[別れ] ブログ村キーワード ヒュウマ…
今、どこにいるの?
もうお母さんには会えたのかな?
ヒュウマのお母さんは、
とても子育て上手で、優しいお母さんだったんだよね?
だからヒュウマも、優しくて穏やかな性格だったのかな…
ヒュウマが大好きだったお母さん、
ちゃんと会えてたらいいな…
ヒュウマ…
なんで急いで逝っちゃったの?
あまりにも突然過ぎて、秘書たちはまだ信じられないでいるよ。
冷たくなったヒュウマに触ったのに、
動かないヒュウマをしっかりと抱きしめたのに、
バラに埋もれたヒュウマをお見送りしてきたのに…
それでも、まだヒュウマがいなくなったことがわからないみたい。
ヒュウマを見送った夜、
「猫の部屋」で、みんなの晩ご飯を作っていた第一秘書は、
いつものようにヒュウマのご飯も作って…
そこで気が付いたそうです。
「…もういらなかったんだ」
泣きながら作ったから、あの日のご飯はしょっぱかったかもしれない…
そんなこと言ってた。
初めてヒュウマに会ったのは、今年の1月。
寒くて雪がチラチラ降っていた頃、「猫の部屋」に来たんだよね。
丸い目にツヤツヤした毛並み、ワンポイントの白い胸毛。
まだ少しふっくらしていたヒュウマ。
最初は隠れていたヒュウマも、
しばらくするとお顔を見せてくれるようになったよね。
その頃のヒュウマは、食欲旺盛。
いつもご飯の時間が近くなると、大きな声で催促してた。
みんなが小さなワンルーム住まいだったから、
ご飯が配られるまで時間がかかってしまって…
2階のヒュウマが鳴き始めると、1階のチョコも鳴き始め、
向かいの拓夢も、その隣のさくらもいっせいに鳴き始めて…
その都度、秘書たちは焦ってたんだって。
でも…
無理矢理に連れて来られたヒュウマたちが、
ご飯を催促してくれること、一生懸命に食べてくれること、
その様子を見るのが何よりも幸せだったんだって。
「威嚇されても叩かれても、元気にご飯さえ食べてくれたらいい」
秘書たちは、いつもそう言ってた。
ご飯を食べることは、生きていく上でとても大切なこと。
どんな環境になろうとも、
ヒュウマたちが一生懸命に生きたいと思っている証だから…
それが秘書たちには嬉しいことだったそうです。
あの頃、ワンルームのお掃除中に、
ヒュウマは脱走したことがあったよね?
お掃除をしていた第二秘書は大慌て…
まだ慣れていない「猫の部屋」で、
ヒュウマが余計に怖い思いをしないかと思って、
必死になってワンルームに戻そうとしたそうです。
でもヒュウマは逃げ回り、狭い隙間からどうしても出てきてはくれず…
心配しながら秘書たちが帰ったあと、
ひとりでコッソリ自分のお部屋に戻っていたんだよね?
「ひとりで外に出ているのが怖くなったみたいですね」
ヒュウマのことを公園時代から見ておられたSさんに、
その話を聞いた時、
安心したのと同時に、とても可笑しくなって…
大笑いしたことを思い出しました。
風邪をひいて、日に日に食欲が落ちていったヒュウマ…
司令塔Aさんと運び屋Tさんは、何度も病院に連れて行ってくれたね。
血液検査の結果、どこにも異常はなかったけど、
風邪のあと、罹ってしまった歯肉炎…
それを何とか治して、
もう一度ご飯を催促するヒュウマの声を聞きたい一心で、
お薬を飲ませ続けたって、秘書たちは言ってた。
注射器でお薬を飲ませるから、
第一秘書の顔を見ただけで、箱の中で怒っていたヒュウマ。
何度叩かれてもお薬を飲ませたのは、
ヒュウマを元気にしたかったから…
優しいヒュウマは、きっとそれをわかってくれたんだよね?
