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北京五輪代表が決定した。楽天からは岩隈と田中が最終候補に残っていたが、田中1人が代表に選ばれた。
昨日の会見。会見の田中は堂々としていた。談話などは、今日の新聞にも書いたが、これから待ち受ける大舞台に、身を引き締めている様子が見て取れた。 本決まりとなるこの日まで、田中はどこか、五輪と自身を関連付けられないようでいた。交流戦の広島だった。「マー君、五輪、選ばれそうだね」と話しかけると「ない、ない。ないっすよ。僕には関係ないですよ」と、出場など想定外と言っていた。客寄せパンダ的に最終候補に残されている、そんな風に受け止めているのかな、と個人的には感じていたし、そう感じるのも無理はないとも、僕は思っていた。 何しろ、昨年の台湾での予選も、長谷部が参加していた福岡での合宿も参加していない。並み居る猛者たちが、必死に戦って勝ち取った五輪切符。その空気を知らない田中は、果たして本番でチームと一体になれるのか? そんな疑問、というか心配が浮かぶ。当事者である田中はなおさらそうじゃないのか。 ただ、大会も間近になったこの段階で、24人に選ばれた。最終決定に田中の腹も据わった様子。その覚悟が、昨日の会見の堂々とした姿につながっている。 しかし、岩隈にとっては悔しい結果となった。昨年の契約更改の時だった。「五輪にも選ばれたい」と真剣に話していた。その時は、手術を受け、復活を期していた。08年シーズンこそ、五輪に選ばれるほど完全復活している自身の姿を、イメージしていたはずだ。 岩隈落選が決まった東京ドームでの試合前。南谷チーフコンディショニングコーチは言った。「ダメだったか。選考だから、怒ることもできないし、嘆いていてもしかたがないよ。でも、クマのモチベーションが心配だな」。 ここまで12球団単独トップの12勝。五輪へ出るには十分の成績を残している。本人も今年の1つの目標として、五輪出場をモチベーションにしてきた。今後、世間でも五輪の熱が高まるはず。その中での疎外感が、落選によってもたらされる心配がある。今後のシーズンに悪い影響がなければいいが。岩隈は、「ガックリどころじゃないですよ~」と悔しさを胸にしまい込み、苦笑いを浮かべていた。ただ「2人が北京に行ったら、チームはやばいですよね」と話していたのも岩隈だった。エースとして、気持ちはシーズンに切り替えるはずだ。いずれにせよ、2人の8月が、より、楽しみになってきたのは間違いない。【金子航】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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