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カテゴリ:家呑み
前も書いたような気がするけれど、うちの両親は年がら年中3度の食事を欠かしたことがなかった。記憶にはきれいさっぱり残っていないけれど、恐らく彼らもたまには病気だってしただろうからそんな時には食事を抜いたりすることもあったのかもしれません。家族旅行中に渋滞で目的地まで辿り着けるのか気持ちが急かされていたりしてもその習慣は変わることなく、サービスエリアなどに立ち寄っては、お気に入りの店でそばなんかを食べていたことを思い出されます。ってまるで死人扱いですが、いずれも健在なのです。きっと今でも当時ほどの健啖家ではなくなっているだろうけれど、ちゃんと3食きっちり食べているんじゃないか。そんな姿を見ながらぼくは、食に縛られるなんてなんと見苦しいことだろう、こんな風にはなりたくないものだとずっと思っていたのです。ところが今のぼくはどうか。一食当たりの食事量が減ったから3度3度決まって腹が減り、だから3度の食事を取ることの意味がようやく分かったなんて人には語ってみせるけれど、これでいいとは正直思っていないのだ。ぼくの理想としては食事は夜の1回だけ。これを満足するまでじっくり時間をかけてしっかり取るというのが理想なのです。酒呑みの風上にも置けぬかもしれぬけれど、ぼくは朝とか昼に酒を呑むのが余り好きじゃないのです。眠くなって一日を棒に振ることがあるからです。この理屈でいくと隠居したら時間を気にする必要もなくなるから構わないということではないかと言われるとそうかもしれないなあなんて思ったりもするけれど、やはり酒は暗くなってから呑む物なんだと思うのです。だから今の朝食では瞬く間に嚥下することもできるそばを好んで食べているのでした。今回はあえてごくスタンダードなラインナップです。
![]() おろしそば 【材料】 そば(茹でる/冷水で洗う)・大根(おろす)・揚げ玉・めんつゆ・一味唐辛子 適宜 【作り方】 1. 器にそばを盛ってめんつゆを注ぎ、大根おろし、揚げ玉をのせて一味唐辛子を散らす。 大根おろしでそばを食べるのが大好きなはずなのに、どうしたものか自分で作るとさほど美味しいと思えないのです。不思議だなあ。 ![]() なめこおろしそば 【材料】 そば(茹でる)・なめこ(茹でる)・油揚げ(短冊切り)・だし・味噌・大根(おろす)・揚げ玉・一味唐辛子 適宜 【作り方】 1. 鍋でだしを沸かしてなめこ、油揚げ、味噌を加える。 2. 丼のそばを盛って1.を注ぎ、大根おろし、揚げ玉、一味唐辛子を散らす。 なめこおろしって居酒屋のお通しで出される場合があるけれど、あれって本当に美味しいのかねエ。大根おろしもなめこも好きなんですけど。ちなみにこのレシピ、ぼくが自ら味噌で味付けするとは思えないからどこかで見掛けたんですかねえ。なめこはやはり味噌汁が一番だから、これはこれでまあ美味しいのでした。 ![]() とろろそば 【材料】 そば((茹でる) 1人前/長芋(おろす) 30g/イクラ 大さじ1/めんつゆ 120m/青ねぎ(4小口切り) 適宜 【作り方】 1. 丼にそばを盛ってとろろ、イクラ、青ねぎをのせ、めんつゆを注ぐ。 おろしそばと同様。家で食べるとなんか美味しくないんですよね。長芋じゃなく山芋を使うと粘りが出て多少は良くなるかもしれないけど、決定的な解決にはならない気がするんだなあ。 ![]() けんちんそば 【材料】 そば(茹でる) 1人前/鶏肉(一口大)・ニンジン(銀杏切り)・ごぼう(ささがき)・大根(銀杏切り)・里芋(皮を剥く/茹でる/1cm幅)・油揚げ(短冊切り)・こんにゃく(短冊切り)・絹豆腐(1cm角)・長ねぎ(小口切り)・サラダ油・だし・醤油・みりん・塩・一味唐辛子 適宜 【作り方】 1. 鍋にサラダ油を熱して鶏肉を炒める。ニンジン、ごぼうを加える。残りの材料(そば、長ねぎ以外)を加えて煮る。丼にそばを盛って注ぎ、長ねぎ、一味唐辛子を散らす。 家で食べるなら岡山県なんかで食べられているこういうごった煮にそばを入れたもののようなものの方が美味しい気がします。限られた材料で作ったストイックなものより、カレーそばや豚汁などにそばを入れて食べる方がよほど美味しいかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/05/03 08:30:08 AM
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