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カテゴリ:忘備録
BSプレミアム ヒューマニエンス「"腸"脳さえも支配する?」10/15 2020脳は実は腸の息子だった人間は脳で考えていると思っているが、実は腸で考えているかもしれないという話。実は腸はかなり自立的に動いており、そこに張り巡らされている神経網は脳のものとそっくりなのだという。つまりは脳は実は腸から進化したのだという。 原始的な生物であるヒドラはほとんど身体が腸だけで出来ており、脳や中枢神経がない。しかし食べ物を求めて自ら動きを回る。つまりは考える腸そのものなのだという。 生命における最初の臓器は腸だった。しかしさらに進化して身体を制御するようになった時、身体の中心に神経を集中させた方が効率が良い。こうして脊髄が生まれ、さらにこの脊髄が高度な処理をするために神経の塊を作って、それが脳になったのだという。 さらには脳内の神経伝達物質と腸の中の神経伝達物質には共通点が多いという。脳内物質で有名なセロトニンやアセチルコリンやノルアドレナリンなどは腸でも分泌されており、蠕動運動をする働きなどをしているという。つまり脳とは腸の子どもと言えるという。 腸でも味を感じている さらには味は舌の味蕾で感じていると思われているが、実は腸の絨毛にも味を感じる器官があるのだという。そしてこれが性格にまで影響するのかもと言う話。腸では基本の5味のうちの酸味以外のセンサーがすべて見つかっているという。その中で注目するのが旨味のセンサー。いわゆる出汁の味であるが、腸が旨味を感じると腸は喜びを感じている状態になるという。そもそも旨味は母乳に多く含まれているので、我々が最初に感じる味であるという。 ここでラットを用いた実験があるが、一方のラットには成長期に旨味を与え、もう一方には旨味を全く与えなかった。 脳と腸の密接な関係つまりは腸が脳に対して影響を与えているということが明らかになってきたと言うことである。だが逆に脳が腸に対して悪影響を及ぼす場合も多い。 總持寺では若い僧が修行を行っているが、修行を始めてからアレルギーなどが改善したと語る者が多いという。それに影響を与えているのではと推測されるのが精進料理だという。旨味タップリの精進料理が腸を整えてそれが脳にも良い影響を与えているのではと言う。 しかし現代人は暴飲暴食や多量のアルコール、果ては喫煙のように脳の欲望が腸に悪影響を与えている。 これを解消する方法の一つが精進料理。 蠕動運動を再現したロボット 最後は腸を参考にして蠕動運動を再現するロボットを作ったという中央大学の中村太郎氏が登場。彼が開発したのは何段かに分けられたチューブが太くなったり細くなったりするものだが、これが腸の蠕動運動と同じ原理で物質を輸送するロボットだという。粘性が強くてポンプではうまく輸送できないような物質の輸送に適している上に、このシステムは輸送しながら中身を攪拌できる能力を持っており、腸はこの働きによって消化酵素を食べ物に混ぜ込むのだという。このロボットを使用すればロケットの固体燃料を混ぜながら輸送することが出来るので、ロケットの軽量化と安全化につなげられるという。織田裕二氏が実際にこのロボットに手を突っ込んでみているが、マッサージ器と同じと言っていたから、エアの圧力を使用しているようである。 まさか腸が脳の元だったなんてことは考えもしなかったし、腸の中に味覚センサーがあるなんてことも初耳だった。 忙しい方のための今回の要点・腸は自立的に働く能力を持っており、腸の神経ネットワークは実は脳と同じ構造になっている。
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最終更新日
2021年11月12日 17時05分31秒
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