元祖・ネギの舞台裏

補講の二回目です。今回も前回に引き続きgarakuhaさんから出題された『・ストーリ重視なのか、対決重視なのか？』というテーマを考察してみたいと思います。

◆結論だけを言うと◆
実を言うと、ストーリー重視とか対決重視とか、そこまでタイプ分類ができるほど、ＤＭ小説はまだ多くはなっていないのではないかと思います。最終的に言うと、どちらも取ってうまく組み合わせたもの、というのが一般的なＤＭ小説ではないでしょうか。ストーリーもデュエルもどちらも書きたいという方は多いでしょうし。
ストーリー重視か、対決重視という問題について考察されるのはもっと種類が増えてからかもしれませんし、書き手読み手の好みの問題で片付けられてしまうかもしれません。これについて論争になるとしても、読み手の好みの問題であり、書き手が意見を言う事はあまりないかな、と思っています。

◆自分の作品を分類するのならば◆
間違いなく、私のＤＭ小説はストーリー重視です。結論から言うと、デュエルシーンを書かなくてもＤＭ小説として成り立つものを書く事は可能です（実際、短編でデュエルシーンが出ないＤＭ小説も書きました）。
ストーリーがないとデュエルシーンが活きないですし、デュエルシーンがないとストーリーがどこへ向かうか判らない。どちらもＤＭ小説において大切なものなのです。

◆抜きゲー泣きゲー理論◆
garakuhaさんも半分ネタとして書いたと思いますが、俗に言う「抜きゲー」「泣きゲー」云々のは、この問題に対して的確な比喩であると思います。元々、「泣きゲー」は「抜きゲー」からの派生種であり、突然変異であるものです。
「泣きゲー」の歴史を開拓したとされるとあるエロゲーは（多分、私が話題にしているものが最初期の突然変異種であると思います）今で言う「泣きゲー」のようにストーリーをしっかり作ったものでありながらもきちんと「抜きゲー」のようにいわゆる１８禁のシーンを前面に押し出していた部分があります。１８禁のシーンが、ストーリー上必要不可欠であり、ストーリーと１８禁シーンの二人三脚で成り立っているものだったのです。
「抜きゲー」「泣きゲー」云々の詳しい問題はサブカルに詳しい方に任せるとして（自分の知識ではここまで解説するのが限界です）言葉を少し変えるだけでこれはＤＭ小説にも当てはまる部分があります。
１８禁シーンの部分をデュエルシーンに変えるだけで、私の考えるＤＭ小説のあり方が見えてくるかもしれません。よくできたストーリー重視のＤＭ小説はデュエルシーンとストーリーの二人三脚で作られるものなのです。

◆最後に◆
ストーリー重視と対決重視に関する考察は以上です。主に、「どちらも大事」という言葉の繰り返しになってしまったような気もしますが。
迷った時は、自分がどちらを読みたいか考えてみるのが一番良いでしょう。読み手の事を第一に考えても、最終的には自分が一番読みたいものに落ち着くものですし。
次回で補講は終了します。次回もＤＭ小説にとって大きな命題になりますね。