に応援しているので仕方ないと自分に言い聞かせています。お聞き苦しいかもしれませんがお付き合いください。 それで、何のことかと言いますと、節間でも書いたのですが、ペラ調整失敗の件です。 初日の8R不良航法をとられました。2号艇の茅原選手が2マークで曲がり切れず4号艇細川選手を突き飛ばしたからでした。突き飛ばされた細川選手はスタンド側の消波装置にぶつかるほどの勢いで飛ばされており、大変危険な場面でした。 そこまで操縦不能になるほどの状態になっていた原因は、茅原選手自身のコメントから「ペラ(調整)失敗」だったようです。 私としてはこのコメントを重く受け止めました。 ペラを失敗することは当然起きることです。ですが、何故それに気付かなかったのか?そこが問題です。 その時の足の状態は相当悪いものでした。2マークで曲がり切れなかっただけでなく、1マークでは引き波にはまり、キャビったわけでもなく大失速して、最下位まで落ちてます。それほどの足の悪さに何故気付かなかったのか?答えは一つです。ペラ叩いていきなりレースに臨んだからだと思います。現地にいたわけではないので、断言できませんが、多分試運転はしてないと推測しています。あの足の悪さは茅原選手ほどの選手なら、試運転していれば気付くレベルでしょう。 ということで、「試運転をして欲しい」ということを書きたいと思います。 (試運転していた可能性もあるのですが) 私の個人的な感覚ですが、茅原選手は試運転をする機会が少ないと思っています。 現地で観戦していても、試運転に遭遇することは少ないです。もちろん朝から晩まで水面を見ているわけではないので、見逃しているかもしれませんし、開門前に試運転しているのだとは思います。 ですが、レース中にペラを叩いているわけですから、足の状態は常に変化しています。ペラ巧者の茅原選手は尚のことです。 当然、ペラを叩く度に水面にボートを下ろして試運転するわけにはいかなでしょうから、微調整程度の時まで試運転する必要はないでしょう。 しかし、大幅に叩いた時、ペラの調整方向を変えた時などは試運転して欲しいと思うのです。 試運転をした方がいいと思う理由は次の通り。 ・初日8Rのような、事故(になりかけ)を未然に防ぐため。 ・ペラ調整ミスを出来るだけ減らすため。 ・やる気を感じるから。 何をいっても、事故が起きてはいけないので、事故の未然防止の意味は大きいと思います。特に茅原選手のターンは異次元の速さがあるわけですし、それに加えて攻撃的なターンをするわけですから、一歩間違えれば大事故に繋がりかねません。それだけにペラ調整の仕上がりの確認はできる限り試運転でして欲しいと思います。 さらに、ちょいちょい「ペラ失敗」という茅原選手の言葉を聞きます。別に茅原選手が良く失敗しているという意味ではありません。人の手でしていることなので、失敗はあって当然。もちろん失敗をしない調整ができればいいですが、叩いてみないとわからないことも多いでしょう。なので、調整の仕上がり具合は十分に確認しておく必要があります。究極の確認方法は本番レースで走ることでしょうがそれでは遅いので、その次に十分な確認が取れるのは試運転ということになると思います。 最後に、新運転している姿を見ると「頑張っているなぁ」と思えます。 茅原選手はピットでは人一倍忙しく動いているようです。ですから試運転しなくても頑張っているんですよね。それはわかっているのですが、ピット作業はファンからは見えないですからね。なので、調子が悪い時ほど試運転をしてる姿が見たいと思ってしまうんですが、それって私だけ? そもそもペラ調整するのは、より気配を好転させるため。なので、ペラ調整したばかりに気配を悪くしたり、最悪の場合事故を起こしたりして欲しくはないのです。 ちなみに試運転するのに何かルールがあるのでしょうか?また暗黙のルールみたいなものがあるのでしょうか? ちょっと調べてみましたが明確な情報はありませんでした。(なにか情報があれば教えてください) レース中でも、展示終了からレース開始前までの間であれば、何回でも試運転できるようです。 回数に制限も特にないようです。 ただ実際のところは、作業場から係留場までボートを下ろして、上げての作業が発生するので、時間もかかりますし、一人ではできないので、多回数試運転をするというのは現実的ではないと思います。 また出場レース前後も試運転できないですから、2回走りの時などは試運転よりも調整に時間をかけることの方が優先になるとは思います。 でも、これは全選手同条件なので、茅原選手の試運転が少なめに感じている理由にはならないですね。 調整・整備の方法というのは選手によってやり方は様々なのはわかります。 試運転をするしないも、やり方の一つですよね。なので試運転するしないも、選手それぞれに理由があるのだと思います。 ちなみに、山室康弘選手なんかは試運転どころか整備も全くしないとか。 ペラ巧者で有名な辻栄蔵選手は試運転する姿を見ることも多く、時々ターンマーク付近でうろうろするような独特な試運転してたりしますね。試運転に重きをおいてる感じがします。 選手によって様々です。 茅原選手はたまに試運転に出ても、1周でピットに戻ることが多いですね。その後係留場での調整に時間をかけてる感じがします。 茅原選手の場合は、水面を走るよりも、重要視している作業があるのだと思います。 素人考えで申し訳ないのですが、実際に水面走らないとわからないことあると思うんですよね。 まさに初日の8Rの足の悪さは、水面走らないとわからないことで且つ、水面走れば間違いなくわかっていたはずですから。 ということで、そろそろ話しをまとめます。 茅原選手には、事故防止、成績向上のために、是非とも試運転の頻度を上げて欲しいということです。 それは、茅原選手の望まないところかもしれませんが、試運転するのもファンサービスの一環と思って、大幅なペラ調整後には、できるだけ試運転してくれれば、事故防止、成績向上に繋がると思います。 今回はシリーズの振り返りというよりも、試運転についての内容になってしまいました。 でも、シリーズを振り返って一番思うことなので、思い切ってかいてみました。 ということで、天領杯で一番印象に残るレースは、初日8R…、ではありません。 天領杯で一番印象に残ったレースは、5日目10R準優勝戦です! やっぱり、茅原選手がイキイキとレースしている姿が最高です! トップ1号艇平尾選手を最後ゴールするまで追いかけまわしたこのレースは、茅原選手がカッコよく、茅原選手らしい走りをしてくれ、苦戦していたシリーズの鬱憤を晴らす、気持ちのいいレースでしたからね。 準優勝戦が今節のベストレースでした。 準優勝戦、優勝戦といい走りができたので、終わりよければ全て良し。そして、そのよい雰囲気でレースを終えたので、その雰囲気、流れが、次節に繋がればいいなと思います。 次節は、SGボートレースメモリアル。そろそろ児島でのレースの後に、いい結果を出して欲しいですね。 なんと、今年児島で走った次シリーズはいずれも予選通過できてません。 正月レースのあとは、住之江でバトルトーナメント(予選という概念がない準優敗退)。 SGクラシックのあとは、丸亀周年で予選敗退。 GWレースのあとは、宮島周年で予選敗退。 4度目の正直で、次節若松SGメモリアルはやってくれると信じておきたいと思います! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.08.17 18:00:10
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