行橋~別府100kmウォーク その2
☆宇佐チェックポイントにて 61.5km(1.53)行橋~別府100kmウォークも、10月11日に入って、ほぼ12時間近く歩いてきました。午前2時前に宇佐のチェックポイントに到着しました。宇佐神宮で休憩を入れているので、水分補給と、バナナ、ゆで卵を頂くと、立石峠を目指して再びスタートです。コースの第一の難関です。次第に高度を上げていきますが、両足の小指にマメの兆候が・・・。これは、まずいと道端に座って、早めにテーピングをしました。さすがに、坂道がずっと続き、思うように進みません。峠までの間に、何人ものつわものに、すごいスピードで追い抜かれていきます。なんども、ほどよい力みのないペースを守ることを心がけて、ようやく、峠の頂上が見えてきました。☆立石峠越え 67.7km(3.09)坂を下ったところで、ここもいつも私の休憩ポイントとなる、北部中学校で二回目の休憩をとります。再び、足に消炎鎮痛剤を塗りこみます。靴を脱いで、しばらく足を休めました。ここで約10分の休憩としました。やおら、起き上がって歩き出すと、やはり足全体には違和感と疲れがきています。歩き始めは、別の足の状態のようです。しばらく歩いていると、また、負荷のかからないペースを維持します。中山香の駅まで、なかなか長い道が続きます。途中、何人も、道端で休憩する人影が増えています。七曲りに備えて、ウィダーinゼリーのエネルギーと、SOYJOYも食べて、にわかにエネルギーを補給しました。歩きながらですが、気分的に違うような・・・。あの坂は、78kmを歩いた後には、とても負荷がかかる急坂ですから、戦に出陣するような、気持ちを奮い立たせます。☆七曲り入口に到着78.3km(5.22)大会の関係者が用意して下さった杖をお借りして、(杖があるとないとでは大違い)一気に、七曲りの坂に挑みました。辺りはまだ真っ暗・・・。先を行く歩行者の点滅灯が頼りです。LEDライトで曲がりを確認しながら、いくつあるか、永遠に続くような急な曲がりくねった道を、「はぁはぁ」いいながら登りました。体に急に負荷がかかり、呼吸が荒くなるのは、おそらくここがピーク・・・・。真っ暗の中では、傾斜さえもおぼろげで、必死に登っていくと、いつのまにか峠をのぼり終えていたという感じでした。ここでは、しっかり汗が噴出します。峠をゆるやかに下り始めると、長かった夜が明けて、むこうに朝焼けが広がってきました。一瞬でも疲れが忘れられる、なんともうれしい瞬間です。☆七曲りの迂回路の途中で朝焼け 80km(5.49)ここで、逆走する人に出会いました。「どうかしたんですか?」と訊くと、「ゴールしたんで妻を迎えにと別府から戻っていると・・・」ゴールをして、別府からまた数時間かけて逆走しているとは、とんでもない鉄人がいるものです。隣を歩いていた人が、13時間でゴールをする鉄人がいるそうで、午前3時くらいにゴールしたんだろうと・・・。その方も去年は、18時間以内でゴールされたと。また、このペースでいけば、20時間を切るかも知れないよと、教えてくれました。ストップウォッチが止まっているので、半信半疑ながら、無理をせずこのペースで歩き続けることにしました。10号線との合流地点でありがたい杖をお返しし、その頃には、すっかり夜も明けあたりが明るくなってきました。☆杵築市赤松手前 82km(6.10)いつもなら、杵築赤松のセブンイレブンで休憩を入れるのですが、今回は、ここも自分のペースを守りながら、赤松峠に挑戦です。前の歩行者の背中に遅れないように、でも、無理はしないように心がけながら、坂を登っていきます。速度は少し落ちますが、ペースは一定で・・・。開園前のハーモニーランドを横に見ながら、ここを越えればと思いながら、必死に前についていきます。先を行く方から、力をもらいながら・・・。一人では、このパワーは続きません。この坂で、集団で歩く力の効果を感じました。