モラタメで『スプーと死者の森のおばあちゃん』をタメす
すでに出版されている本を「タメす」という企画は初めて。一目で「面白そう」「この絵柄、好きだ」と思った。絵本というものは、たいていお高いので、1,680円(税込) という価格は一般的だとは思うけれど。定価だったら、手にとって眺めてみるまでは、買わなかっただろう。それが、送料関係費 630円で「タメせる」ということなので、飛びついた『スプーと死者の森のおばあちゃん』 なかひらまい著「人気ブログから生まれた、日本発のファンタジー」との触れ込み。「こころの内奥を描くイラストと日記で綴るオカルティックなピクチャーノベル」との説明も。ブログになっていたのは知らなかったし、オカルティックなのは苦手だけど、「タメ」せて良かったとても楽しく読めた(イラストを眺められた)から魔術の修行を積み、体外離脱をして、死んだおばあちゃんを訪ねるスプー。良い場所に思えたおばあちゃんの家(死者の森)の様相が、段々と変わってきて、スプーはおばあちゃんを救うために奔走する。話は単純だし、文章が巧いわけでもないのだけれど、わくわくしながら読める。主人公のスプーが、いかにものヒロイン(ヒーロー?)じゃないのが良い。脇役の「バイト先の店長さん」なんかも妙に味があるし、おばあちゃんが作ってくれるお菓子のレシピが書いてあったりするのが嬉しい。お菓子作りが好きな人は、絶対作ってみたくなりますよ~私ですら、「作ってみようかな」って思ったぐらいだもの私の好きな、わちふぃーるど、ダヤンの世界にちょっと似ている気もする。この本は、『スプーの日記』シリーズの第一巻目なので。二巻目、三巻目も読みたくなりましたなかひらまいさんの、他の作品にも興味が出てきた。今回の企画で、スプーやなかひらさんを知ることができたのは、大収穫スプーの日記オフィシャルサイトはコチラなかひらまいさんのオフィシャルサイトはコチラモラタメさん、今後も「モラタメBOOKS」の企画、本好きな一人として、期待しています