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ボブ、残念でした。昨日4日の西武戦で先発し、初回に4点を失って敗戦投手に。この日、試合前練習のため西武球場に着くと、真っ先にグラウンドに飛び出し、黙々と調整を始めていた。一走り終えた川井に近づくと、ボブは、クビをひねりながら話し出した。
いやあ。宿舎の部屋で泣いちゃいました。 ここ2年、日の当たる場所に来られなかっただけに、どうにかいいパフォーマンスをしたいと意気込んでいたのだろう。「泣いちゃいました」という言葉は冗談とは思えなかった。 さらに、ボブは「監督、怒っていました?」と、指揮官の様子を聞いてきた。野村監督は昨日の敗戦後、川井に対しては怒っていなかった。でも「川井も、生き残るためには何が必要か、考えないのか? 変化球を1つ覚えるのは、投手にとって難しいのかな?」と苦言は呈していた。監督は、試合中にキャッチャーになりきり、「自分が捕手だったら」と配球を組み立てる。川井の投球を見て、球種の少なさを実感したのだろう。 私は、そのまま川井に伝えると「そうですか。そうですね。昨日はカーブが少なかったですね。(西武)岸のような投球をしないといけませんね。僕みたいな投手は」と、振り返って反省し始めた。そうしてボブは「また、今日から頑張ります」と笑って、練習するために外野へ消えていった。2軍暮らしが長かったボブ。1軍の失敗ならば、前向きに気持ちの切り替えができるのだろう。巻き返しへの意欲漂うボブの後ろ姿に、来週への期待を感じた。【金子航】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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