SAMURAI MOVIE!
今日も今日とて真面目に業務にあたっていると外国のお客様が「Excuse me?」…来たな…(走る緊張)2メートルは軽くあろうかとゆう長身の彼は英語力が絶望的な私になにやら容赦なくうったえかけてきて、紙にさらさらと「7 SAMURAI」と。どうやら「七人の侍」のDVDを探しているようです。なんだなんだそーゆーことかぁ、よかったよかったOK!と、探してみたらこれが売り切れななななんて云えばいいんだそうだ「ソーリー、いっつそーるどあうと!」(いっぱいいっぱいにもほどがある)とりあえず伝わったらしく、遠くから来てもらって売り切れで申し訳ないのだけど、んではゴメンネ!とそっと立ち去ろうとしたら、彼はおもむろに「7 SAMURAI」のメモの7にペケをして、「16 SAMURAI」と書き直してなにやらまたしても訴えかけてきておられます。いや…7侍じゃなくて16侍をお探しか…って増えすぎだろういくらなんでもそんな映画があるのかいや無いよねナイナイとりあえず16人の侍は存在しないとゆうこととじゃあ何を探してるのかを聞かねば!と思って私の口から出た言葉は「…あー、うー、あー、えっと…しっくすてぃーん?」何が言いたい。すると少し困ったようなそぶりのあと、数字の16の周りに???マークを書いて、おそらく、「この数字が正しいかどうかはわからない、でもサムライの映画のDVDが何かないか探してる」みたいなことを仰り…そうか、サムライの出てくる映画ならなんでもいいから探してるのかーと、私は納得したのですが、あとになっていくら思い返しても彼とどうゆう会話のあと自分がこの結論に達したのか何一つ覚えてないとゆうまぁ探せば棚になにかあるだろうと思って邦画コーナーを見ると、これがサムライ映画があんまり無いのでしたよ…!もういっそ「ラストサムライ」でも差し出してみようかとも思ったのですが、「七人の侍」を探してた人に「ラストサムライ」を渡すのはどうなんだとああでもだいぶ待たせちゃってるよどうしよコレいまさら無かったとか云いづらすぎーな時にふと目に飛び込んできたのが「武士の一分」武士…SAMURAI !!!とりあえず持ってって、「SAMURAI!」といいながら手渡すと、「オゥ、SAMURAI!Good!」などとご満足のようである。彼は「じゃ、これ買うよ!」な勢いでレジに並ぼうとしていた…が。山田洋次監督(藤沢周平原作)の映画って、サムライがチャンバラーっつうよかまったりとした下級武士の、貧乏だけど誇り高く優しい…みたいな映画で、なんとなく外国の方の求めるサムライ映画とは違う気もして、そもそも本当は16サムライとやらを探していたのではないのか彼は。なんか勘違いしてんのではないか。ちゅーか山田洋次の映画ってめちゃくちゃ眠いんだけど!?(すみません監督…)そんでもって4000円近くもするんだけど!?もしなんかの間違いだったらどうする私!罪悪感に耐えかねてレジに向かう彼を捕まえとりあえずこれだけは伝えねばー!と思ったことを「It's not KUROSAWA!」(必死・笑)伝わったのか知らないけど彼はOKOKとか云ってる。いやOKじゃないだろ、えーと「Maybe,This movie make you sleep!」なんつうことを云った私よ。それでも何か全開の笑顔でOKとか言ってるしやべぇ良いわけないじゃん通じてないだろこれ!とか思いつつもまあ本人嬉しそうだしこれ以上なにか言って状況が打開するわけでもなさそうだしとお買い上げいただいた次第ですよ…しかし山田監督は良い監督だし作品も嫌いじゃないので(眠いけど)きっとサムライのハートを感じてくれるだろうととりあえず信じておきます。「武士の一分」みてないけどね!明らかに英語が駄目な人間を相手にフツーのスピードで英語を話し続けてくれた彼でしたが、最後の最後だけ日本語で「アリガト」と言ってくれて、ますますもって頼みますよー山田監督ー!な気持ちにさせられた夏の一日やっぱ思ってたのと違ったりしたら半分以上サギだよ私…Maybe,This movie make me sleep…とかいいつつ(笑)ちょっとみたい。