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喫 茶 去

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2011.12.16
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カテゴリ:本・読書
作家の人柄がわかるので、エッセイを読むのが好きだ。


ちょうど1年前に読んだ宮部みゆきの『平成お徒歩日記』も面白かったが、三浦しをんは、もっともっと面白い!

こんな痛快なエッセイは初めてである。


ネット上で連載されたのが2007年に単行本になり、今年文庫化されたのを今頃知ったわけなんだけど。図書館で借りたら、あまりに面白いので翌日買ってしまったほどだ。


歌舞伎も生で見たことがないのだから、人形浄瑠璃なんてもっと無縁の世界である。
そんな関連本を読むことになるとは思いもしなかった。


歌舞伎なら東京まで見に行く人も多いが、文楽を見に行くという人を、この辺では聞いたことがない。
文楽人形浄瑠璃が同じだってこともわかっていなかった。



「近松門左衛門」とか「義太夫」とか、そりゃあ名前は聞いたことがありますよ。
『曽根崎心中』とか『冥土の飛脚』とか名前だけは知ってますが。


女殺油地獄』なんて字のごとく恐ろしい話しだと思っていたから、怖いのは嫌いだし。


しかもそれらは全部歌舞伎の演目だとばかり思っていた。
それくらい私は文楽について何もわかっていなかったわけですよ。


江戸時代、人形浄瑠璃で大当たりした作品を、歌舞伎がすぐに取り入れたらしい。



そしてなんと、しをんちゃんの手にかかれば、文楽は全てが面白くなってしまうんですねぇ。
しをんマジックにかかると『女殺油地獄』もニヤニヤしながら読めてしまう。


私には残念ながら、その面白さを上手に説明する筆力がない。




仮名手本忠臣蔵』といえば赤穂浪士事件ですが、実はとっても長いお話らしい。


しをんちゃんは大阪国立文楽劇場でこれを見るんですが、なんと、朝10時半から上演されて、終わるのが夜の9時半なんだそうです。


休憩はトータルで1時間ちょっとだから、通しで見ようという客は10時間座っていなければならないという。


しかも上演に一日かかるような大作に、構成や展開の無駄がないという。
ものすごく緊密にできているのだそうだ。


しをんちゃんの巧みな解説で、私もすっかり内容を把握してしまったような錯覚になる。
未知の世界に連れ込んでもらって、楽しかったわぁ。



好きだなぁ、しをんちゃんの感性。





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最終更新日  2011.12.16 18:21:42
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