ネーモー・コンチェルタートnemo cocnertatoは「古楽」を軸にして、2003年頃からいろんな試みをしています。CD+BOOK「おとなのための俊太郎」は全編メンバーによるオリジナル作曲です。ですが、多くの曲に古楽が潜んでいます。私が作曲した「お坊さん」はスペイン・ルネサンスを代表するビクトリアが作った四声のレクイエムをベースにして作っています。また、やはり私の「うんこ」は1600年代初頭のレチタール・カンタンドという、喋り音楽、あるいはソロ・マドリガーレの様式です。「スーパーマン」も初期バロックのノリノリ音楽です。そして、根本卓也作品には巧妙に美しく古楽が仕込まれています。「春の臨終」にはイタリア初期バロックのフォンターナのソナタが、「ポルノバッハ」にはもちろん!ただ、ここでのバッハは分かりやすく、むしろ、ここではワーグナー!?「あなたはそこに」という名詩・名曲も古楽の響きです。そして、根本卓也の新曲「見舞い」には、なんと「グレゴリオ聖歌」が!私も根本も古楽を専門にやっていますので、ある意味当然のことなんですが、実は、なんと、長らくネーモー・コンチェルタートを一緒にやっている鈴木広志作品にも、例えば「飼育係」には、ジミヘンっぽい音の中にぽっと古楽が入っています。ということで、今回はもろ古楽の曲:カベソンやオルティスやフォンターナの名曲をプログラムに組み込んでみました。日本初、東京ならではの「ネオ・ラジカル古楽歌謡」神髄をお楽しみください。古楽ファンの皆さんもお見逃し無く!
おとなのための俊太郎 「猿楽祭 代官山フェスティバル 2016」参加企画
ネーモー・コンチェルタートnemo concertato
辻康介(歌)鈴木広志(サックス)根本卓也(チェンバロ)
ネオラジカル古楽歌謡:2016年猿楽祭編
詩はすべて谷川俊太郎・カッコ内は作曲者
おぼうさん(辻康介)
果物屋さん(鈴木広志)
ポルノバッハ(根本卓也)
春の臨終(根本卓也)
見舞い(根本卓也)*
臨死船(根本卓也)
うんこ(辻康介)
飼育係 (鈴木広志)
あなたはそこに(根本卓也)
花屋さん(鈴木広志)
なんでもおまんこ(根本卓也)
スーパーマン(辻康介)
母を売りに(根本卓也)*
ソナタ2番(フォンターナ)
騎士長の歌による変奏曲(カベソン)
レセルカーダ8番(オルティス)
*新作
10月9日(日曜日)
午後2時開演(午後1時30分開場)
午後6時開演(午後5時30分開場)
代官山ヒルサイドテラス
前売¥4,000・当日4500円前売ペア7000円・前売学生2000円・当日学生2500円
(学生券は当日学生証提示お願いします。)
ご予約:都市楽師プロジェクトウェブページのフォームから
お問合せ・ご予約
ダ・ネーモー:nemotsuji@mac.com 070-6525-0772(つじ)
オグミオス:kikuko21@i.softbank.jp 090-3977-8202(まつだ)
nemo concertato
古楽と古楽器を焦点にしてジャンルを超え様々な音楽家と音楽が集まる。「ネオ・ラジカル・古楽歌謡」をモットーに、2003年頃から多様な編成で活動。2011年以降、現在まで主にこの三人 の編成でメンバーのオリジナル作品を中心に演奏している。2016年6月CD+BOOK「おとなのための俊太郎」(アルテスパブリッシング)をリリース。