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おじさんに初めて会ったのは
いつの頃だっただろう…
そう、あれは
まだ公園で仲間たちと一緒に
暮らしていた頃…
作業服を着たおじさんは
公園にやって来る人に
何かビラのようなものを渡しておられました
話しかけられると
穏やかな優しい口調で
こう言っていたおじさん
「猫、好きですか?飼えますか?」
今、思うと…
あの時、手渡されたビラを見ながら
話しかけていたのは第二秘書
そして…
その問いに答えていたおじさんは…
私や仲間たち
そして、秘書たちが
後に、深く関わることになる
公園事務所の副所長さんでした
ビラを手渡された第二秘書が
おじさんと次に会ったのは
公園事務所の会議室
公園が閉鎖され
取り残された私や仲間たちのことについて
最初の話し合いが行われた会議で
愛護団体の人たちや推進員さんたちに囲まれて
座っていた第一秘書と第二秘書を見ながら
おじさんは、穏やかに
でも、はっきりとした口調で
こう言われたそうです
「猫を保護する場所は公園事務所が作ります」
それは…
自分たちが出来ることなら
何でもしようと考えていたけれど
どうしてもこれだけは協力が必要だと
秘書たちがずっと悩んでいたことでした
語りかけるような
おじさんの言葉を聞いた時
ピリピリと張りつめていた気持ちが
スーッと解放されたようで…
おじさんの穏やかな優しい顔を見て
秘書たちは思わず
涙ぐみそうになったそうです
雪がちらつく夜も
みぞれ混じりの小雨が降る夜も
おじさんたちは、お仕事帰りに何日も公園に通い
「猫の部屋」を作ってくださいました
完成当日
「猫の部屋」を見に来た秘書たちに
おじさんは、こっそりと
こう言われたそうです
「実は、腰痛と筋肉痛になりました」
すべてが手作りの「猫の部屋」を見た時
どんな立派な建物よりも
秘書たちには輝いて見えたそうです
おじさんが
猫が好きだったのかどうか?
もしかしたら
好きでも、嫌いでも
どちらでもなかったのかもしれない…
何となく、私はそう思います
「猫の部屋」に来られた時
あの優しい目が、いつも映していたものは…
司令塔Aさんやお当番さんたち
そして、秘書たちの作業をする姿
仲間たちと一緒に遊んでいる姿
冗談を言いながら
大きな声で笑っている姿
「猫の部屋」の人たちが
元気に明るく、頑張っている姿を
おじさんはニコニコしながら
見つめておられたように感じます
「中之島公園には野良猫がいなくなりました
そして、この状態であり続けなければなりません
そのためにも市民協働での活動を推進したいです」
少し前に、おじさんは
そんなことを言っておられました
公園が閉鎖された時には
まだ、どう転ぶかわからなかったのに
「猫の部屋」を作ってくださったおじさん
あの時…
「猫の部屋」を現実のものにするには
きっといろんな努力をしてくださったのだと思います
おじさんがレールを敷いて
手渡してくださった思いに
ちゃんとみんなは応えられたでしょうか…
本当にお世話になってばかりでした
ご迷惑をおかけしたことも
たくさんあったはずです
それでも穏やかな優しい顔で
いつでも「猫の部屋」の人たちを
見つめ続けてくださったおじさん…
その副所長さんが
今日、4月1日付けで異動されました
これからは
副所長さんの気持ちを引き継がれた
職員さんたちに相談しながら
この活動を続けていきたいと思います
本当にありがとうございました
言葉では言い表せないほど
感謝の気持ちでいっぱいです
「中之島公園猫対策協議会HP」 info@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nekomat@nifmail.jp
副所長さんは、私や仲間たちにとって命の恩人です。
そして、秘書たちにとっても同じなのだと思います
心から感謝しています
これからは副所長さんの気持ちを引き継いでくださった方たちと
頑張っていきたいと思っています
皆さんからの温かいコメントで
毎日、たくさんの勇気と元気をいただいています
ありがとうございます
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