名前は変えられる
名前は変えられる突然どんな話かと思えば「名前は変えられる」なんて、、、「親からもらった大切な名前を変えたい人なんかいる訳がない」と思いきや、実に年間数百名もの人が役所で名前を変える手続きをしている。話の発端は千葉にあるお寺のお坊さんからだった。先日、悪戯ではないような、かと言って本気とも思えないような相談があったという。日も落ちかけた夕暮れ、突然現れたその訪問者は住職にこうお願いしたという。「出家したいのでこのお寺で身元を保証していただけませんでしょうか」あまりに突拍子もない申し出にためらいはしたが、そこは冷静な住職である。「何故このお寺に来られたのですか。私はあなたとは面識がありませんがどなたかのご紹介で来られたのですか?」っと。するとその訪問者は頭をかきながらこう言ったそうです。「突然の訪問で申し訳ありません。紹介されて来たわけではありません。自分の意思でこちらに伺いました。新たに人生をやり直したくてここに来たのです。」そう言われては住職も話を聞かないわけにはいきません。「では詳しくお話をお伺いしましょう」とお寺の中に通したそうです。ここまでなら、なんらおかしな話ではないのですが、実はこの訪問者、ひとつ企みを持っていました。住職は訪問者の話し方や態度でそれに気が付いていたんですね。。。訪問者をお寺の中へ通し 話を進めていくと、辻褄の合わない事がいくつも出てきたといいます。赫々云々、住職が話を聞いていると、どうやら本気で出家する気はないようです。しかも過去大きな失敗をして多額の借金を抱えている事も話のうちで解ってきました。細かい内容は書ききれませんので省きますが、要はこの訪問者、人生をやり直したいというのは「自分の名前を変えて新しい人生を歩みたい」という事だったんです。多重債務者の発想ですね、完全に・・・さすがの住職も呆れてしまったと言います。ここで何故名前を変えるのにお寺なのだろう???という疑問が出てきます。日本の法律では誰でも生涯の内一度だけ名前を変える事ができます。しかし名前の変更にはそれなりの理由が必要なのです。簡単に言えば、理由が明確でなければ役所は受けてくれないという事です。名字は結婚や養子縁組等の理由で変わる事はあります。しかし名前となると人間の信用という部分から簡単には変えられないようになっているのです。そこでこの訪問者が考えたのが、出家して名前を変えようという試みでした。何故出家かというと、お寺からの保証という大きな信用で役所が変更手続きを行ってくれると読んだからです。・・・・もっと違うことに頭使えばいいのに。話を聞きながら思わず口にしてしまいました・・・住職も同じことを思ったと言っていました。呆れながらも住職は親切に話をして聞かせ、訪問者を納得させて帰したとのこと。こんな事を考えつく人もいるんですね。ネタ屋として少し興味が沸いたので他のお寺の住職さんや幾つかの役所に問い合わせてみました。これがまた、、、訪問者の考えは満更でもなかったようで・・・まぁ役所の人は「簡単じゃないよ」とは言っていましたけどね。最後に、住職も役所の人もこう言っていました。「人生やり直す前に考えを改めろ!」ってね。最後まで読んでくれてありがとう。こちらにも少しだけご協力をお願いします。 ↓人気blogランキングへ