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金の卵なのでしょうか。
ダイヤの原石発掘なのでしょうか。 楽天は17日、仙台市泉区にある2軍本拠地のデンコードースタジアムで入団テストを行いました。 昨季は地元密着のため東北地方にゆかりのある選手限定でしたが、今年は全国から募集をつのりました。 書類選考により選ばれた29人。 50メートル走、遠投などで1次審査を競い、10人が2次審査へ通過。 投手3人、捕手2人、野手5人。 欽ちゃん球団や、四国アイランドリーグ、そして元中日の都築外野手と、さまざまな選手が残って、投手はピッチング、野手はバッティングを披露しました。 そんな中、正式な合格ではありませんが、再受験へ進んだ選手が1人。 金森久朋投手。 26歳の「松坂世代」です。 最速143キロの直球と、スライダー、ツーシーム、カーブ、シンカー、フォークと、多彩な変化球。 ブルペンでの見守った山下編成本部長は、「球は抜群に速くはないが、制球や球の切れと、まとまりがある。なんらかの形でもう少し見たい」と評価しました。 プロ入りへの意気込みが強い男です。 現在、元ヤクルトの松岡弘氏が監督を務めるクラブチーム『西多摩倶楽部』に所属していました。 しかし、「小さい頃からの夢だった」というプロ入りを目指すため、今年8月に退部。 現在はアルバイトで生計を立てるフリーター右腕です。 「プロならどこでも」と、初めて受けた入団テストで力を存分に発揮できたようで、満足な表情を浮かべてしました。 高校は福井の敦賀気比。 広島・東出とは同級生で、甲子園にも出場しました。 しかしこれまでドラフト候補には1度も名前が挙げられなかっただけに、無名の右腕に期待がかかります。 「楽天は新しいチームで、チャンスのある球団だと思う。とりあえず、ついて行けるように頑張ります」。 今後は2軍の練習に参加し、大学・社会人ドラフトの前までに合否の結果が下されることになります。 地元東北の選手も頑張りました。 プロ志望届を提出していた青森・六戸高校の小比類巻貴広遊撃手。 現役高校生ではただ1人、2次審査まで進みました。 バッティングテストでは、2日前に両親が買ってくれたという茶色のバットを折ってしまいました。 急きょ、傍らで見ていた山下編成本部長が、球場に置かれていた飯田のバットを手渡したました。 「ちょっと重かった」というそのバットで、ヒット性の打球を1本。 夢はかないませんでしたが、「2次審査まで行ってうれしかった。(折れたバットは)記念に飾っておきます」と、笑顔でした。 いつか夢をかなえてほしいですね。 雨が降る中、思うような力を発揮できずに顔をしかめる選手もいました。 改めて、プロ野球選手になることがいかに難しいかを知らされた1日でした。 【由本裕貴】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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