☆赤松峠を越える 84km(6.42)赤松峠を下ると見えてくるのが、高崎山の陰影と別府湾です。なぜか、安堵の気持ちを覚える一瞬です。☆高崎山が見えてきた 84.5km(6.45)ありがたいことに、ここで、朝日も拝むことができました。☆日の出 84.7km(6.48)いよいよ第三の日出のチェックポイントに到着です。大勢のスタッフの拍手を頂きながら、なんとか到着です。☆日出チェックポイント 86.6km(7.02)下り坂が足に負担がかかるので、あまりブレーキをかけずに、流れにまかせるように心がけて歩いた効果でしょうか、チェックポイントでも休憩はとらずにそのまま、湾岸道路の堀交差点をめざします。堀の交差点のコンビニでトイレと健康ドリンクを購入しここで、第三回目の休憩としました。ここからが、長くて辛い別府湾地獄のはじまりですから・・・。どこまで、足がもつのか激しい痛みはいつ始まるのか、不安は尽きないのですが、いつものペースを守ることだけを考えて、先を歩くペースメーカーとなる人に遅れないよう、歩き続けます。☆別府湾に沿って豊岡付近 88km(7.45)日出から豊岡に抜ける直線道路がとても長く感じます。過去、この直線で足が止まる経験をしています。ただし、今回はまだ早朝の気温がまだ高くないコンディションでは、暑さからくる消耗が少ない分、助かっています。☆別府湾にそって 豊岡港手前 91,5km(8.04)左手には、すばらしい別府湾の景色が見渡せます。これまで、景色を眺めるゆとりさえなかった昨年に比べて、足の痛みに悩まされることなくなんとかクリアできました。☆関の江手前 93km(8,29)日出町にお別れし、いよいよ別府市に入ります。亀川バイパスの最後の上り坂を上がりきると、下った先で、大会の関係者が、「あと、ラスト4.5km 頑張って」と温かい声援をかけてくれました。地獄に仏、ありがたい心配りに感謝です。☆亀川のバスパス越えて声援ありがたい 95.5km(8.51)亀川バイパスの終わりから、上人が浜が始まっています。いつもなら、この公園は格好の休憩場所なんですが、今年は、ゴールがこれまでの海門寺公園から的が浜公園に変更されたことから、少し短く感じます。このまま、休憩なしで頑張ります。☆上人が浜横通過 97km(9.09)別府警察署を過ぎると、その先に別府タワーが見えてきます。ようやくゴールを確信する瞬間です。☆別府タワーが見えた 99.3km(9.33)緑色のジャンパーを着た、関係者の皆さんが、「残り200mですよ、歩道橋の先を左折するとゴールですよ。頑張って」と温かい声援をおくってくれます。単独歩行との数倍も違うところは、いろんな方々の力をいただけるところ、そこが大会の違いであるような気がしました。歩道橋の先を左折すると、的が浜公園のゴールが見えてきました。☆声援に迎えられて 100kmのゴールへ(9.43)ようやく長い100kmウォークから開放される瞬間です。今回は、グリコのマークのようなガッツポーズでゴールしました。とにかく、心からゴールはうれしいものです。第一回目の100km踏破に比べると、あっけなさもあります。しかし、また、別の新しい発見と思いが体験できたことに、感謝しています。ゴールで記念の写真を撮影してもらって、完歩証とバッジを受け取ったら開放です。ゴール前は、すでに多くの方で一杯でした。木陰でようやく、ゆっくりと足を休めて、ちょっと感慨に浸りました。長井浜の海岸のこと、城井川の夕陽のこと、宇佐の満点の星のこと、七曲りで見た朝焼けのこと、声をかけたり、掛け合ったり、参加者同士も関係者もみんなで力を分かち合うすばらしい体験のことを・・・。思いがけず、20時間を切るタイムでゴールできました。結果は、天候に恵まれたことと、多くの人の背中の力に助けられたこと・・・。自分ひとりじゃ到底なしえません。それを痛感した今回の大会でした。重ねて、関係者の皆さんの温かい声援、心配りに感謝いたします。あがとうございました。(^^)