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カテゴリ:歌舞伎
歌舞伎座閉場式から約3週間。 歌舞伎座の後、お芝居は見ていたけれど、レビューを書く気になれなかった。 本日からまた書き始めます。 はい。 新橋演舞場花形歌舞伎昼の部 そう歌舞伎は新橋演舞場で 新橋演舞場
こんなところに看板設置しちゃうんですね。
寺子屋は先月、歌舞伎座で上演された演目で御名残公演にふさわしく「これでもかっ」と幹部てんこ盛り状態で思わずひれ伏してしまいましたが、今回の顔触れはなんともフレッシュ。いい意味で。完成系の舞台を見るのも良いのですが、若手が役に追いつこうとする姿も素敵。
今回は海老蔵丈の松王丸の意地悪そうな隈どりにやられた。似合いすぎです、海老蔵丈。あの隈どりをすると本当にこわもてなんだけど、子どもの死にざまを聞かされめそめそ泣きだす(途中ワンワン泣きますが)時の女々しさがキュートでキュンキュンきちゃいます。また、その妻、千代の勘太郎丈の死んでしまった子と忠義の狭間でゆれる母心をひたむきに演じる姿にぐっときます。うまさで言ったら、やっぱり先月が上だけど、頑張る姿って演劇を見る一つの楽しみ。爽やかな寺子屋だったな。 こんなに陰惨な話なのに、爽やかっていうのもなんですが。
そして、この陰惨な話の中で一つ、おいしいお役というのが、涎くりですね。小さい子供に交じって、はしゃぎまくって、菅秀才にたしなめられたり、松王丸の菅秀才チェックでビビって親父様に抱いたり滑稽な役柄を市川猿弥丈が好演。設定15歳ですが、とにかく滑稽。先月の高麗蔵丈があまりにノーブルでつっこめない感じだったのですが、全方位的にツッコミどころ満載。涎くりはこうじゃなきゃね。
それから昼の部最後の演目「お祭り」。 これだけでも、見たい一本。
染五郎丈の鳶頭染吉が恐ろしく色っぽくて素敵素敵。一緒に踊る高麗屋の錦成丈のまだ男になっていない、少年らしさと比較するから、余計にその艶やかさが引き立つ。錦成丈はまだ14歳。それにしても手足の長さは現代っ子ですね。
そしてまた悲しくなってしまった。
市川海老蔵丈と石川五右衛門を作った作者の海老蔵丈面白エピソードはこちらから→ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年05月24日 00時44分11秒
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