少しずつご飯が食べられるようになって、
第一秘書の手から、初めておやつを食べてくれた日、
ヒュウマが、その手にスリスリしてくれたこと…
嬉しくて涙が出たって、第一秘書は言ってた。
食欲が完全に戻って、
どんどんヒュウマが元気になってきて、
みんな本当に喜んでたんだよ。
体は小さく、細くなっていたけど、
またヒュウマは、ご飯を催促して鳴くようになってたから…
おやつも他の仲間たちと一緒に並んで、
おいしそうに楽しそうに食べてたから…
なのに…
金曜日の夜、お当番のYさんから第一秘書に届いたメール。
「ヒュウマがご飯を食べなくて、少ししんどそうで…心配なんです」
いつも仲間たちのことを可愛がってくれて、
とても細かいところまで見てくれているYさん。
ヒュウマのことが大好きで、
体調が悪い時も、元気になった時も、
心配したり、喜んだり…
そのYさんからの知らせに、秘書たちはすごく驚いてた。
だって…
その前の週に会った時、
ヒュウマはすごく元気で、ご飯もおやつも食べて、
いっぱい甘えてくれてたから…
「明日、病院に連れていくからね」
Yさんにそう伝えて…
でも…
秘書たちは、間に合わなかった。
ヒュウマはひとりで逝ってしまったね…
前日の金曜日、Aさんは、
初めてヒュウマを撫でたって言ってた。
「いつも撫でられなかったけど、あの日は怒らなかったんだよ」
AさんとTさんは、いつも病院に連れて行ってくれるから、
みんな怖がったり、怒ったりするけど…
あの日、お水を飲みに出てきたヒュウマは、
Aさんが撫でていても、ジッとしてたって…
「きっとヒュウマは、Aさんにご挨拶してたんですよ」
Sさんがそう言ってたって…
『ありがとう』
優しいヒュウマは、そう伝えたかったんだよね?
ヒュウマのことを思って、病院に連れていってくれてたこと、
ちゃんとわかってたんだよね?
「今日、ヒュウマが逝ったのは、秘書さんたちに見つけてほしかったんだと思います」
Sさんは、第一秘書にそう言ってたそうです。
「いっぱい可愛がってもらったから、見送ってほしかったんでしょう」
Aさんや他の曜日のお当番さんにも、ちゃんとご挨拶をして、
週に一度、秘書たちがやってくる土曜日、
秘書たちが到着するのも待たずに…
ひとり逝ってしまったヒュウマ。
Sさんの言葉を聞いて、どうしようもなく切なくて、
涙が止まらなくなったって言ってた…
もしヒュウマが、それを望んでいたのだとしたら…
安心して天国へ行けたのかな?
たくさんのバラは、Tさんと秘書たちが入れたんだよ。
ヒュウマにとってのバラは、小さな頃からの特別なもの…
たくさんの大切な記憶には、いつも美しいバラがあっただろうから、
思い切りたくさんのバラを入れたくて…
3人で手分けして集めたそうです。
横たわっているヒュウマを撫でて、涙ぐみながらTさんが言ってた…
「みんな死んでからやったら、撫でさせてくれるんよね…」
でも、ヒュウマならきっとわかってるよね?
Tさんがすごく優しい人だってこと…
ヒュウマのこともみんなのことも、いつも大切に思ってくれてること…
仕事が終わってから、急いでやって来たYさんは号泣してた。
本当にYさんは、いつもヒュウマに優しかったよね…
大好きだったおやつと、小さな小さな般若心経の経本、
ヒュウマに抱えさせるように、Yさんは棺に入れてた。
それを抱えて、ヒュウマは天国に行ったんだよね…
ヒュウマ…
今は、懐かしい家族やたくさんの仲間たちに囲まれてるかな?
ちゃんと拓夢にも会えた?
大文字の送り火に慌ててついていった拓夢と、
クリスマスを待たずに逝ったヒュウマ…
もう少しこっちの世界で一緒にいたかったけど…
今、ふたりとも暖かくて穏やかな場所にいるなら、それでいい。
ヒュウマが持っていったバラ、
きっと拓夢も懐かしいはずだから、見せてあげてね。
ヒュウマ…
今まで本当にありがとう。
ヒュウマは、すごくたくさんの思い出をくれたよ。
全部が大切な思い出、絶対に忘れない。
大人しくて穏やかだったヒュウマ…
甘えるのも大好きだったヒュウマ…
本当に、もっと一緒にいたかったな。
でも、きっとヒュウマの魂は、
今も私たちのそばにいるって信じています。
ずっと、ずっと…
私たちの大切な友達、大好きな仲間…
いつまでも忘れないよ、ヒュウマのこと…
中之島タキシード
「中之島公園の猫たち」nekomat@nifmail.jp
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たくさんのコメントやメールをいただきまして、本当にありがとうございました。
皆さんからの温かいお気持ち、天国のヒュウマも喜んでいると思います。
心から感謝しています…